2003/12/06(土) [n年前の日記]
#2 [pc][web] 洗脳より技術の方が早い
_儀礼的無関心反応リンク集
なるものが。仕事早。なんか盛り上がってるなぁ。
◎ 自分の中で再確認 :
おそらく件の記事は、単純に言えば、
その目的を果たすための手法として、件の記事を書いた人、あるいは肯定してる人達は、
でも自分はその意見に首を捻るわけで。 _先日も書いた ように、
- 世の中、ホソボソとWeb公開したい人も居るんだ。
- 人が押し寄せるとそういう人はサイトを閉鎖しちゃうんだ。皆が損しちゃうんだよ。
- だから、『ホソボソ公開』ができる仕組みを皆で作るべし。
その目的を果たすための手法として、件の記事を書いた人、あるいは肯定してる人達は、
- 大挙してアクセスするのを止めよう。
- その為にも無遠慮にリンクを張るのは止めよう。
- もっと他者に対して思いやりを持とう。
- 要するに、モラルやマナーを作ろう。
でも自分はその意見に首を捻るわけで。 _先日も書いた ように、
- 技術でどうにかしたほうが、早いし、確実では?
◎ ホントに技術で解決したほうが早いのだろうか :
不安になってきた。ということで実験。情報隠蔽は技術によってホントに実現できるのか。
_…10分で出来た。
1時間のうち5分しか見られないページ。Perlにあまり詳しくなくて、Web検索とコピペで書いたタコ初心者な自分でも、技術を使えばたった10分で、ある程度は目的が達成できる。中身もこれだけ。
コレと同じ事を、モラルやマナーで実現しようとしたらどうなるか。例えばトップページに、「xx時yy分〜zz分の間だけ、このページを見てください。それ以外の時間は見ちゃいけません」と注意書きを書いたとして、そのルールをどれだけの人が守ってくれるか想像してみてほしかったり。世間の人達がそれを守らなきゃいけないと思うような風潮を作っていくまでに一体どれだけの時間がかかるのか。仮にそういう風潮になったとして、本当にそれを全ての人が、絶対に、確実に、守ってくれる保証がどれだけあるのか。…絶望的だ。
しかし、技術を使えば、10分。
もちろんコレは、Webという、技術で成り立ってる世界だからできる事。これと同じ事を、リアルワールド…人と人との間に技術が介在しない世界でやろうとしてもできっこない。盛り上がってるその手の議論が、役に立つ・問題解決に繋がる場所は、おそらくリアルワールドなんだと思う。しかしそれらを、そのままWebにあてはめて議論しても頓珍漢な話にしかならない。
目的は既にハッキリしてる(と思う)。「『ホソボソ公開』が出来る世の中にしよう」なわけで。それに対してあちこちの技術者達が、わざわざ忙しい中、御丁寧にも、早くて確実な実現の可能性を示唆してくれてるのに、「いや、技術の話じゃないんだ」てな感想が出てくるのはどういうことなんだろ。忙しい中、自分は困ってないのに、親切心からアドバイスをしてくれた技術者さんに対して、随分失礼な態度じゃないか。これはリアルワールドの話じゃなくてWebの話じゃなかったのか。どうも彼等は、自分達が議論してる世界の特性を失念したまま議論を重ねてるような気がする。 *2
もっとも、「技術使えば簡単だよ」と世間に認知させる事も、モラルやマナーを世間に認知させる事も、「世間に認知させる」という事では壁の高さは同じ。しかも技術は、誰かがそれを実際に作らない限り効果が得られない面もあるので、技術を持たざる者・無知な者には、実現までのイメージが見出せないのも仕方ない。その点モラルやマナーは認知された瞬間から効力を発揮する可能性が誰にでも見える。しかし効力の確実性は無い。確実性と早さを求めるなら技術。不確実だけど自分達だけでどうにかしたいならモラルやマナー、かもしれないですな。とはいえ、技術者数人に働きかけて機能を実装してもらうのと、日本に住む全ての人々の意識を改革すべく働きかけるのと、どちらが現実的なんだろう。
#!/usr/bin/perl $htmlfile="./access_test.html"; $t0 = 30; $t1 = 35; ($sec, $min, $hour, $mday, $mon, $year, $wday, $yday, $isdst) = localtime(time); print "Content-type: text/html\n\n"; if ( $t0 <= $min && $min <= $t1 ) { open(IN,$htmlfile); while(<IN>){ print $_; } } else { &sorry_message; } exit; sub sorry_message { print "<HTML><HEAD><TITLE>ごめんなさい</TITLE></HEAD><BODY><CENTER>"; print "このコンテンツは、xx時$t0分〜xx時$t1分 の間だけ閲覧できます。<br>"; print "現在は閲覧できない時間帯です。<br><br>"; print '<a href="../diary/">[ BACK ]</a>'; print "</CENTER></BODY><HTML>"; }長い? とんでもない。実質的には前半だけだし、識者ならもっと短くできる。 *1 いや、そもそもこんなもの自分で書かなくていい。自分が使ってるツールの作者に、「こういう機能をつけてよ。幸せになれる人が増えるんだよ」とお願いすればいいだけの話。
コレと同じ事を、モラルやマナーで実現しようとしたらどうなるか。例えばトップページに、「xx時yy分〜zz分の間だけ、このページを見てください。それ以外の時間は見ちゃいけません」と注意書きを書いたとして、そのルールをどれだけの人が守ってくれるか想像してみてほしかったり。世間の人達がそれを守らなきゃいけないと思うような風潮を作っていくまでに一体どれだけの時間がかかるのか。仮にそういう風潮になったとして、本当にそれを全ての人が、絶対に、確実に、守ってくれる保証がどれだけあるのか。…絶望的だ。
しかし、技術を使えば、10分。
もちろんコレは、Webという、技術で成り立ってる世界だからできる事。これと同じ事を、リアルワールド…人と人との間に技術が介在しない世界でやろうとしてもできっこない。盛り上がってるその手の議論が、役に立つ・問題解決に繋がる場所は、おそらくリアルワールドなんだと思う。しかしそれらを、そのままWebにあてはめて議論しても頓珍漢な話にしかならない。
目的は既にハッキリしてる(と思う)。「『ホソボソ公開』が出来る世の中にしよう」なわけで。それに対してあちこちの技術者達が、わざわざ忙しい中、御丁寧にも、早くて確実な実現の可能性を示唆してくれてるのに、「いや、技術の話じゃないんだ」てな感想が出てくるのはどういうことなんだろ。忙しい中、自分は困ってないのに、親切心からアドバイスをしてくれた技術者さんに対して、随分失礼な態度じゃないか。これはリアルワールドの話じゃなくてWebの話じゃなかったのか。どうも彼等は、自分達が議論してる世界の特性を失念したまま議論を重ねてるような気がする。 *2
もっとも、「技術使えば簡単だよ」と世間に認知させる事も、モラルやマナーを世間に認知させる事も、「世間に認知させる」という事では壁の高さは同じ。しかも技術は、誰かがそれを実際に作らない限り効果が得られない面もあるので、技術を持たざる者・無知な者には、実現までのイメージが見出せないのも仕方ない。その点モラルやマナーは認知された瞬間から効力を発揮する可能性が誰にでも見える。しかし効力の確実性は無い。確実性と早さを求めるなら技術。不確実だけど自分達だけでどうにかしたいならモラルやマナー、かもしれないですな。とはいえ、技術者数人に働きかけて機能を実装してもらうのと、日本に住む全ての人々の意識を改革すべく働きかけるのと、どちらが現実的なんだろう。
◎ ここまで書いてふと思う :
1時間に5分とか、1日に何人とか、そういう事ではないのかもしれない。万人に対して開かれてるけど、万人に対して開かれてないサイト。それが皆の頭の中にある『ホソボソ公開』の姿なのかも。…そんな矛盾した事を望まれてもどうしようもない。一体どういうサイトやねん。漠然と「ホソボソやりたい」言われても。「ホソボソやる」スタイルは、閲覧者を切り捨てなければ実現しない。万人に開かれたまま「ホソボソ公開」はできない。では、何を条件に切り捨てるのか。時間か、人数か、自分と閲覧者の関係か、あるいは他の何かか。そのへんがハッキリしないまま議論していても無意味だし、逆にそのへんハッキリしてれば実現する為の手法も見つけやすいはず。明確な目的・目標を設定せずして、適切な手法・方法が見つかるはずもない。
*1: もちろん詳しい人が見れば「穴だらけじゃん」と言うはずだし、「.htaccessのほうがもっと簡単」という話もあるし、「JavaScriptでもできるよ」と言われるかもしれないし。ひとまずここでは、技術によって情報隠蔽ができる可能性さえ示せれば、という話なので大目に見てほしかったり。
*2: でも、「そんなに言うならお前がそういうツールを作れ」とか言われると面倒臭いんであまりそのへんツッコまない事にしよう(爆) 技術者ってのは本来モノグサなので利用者から突っつかれない限り余計な事はしたくないわけで。技術者自身は現状で何も困ってないし。皆がモラルだのマナーだので問題解決してくれるなら技術者は何もしないでいいから楽さね。ヘボいシステムでもユーザが四苦八苦して自分達で不具合を無くしてくれる…技術者にとってはありがたい話。嘘。
*2: でも、「そんなに言うならお前がそういうツールを作れ」とか言われると面倒臭いんであまりそのへんツッコまない事にしよう(爆) 技術者ってのは本来モノグサなので利用者から突っつかれない限り余計な事はしたくないわけで。技術者自身は現状で何も困ってないし。皆がモラルだのマナーだので問題解決してくれるなら技術者は何もしないでいいから楽さね。ヘボいシステムでもユーザが四苦八苦して自分達で不具合を無くしてくれる…技術者にとってはありがたい話。嘘。
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以上です。