mieki256's diary



2005/09/04() [n年前の日記]

#2 [anime] エウレカセブン、腕の回

以下、おそらくネタバレだと思うので、未見の人は見ないほうがいいかと。

大河内氏の脚本。脚本家に対する個人的印象から今回は「泣き」か「ほのぼの」かなと思ったのだけどさすがにこのタイミングでそれは無かった。当たり前か。前半の「ナイト発言」にちょっとホロリとしつつ、後半ラストでショックを受ける。ひええ。そこまでやるかー。特に指輪が素晴らしい。金属の輪っか一つで、そこに見えているもの以外 ―― 向こう側には色んなものがあったことが容易に想像できてしまう。小道具の使い方が上手い。素晴らしい。

実況板を眺めていたらEVAとの類似性を指摘する人がほとんどだったのだけど、おそらくEVAにも元になったオリジナルがあったと思うわけで。かと言って「○○こそがオリジナル」というのが浮かばないんだよなぁ…。しいていえば、『デビルマン』『ゲッターロボ』等、永井豪作品や石黒賢作品が近いのだろうか。体の一部を強調して見せるのは永井豪がやりそうだし、巨大ロボットに血液や内臓が存在して生物のように見えるあたりは石黒賢がオリジナルのような感も。

予告映像がなかった。スケジュールがアレなのか。それとも内容がアレなのか。うーむ。

やはり腕だよな :

『ナディア』しかり、『SEED2』しかり、『ボイスラッガー』しかり、やはり腕だよなと。

頭では…『イデオン劇場版』『Vガンダム』『デビルマン』があるけれど、直接的過ぎてアレだし。いや、『Vガンダム』のアレは上手かったけど。ヘルメットしか見せてないのに、なんともゾッとする光景で。

足ではなぁ。形状からしてよくわからないんだよな。関係ないけど足といえば、EVAにおけるそこだけシーツが凹んでるの図に感心したことが。そこにあるはずのものを書かないことで何が起きていたかが伝わるという。

『ナディア』で上手かったのは、シルエット中心で見せて、かつ、見せる時間を極力短くしたところ。…ただ、近年のアニメ作品になると、『SEED2』しかり、『エウレカ』しかり、直接じっくり見せてしまうのがちょっとどうかとも思ったり。所詮、絵でしかないから。絵で見せる・解説するより、絵をトリガーにして、視聴者の脳内に存在するイメージをそこに導き出したほうが効果が高いと思ったり。それとも、今の視聴者はそこまでの想像力を持ってないバカばかり、という予測があってのそういう流れなんだろうか。あるいは絵の力を信じすぎてるスタッフ・演出家が多いのだろうか。まあ、見せないより見せたほうが刺激性は増すから商品の訴求力は高まるのかもしれんのだけど。

キャラの愚行を描くことでドラマは成立するのだろうか :

「そこで一言説明しておけば問題は起きないのに」「そこでそんなことを言わなければ波風立たないのに」と思わせるキャラの言動なわけだけど。人として理想的と思われる行動・言動ではなく、あえて愚行を描くことで、話というものはどんどん進んでいくのかもしれないなとぼんやり思ったり。つまりはそれが脚本を書くときのテクニックなのかなと。まあ、後で書くけど、ライダーヒビキにも共通する感想で。

以上です。

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