mieki256's diary



2004/08/12(木) [n年前の日記]

#2 [web] 須賀川ネットシティの記事について

_先日書いた記事にツッコミが。 まずは、アチラのサイトの管理者様にツッコミthxとお礼を。お手数かけてしまってスイマセン。(^^;

読み返してみたけど、文の繋ぎ方がマズかったような気がしてきましたよ。あの繋ぎ方じゃ、悪意で書いてると思われても仕方ないかもなぁ…。実際は、別の方へのレスでも書きましたが、「素晴らしい! よくぞ作った! 感動した!」という、悪意どころか賞賛したいぐらいで。一応自分も、須賀川市民、かつ、ネット中毒だったりするので(爆) こういう試みはぜひとも盛り上がってほしいなと。…ただ、それ故に、ウチの親父さんからの質問を受けて、「ああ、そんな問題点が。うーん。もったいない。これはもったいないよぅ」と思ったが故に、ああいう文になったわけですが。

それはさておき。あのへんの問題について関係ありそうなところをつらつらと。

_Weblogサイトは管理者情報の明示が少ない :

件の記事を書いてたとき、脳裏に浮かんだのは、この記事だったり。もしかすると最近のムーブメントとして、管理者の情報を載せないというのがあるのかしらん、と。件のサイトもそれなのかしら、であればオイラの指摘は頓珍漢なのかもしれんなぁ、オイラは時代に乗り遅れてるのかもなぁ、と不安に。

何らかの効果を期待して、意図的に、管理者の情報を一切載せない、というスタンスも「アリ」だと思うのですな。ただ、そのへんの意図は、閲覧者には伝わらない。…ウチの親父さんが、管理者の情報が見当たらない状態を、気味悪がってたのも事実で。少なくとも、「 目につきやすいところ に、管理者を識別する情報が見当たらない」というのは、『ユーザの利用を促進する上で心理的な障害になり得る可能性がある』と言える。しかし、それを踏まえた上で、「いや、その代わり、こういう効果が得られるから」と考えるなら、アリでしょうと。

なので。それら情報を載せないという行為だけを見て、即座に肯定・否定はできないなと。管理者の方針・考えによるだろうと。それを聞いてからじゃないと、判断は難しい。

ですが。単に管理者がそのあたりに気づいてないだけなら、「こういう状況を招く可能性があるよ」ぐらいの指摘は許されるだろう、とは思うのです。そういう前提で、先日の記事は書いてたのですな。

まあ、実際は、そうではなかったわけで。特にそのへん公開しないという方針をとってるわけではなさそうですし。このあたりは清々しいくらいに空回りだったのですが。

個人特定情報の範囲について :

前回の記事でも書きましたが、自分は、「HN(=ネット上で利用するニックネーム・ペンネームみたいなもの)が、見えるところに書いてあれば、それだけでいいんとちゃうん」程度の感覚なのであります。実際、自分のサイトもそうだったりしますし。 *1 ただ、管理者様と、もう一名の方のツッコミ内容を見てると、ひょっとして、自分と、お二人の、「必要と思われる個人特定情報」の範囲の認識に、ズレがあるのかなと。

なんとなくですが、お二人の中には、
  • 「実名」「職業」「住所」「電話番号」等、洗いざらい公開する。
  • HNも含めて、個人を特定するような情報は一切掲載しない。
という、2択が想定されてるような感じが。いや、自分の誤解かもしれませんが。…とりあえず、そんな極端な話をしてるつもりはないのでありまして。

whois情報云々は、この2つのうちの前者に相当しますが。自分などは、それは出しすぎの範疇じゃないかしら、とすら思ってたり。閲覧者・利用者は、そこまで求めてないような。単に、「誰々さんがこのサイトの管理者」ぐらいの情報でOKじゃないのかしらと。その「誰々さん」が、HN=偽名であっても構わないし、実際に管理業務をしてるかどうかも関係ない。管理者の識別コードさえ得られれば、閲覧者・利用者は、それで安心できるんじゃないかと、自分は想像してるのですな。 *2

例えば。匿名掲示板で有名な「2ちゃんねる」も、「ひろゆき」というHNの人が管理人である、という情報だけで、ひとまず支障なく動いてるようですし。「ひろゆき」氏が実際に管理業務をしているか、「ひろゆき」氏の実名がなんであるかは、閲覧者・利用者にとっては、あまり関係ないような気がするんですよね。とまあ、そういうことなんですが。 *3

…件のサイトの管理者様が、もしこの記事を読んでたら、ここまでは、「いや、だから、公開してるって言ってるだろ」と憤慨させてしまいそうですが。まず、そのあたりの範囲についての捉え方が、ちょっとお互いズレたまま話をしてた可能性はないかしら、という疑念が一点。<考え過ぎかもしれませんが。で、それとは別に、もう一点気になるところが。以下に続けますが。

_2ちゃんねる :

「2ちゃんねる」の話を出しましたが。あのサイトは、結構参考になるところが多いように思うのであります。

壺の画像をクリックすると掲示板が表示されますが。「2ちゃんねる」というサイトについて説明してるページへのリンクは、どこにあるでしょうか。…左側のフレームの、上から2つ目、ですよね。どうして、そこにあるのでしょうか?

また、説明ページには、どんな情報が書かれてるでしょうか。特に、管理人についての情報は、FAQ項目の何番目に、どのような内容で書かれてるでしょうか。どうして、そこにあるのでしょうか?

別に、「『2チャンネル』にクリソツに〜」などと要求したいとかそういう話ではありませんで。単に、不特定多数のユーザが集い、利用してるサイトとして、実例を出しただけなので、別のサイトでも実例になるかもとは思いつつ。「どうして、そこにあるのか」「なぜ、そこに、それを置いてるのか」について考えを巡らせた上で、件のサイトの「マニュアルと質疑集」の、リンクの置き場所・ページ内容を眺めたときに、何かに気づいてもらえないか、と。

ウチの親父さんと一緒になって、「問い合わせ」の項をクリックして首を捻ってた自分は、そういったことを思ったりするのであります(爆) …いや、このへん、難しいんですけどね。正解はないとは思うんですが。

載せているのだからそれでいい、という認識はどうかと思ったり :

先日の記事に対して、「ちゃんと内容を見て頂ければ」とツッコまれたわけですが。個人的には、サイト制作者が、そういう要求を閲覧者に出してる時点で、若干アウトのような気もするんですよね。まあ、自分もやっちゃうので、まったくもって偉そうなことは言えないんですが。(^^; *4

サイト制作者が、サイトのどこに、どんな情報を載せたのか、知ってるのは当たり前の話。作った本人・書いた本人が、知ってるのは当然で。…そして、サイト制作者は、サイトを制作したその時点で、閲覧者に対してある種の期待・思い込みを持ってしまう。「ここにこういった情報があると伝わってる筈だ」と、そういう期待・思い込みを持つのですな。

でも、実際の閲覧者は、バンバン情報を見落とすわけですよ。サイト制作者の期待を裏切る。

その現実に対し、サイト制作者は、「どうして、ちゃんと見ないんだ」とついつい怒ってしまう。閲覧者のせいにするわけです。場合によっては、「閲覧者がおかしいんだ。作った俺はちゃんと判るぞ。判らないお前がおかしい」とすら言っちゃったりして。 *5

でも、ちょっと待ってください。…サイト制作者が認知してること・判ってることを、閲覧者がそっくりそのまま、知ってる・判ってるはずがないんです。閲覧者は、サイト制作者じゃない。サイト制作者とは、別人なんですから。

閲覧者がおかしいのではなく、閲覧者のせいにしてるサイト制作者のほうがおかしい。閲覧者が見落としたということは、サイトのどこかに、閲覧者側から見て何らかの問題が潜んでる可能性が高いのです。そういう可能性を、わざわざ閲覧者は示唆してくれてる。…しかし、そんな当たり前のことすら、私達、サイト制作者は、時々忘れてしまう。…思い込みがあるんですな。「自分が判ってるのだから、相手も判ってる筈だ」という思い込みが。…とんでもない。閲覧者はエスパーじゃありません。私達、サイト制作者の頭の中を読み取ってくれたりはしません。

サイト制作者は、閲覧者の行動・思考の先読みをしながら、サイトやページを作らないといけないのですな。閲覧者がどのように視線を動かすのか、リンクを示す文の一つ一つから、閲覧者はどういう内容を連想するのかまで、色々なことをシミュレーションしないといけない。…これ、かなり想像力が必要な作業です。サイト制作者は、できるだけクリーンな状態、思い込みを持たない状態、そのサイトについて何の予備知識も持っていない状態を自分の中に設定・仮定して、想像力を駆使していく必要がある。なかなか難しい作業であります。しかも、結構な確率で予想が外れる。なかなかシンドイ。 *6

しかし。公開したサイトについて、閲覧者が苦情を言ってくれたら、これはしめたもの。自分が想像力を巡らせてウンウン悩まなくとも、問題点を、実際の閲覧者が、明らかにしてくれる。サイト制作者のシミュレーションより、これほど確実で信頼できる話はない。後は、その問題点をどうやって解決していけばいいのか、 *7 それさえ考えれば済むのですから、ある意味、サイト制作者にとっては楽な話、ありがたい話のはずであります。

ですが。つい、そのことを忘れて、うっかり言ってしまうときがある。「ちゃんと見ろ」と。…いかんです。その言葉は、いかんのです。自分を、閲覧者に、投影してはいかんのです。閲覧者を、自分に、投影する必要があるのです。後者が実現されてれば、その言葉は出てこない。

…コンテンツ制作というのは、難しいでありますな。もしかすると、いかにして、制作者側の思い込みを排除するか、その行為の繰り返しなのかもしれない、とか言ってみちゃったりなんかしちゃったりなんかして<広川太一郎風に。

念のため :

仮に問題点があったとしても、修正しなきゃいけない道理もないことを書いておくのであります。
  • 「問題があるのはわかってるけど、面倒臭いから放置」てのもアリでしょうし。修正にかかるコストが膨大なのに、得られる効果が少ないなら、「やらない」という選択肢もアリでしょうから。
  • 「サイト説明云々は一度見れば判る。それよりも、利用者が一番使うリンクを、『特等席』に配置したほうがいい」という考えもアリでしょうし。
  • もし、自分だけが利用することを前提にした個人サイトであれば、「俺が使えてる・判ってるんだから、これで問題はない」というのもアリでしょうし。
全ては管理者の、方針・考え・実状次第だろうと思うのでありました。

仮に件のサイトの管理者様が読んでたら、ですが。単に今回、「こういうことがあったですよ」「このへん、どうなのかなぁ」「こう思うんですよねー」という話でしかないので、「批判された!」「強制された!」とは思わないでもらえたらと。…まあ、あのサイトの作りを見るかぎり、釈迦に説法かも、という気も(爆) 大体にしてオイラ、whoisを失念してたぐらいのレベルですから… orz

それはさておき :

件のサイトに関しては、盛り上がってくれるといいなぁ、と、インターネットLOVEな自分は期待してるのでありました。「ネットって便利だね」と、須賀川市民に思われてほしいでありまする。そうなれば、「ブロードバンドがあったほうが便利」→「光ファイバーを導入する家庭が増える」→「ユーザが多くなる」→「競争激化」→「サービス価格が安くなる」→「貧乏な当家も光ファイバー導入可能に」→「(゚Д゚)ウマー!」ではないですか! (-_☆)キラーン <ちょっと話に無理がないか、ソレ… (;´Д`)

*1: 自分の場合は、ちょっと出しすぎかもしれませんが。>プロフィール情報。昔流行った、「個人サイトを作ろう!」みたいな時期に作ったまま、関連ページを放置してるので、そうなっちゃってるところも。
*2: HNだけあれば、実際にユーザは満足するのかどうか、ちょっと判らんところもありますが。とりあえず、今のオイラはそういう風に思ってる、ということで。
*3: と言っても「2ちゃんねる」は、管理人の名前が判らなくても利用してる人が居そうだから、この場合の例としては適切ではないかもしれん… (;´Д`)
*4: 実際、既に、この記事の中でも書いてたりして(爆) あかんやないか>自分。
*5: ちなみに、ウチの親父さんの言なのですが。(つД`) >「閲覧者のほうがおかしい」発言。
*6: 別にサイト制作に限った話じゃなく。コンテンツ制作者の大半は、こういった作業 ―― 閲覧者が見た時にどう思うかをシミュレーションしながら作ってるわけで。映画も、小説も、ゲームも、音楽も、なんでもそうだろうと想像したり。…いやはや、頭が下がるであります。
*7: あるいは、優先度の低い問題として無視することも可能なんですが。ただ、まずは、そういう問題があると、サイト制作者が認識する必要がある。認識しなければ、その問題の重要性について評価することもできませんから。

以上です。

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