mieki256's diary



2003/12/04(木) [n年前の日記]

#4 [pc][linux][debian] メールデータ管理形式とファイルシステムの関係

_前記事での解説ページ の注意事項をよく読んでみると、「メール数が数千〜1万になると、FATの場合はディスクを使い果たすが、FAT32なら大丈夫」と書いてあった。…FAT32だってFATじゃん。ここで言ってるFATとFAT32は何が違うのか。なんだか横道に逸れてきた。

FAT12 :

FATと一口に言っても、 _FAT12/FAT16/FAT32/VFAT がある。もしかすると、前述の「FAT」は「FAT12」の事かもしれない。なぜなら、 _FAT16/32ならサブディレクトリ内に65534個のファイルを作れる ので制限にはならないだろうから。ということはよほど古い環境でもない限り問題はないということか。

FAT16/32 :

いや、FAT16/32でも場面によっては厳しい。 _このページ には、「ファイル名がMS-DOSの8.3形式に合わない場合、余分にディレクトリエントリを使う」と書いてある。 *1 ということは、FAT16/32においてサブディレクトリ中に保存できる最大ファイル数は65534個に遠く及ばないのが実態ではなかろうか。となるとMH形式で管理するメーラが1メールをどのようなファイル名で保存するかが重要になってくる。それによってFAT16/32上で扱えるメールの最大数が変わってくるのだから。…なるほど、OEがメールデータをフォルダ単位で.dbxにまとめて管理するのはFAT16/32の制約上自然な流れだったのか。そうなると前述のメーラは何故に各メールを1ファイルにまとめて管理しないのか疑問が湧いてくる。つまりは、Linuxも含めたUNIX系OSのファイルシステムはファイル数に関してFAT16/32ほどの制約を持っていないということだろうか。

ext2,ResiserFS :

やはり、 _そういうことらしい。 ext2の場合、実測値でも、1GByteで257000個のファイルを作れる可能性があるのだとか。なるほどFAT16/32より随分と制限が緩い。1メール1ファイルとしても破綻しにくいのだな。…それはともかく「ReiserFSが45秒で終るのに、ext2は20分経っても終らない」なる話も目に入った。ext2系はファイル数が多いとそんなに遅いのか。失敗したかな。debianインストール時にext3ではなくReiserFSを選択しておけば良かったか。しかし現状ではResiserFSを読めるWin98用ツールは存在しない。 *2 Win98とのLinuxのデュアルブート環境においてトラブル発生時を考慮した場合、ReiserFSの導入は躊躇するよなぁ…。

*1: 8.3に収まっていても大文字小文字が混在してたらもう1個、更に13文字を超える毎に1個消費する。
*2: WinNT/2000/XPなら _読み取るツールはある らしいけど。

以上です。

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