2005/03/04(金) [n年前の日記]
#3 [zatta] _日本人が美化しているドイツのマイスター制度は崩壊過程にある
興味深い話。ではあるけれど。読んでるうちに、自分の、マイスター制度に対する認識がズレてるっぽいことに気がついてしまった。
_(via あけてくれ)
◎ _転機を迎えるドイツのマイスター制度 :
◎ _ドイツのマイスター制度とは? :
単に、子供の頃から自分のなりたい職業を意識しやすい環境を用意する、というところが件の制度のポイントで、手工業云々に特化して考えるような、ある意味、視野狭窄な話ではないような気もするのだけど。もっとも一般的には、マイスター制度=手工業云々の維持、という認識、ということなのだろう。というか自分が範囲を広くし過ぎ・オレ定義をしちゃってるだけだろうけど。
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以上です。
夢多き若手を師匠は、タダ働きでコキ使えるけど、衣食住の面倒と
技術を身につけれる環境を提供しつづけ、次世代を担う人材育成する義務がある、、みたいな。
オイラも世間から職人と見られる世界に属してるのですが、自分が考えるに
こうゆう「マイスター制度」とか「師弟制度」なんかは、個人の才能とか素質よりも
努力がモノを言う世界でないと成り立たないと思う。
つまり、何十年も修行しないと一人前になれない職人的業種じゃないと制度の意味が無い。
更に、そうゆう職人が必要とされる社会ってのは、技術が円熟期になってて
社会の価値観の変化が少ない状態で、例えば江戸時代における大工とか。
今は、どの業種も機械化や省力化されてて、何十年も修行して身につけた技術を
もってしないと実現出来ない事って少ない。大概は
『経験の少ない素人でも、この最新機器とマニュアルさえあれば、プロ顔負けの仕事が出来ます』
だから、そりゃマイスター制度も師弟制度も無くなるわな。
> どの業種も機械化や省力化されてて、何十年も修行して身につけた技術を
> もってしないと実現出来ない事って少ない
なるほど…。
確実に、楽に、大変な作業をこなせる状況を作ろうとした結果、
人間自身が手につけた技術の価値が軽くなってしまったというのは、
なんというか…考え込んでしまいますです。
でもまあ、仕方ない流れなんだろうなぁ…
ドイツのマイスターは、やっぱりあった方がいいんじゃないかな?
その国にとって、一番いい方法だろうし。
グローバル化は、駄目にしてしまうよ。ドイツも日本も。
マイスター制度や、日本の技術伝統はそれぞれの誇りだっただろうし。
それがなくてもいいなんて、言ったら存在の価値感がなくなって
希望がなくなる。
海外の安物が、失業者を増やし健康に害を及ぼしているし。
もはや、世紀末でしょ?