2005/03/28(月) [n年前の日記]
#6 [comic] _いしかわじゅんエッセイ『秘密の本棚』 - 「失踪日記」
『失踪日記』、読みたいなぁ…。それはさておき。
やや気になったのは、ペン入れの道具だ。個人的には、むしろ、ミリペンで“するり”と描く作家で居てほしい気もするけどなぁ…。 *1
主に、サインペンというかミリペンというか、均一な線で多少滲みがあって抵抗の少ないペンで描いている。これは、吾妻には合わないと思う。ペン先に力が籠もらない。描線がカーブするところに力が入らず、するりと描けてしまうので、吾妻の描こうとするものよりも楽にできるものになってしまう。形まで変わってしまう。結果として、吾妻の意図するものとは違うものができてしまう。違う意味のものになってしまう。与える印象も違うものになっている。絵は、内容をも規定するのだ。
途中、思い出したように一部だけGペンでペン入れしている部分があるのだが、そこだけ表現力が際立っている。ミリペンのほうが描くのは楽なのだが、魅力的な絵を持っている吾妻だけに、もったいない。
*1: 余計な足枷・強迫観念の類を、これ以上持ってもらいたくないというか…。
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以上です。