mieki256's diary



2007/11/05(月) [n年前の日記]

#1 [nitijyou] 石油ファンヒーターを買ってきた

親父さんにお願いして、ケイヨーD2まで車で運んでもらった。

案の定、店頭にはダイニチとコロナの商品しかなかった。どれを買うかで悩む。部屋が10畳だから、木造10畳向けのモノを買うべきか…。でも、9畳向けなら、安売りされてる機種が、9,980円で買える…。9畳向けと10畳向けの違いはどれぐらいあるのだろうか。予想がつかない…。

結局、木造9畳向けの9,980円のモノを買った。ダイニチ FW-322S。おそらく旧機種なので、安売りされてるのだろうと思う。一応、予算2万円以内でと考えていたので、残り1万円で補助的な暖房器具を別に買ってしのごうかと。

電気ひざ掛けを探してみたが、売ってなかった。電気毛布は売られてるのだけどなぁ…。ヒーターパネルとやらも1種類だけあったけど。デスクヒーターとヒーターパネルは違うのだろうか。よくわかってないので選ばなかった。

補助的な暖房器具をさらに探す。 :

帰宅後、自転車でケーズデンキ、カインズホーム、ダイユーエイトを回った。…やはり、電気ひざ掛けは見つからない。ヒーターパネルはあるのだけど、「トイレ・脱衣所・子供部屋用」と書いてあるあたり、自分にとって希望のモノではないような予感。

各店を回ってるうちに、購入したダイニチの機種と、おそらくは新機種の違いが判ったかもしれず。旧機種は、タンクの蓋がネジ式で、蓋の周りにプラスチックのカバーをつけたことで「手が汚れにくい」と宣伝してるけど。新機種は、ボタンを押すだけ・ワンタッチで蓋が外れるようになってるみたい。たぶん。おそらく。値段的には新機種のほうが1,000円ぐらい高いわけで。ワンタッチで外せる蓋に、1,000円の価値を見出すかどうか、で選ぶべきだったのかもしれず。まあ、もう買っちゃったから、悩んでみてもしょうがないんだけど。

帰りに食材を購入。 :

カワチに寄ったら売り出し中のモノが目に入ったので、あれこれ購入。

ファンヒーターを使ってみた。 :

シューシューと音が鳴る。結構うるさい。PCのFANの音とか、どうでもよくなるぐらいの音の大きさ。このへんは、 _ブンゼン気化式 の特徴なのかしらん。まあ、エアコンを動かしたときの音よりは静かなので問題なし。 *1

*1: エアコンがうるさいと言っても、ウチの場合、エアコン屋外機の振動がベランダ全体を揺らすという特殊な状況なので…。設置時、電器店の人に、「こんな設置(ベランダに置くだけ)で音は大丈夫ですか?」と尋ねた際には「大丈夫ですよー。土台が振動を吸収してくれますから」と言ってたのに。土台ごと揺れてるじゃないか全然大丈夫じゃねえだろ、って感じナリ。…古い家屋に設置する場合は、土台を置く場所そのものの安定性を確認しないとダメってことなんだろうな。そこまで気にする・客に指摘してくれる業者じゃないと、プロとは呼べないのかもしれん。まあ、置く以外の選択肢は何かと大掛かりになって、「だったら買うのやめた」となっちゃうのを避けたのかもしれんけど。

#2 [zatta][neta] 一人温室とか椅子炬燵とか暖房用宇宙服モドキを作れないかな

と妄想。

ホームセンターを回ってるうちに透明ビニールをかぶせる温室を見かけて、「これでPCデスク・利用者を囲めたら…」と。内部の空気がヤバいことになりそうではあるけど、暖房費は結構節約できそうな予感。でも、できればPCは、冷却のことを考えて温室外に置きたいな。そうなると、温室から手だけがニョッキリ出てるような感じにしないと…。解決案が浮かばず。

椅子そのものが炬燵にならんかなと妄想。テーブルが固定されている椅子、なんてのがあるけれど。あんな感じで。椅子にフレームをつけて、炬燵布団を被せる。専用の炬燵布団になるのが厳しそうだけど。問題は、ヒーターをどこに装着するか、および、どこから椅子炬燵に入るのか。そのへんの紙にラクガキして検討してみたけど解決案が思いつかない。

宇宙服をそのまま着こんだら暖房用の服にならないだろうか、などとさらなるバカ妄想。気密性に関しては完璧な予感。…PCのキーボードを叩くのが大変か。

電気袢纏なんてのはないのかなぁ。可動部分が多いから電線を走らせるのが難しいのであらうか。それともデザイン的な問題か。

会社のオフィスで、一人温室に入ったり、椅子炬燵に座ったり、宇宙服を着たり、半纏を着てる、サラリーマン・OLの姿を想像。笑えるけれど、たぶん物凄く地球に優しい。…ホントかな。部屋そのものを暖房したほうが効率が良かったりするんだろうか。

この記事へのツッコミ

Re: 一人温室とか椅子炬燵とか暖房用宇宙服モドキを作れないかな by けいと    2007/11/07 00:55
そもそも論ですが(;´∀`)

パソコンの廃熱が暖房代わりになってくれれば、
って思うのは私だけでしょうか。

実際、パソコン本体とCRTモニタを狭い部屋で動かしているので
結構暖かくなりますよ。
Re: 一人温室とか椅子炬燵とか暖房用宇宙服モドキ by がんした    2007/11/07 01:11
>椅子炬燵
テーブルタイプの炬燵「ダイニングこたつ」が既に存在するから、それを代用するとか。
http://store.yahoo.co.jp/joshin/b6f5c4b4a1a6cee4c3c8cbbc-c3c8cbbcb4efb6f1-a5b3a5bfa5c4-a5c0a5a4a5cba5f3a5b0a5bfa5a4a5d7-.html

>問題は、ヒーターをどこに装着するか、
「テーブル下ヒーター」もしくは、
http://store.yahoo.co.jp/eyamada/cc060.html

「天井照明」として設置するとか
http://store.yahoo.co.jp/eyamada/cc001.html

>暖房用宇宙服
下半身限定で良ければ、何十年も前から受験生御用達として既出。
http://store.yahoo.co.jp/joshin/4984824472631-22-597.html
http://item.rakuten.co.jp/wilmart/bk002_ad001/

>電気袢纏
さすがに無いが、「電気掛け毛布」とか「電気ひざ掛け」で代用出来そう。
http://joshinweb.jp/season/434/4984824460478.html?LVC=20&LVT=1&PGN=12
PCの廃熱、使いたいですよねぇ by mieki256    2007/11/07 11:53
> パソコンの廃熱が暖房代わりになってくれれば

同感であります。
部屋の外から冷却用の空気を導入して排気を屋内に…は無理だろうしなぁ。
ホース設置やFANの風量が問題になるし、夏は逆に危険なことになるし…。

何かコロンブスの卵的なモノが隠れてそうな気もするのですけどねぇ…。
そもそも思いつきすら出てこない…。
Re: 一人温室とか椅子炬燵とか暖房用宇宙服モドキ by mieki256    2007/11/07 12:13
> ダイニングこたつ

PCデスクを捨ててダイニングコタツをPCデスク代りに…
とすれば使えるかもですな。とはいえ自分の環境では
PCデスクが物置相当にもなってるんで、もはや厳しい…。

> テーブル下ヒーター、天井照明

こんな商品があったとは! 特に前者はそのものズバリっぽいなぁ。
これに、周りを囲う布団がつけば、そのまま炬燵になるのかしら…。

> 受験生御用達足温器+袋

コレ、高校時代に使ってました。いやー、これは全然ダメでした…。
布が薄くてスースーするわ、足温器はアンカみたいなものだから
袋の中の空気は暖めてくれないわで…。
福島の冬+気密性の低い古い住宅では厳しいですな。
もっと南のほうなら使えるのかもしれませんが。

む。掘り炬燵用の電熱器と、炬燵布団なみの厚みなら、
こういう形態にすることでも、かなりいけるのかしら…。
もっとも、足先をどこに置くんだという問題はありそうですが。
袋の中の空気まで暖めるだけの熱量となると、火傷しそう…。

> 電気ひざ掛け

やはりコレですかねぇ…。
試しに導入してみる価値がありそうな気がする今日この頃であります。

#3 [tv] 人形劇三国志の一話を途中から見た

深夜、NHKアーカイブスで流れてた。

色々と感心。
奥行を意識した映像。
舞台セットが広めに作ってあるのか、奥行を意識した映像になってたような。実写よろしく、カメラのフォーカスで画面手前・奥の人形に対して視線を誘導したり。奥から歩いてくる・奥に去っていくような人物の動きをつけたり等。人形劇は基本的に平面的な移動、てな自分の思い込みを打ち壊された。素晴らしい。
作品世界の説明に気を配っていた。
新しい登場人物が出てくるたびにテロップを出すのはもちろんのこと、ここは抑えるべき、てな場面になると、筆で文章を書いた解説カットが挿入される。筆で書かれてるあたりが、雰囲気を醸し出していてグー。しかも、説明カットのその前を、人形が走ってたりして。異種の情報を並列して提示・ある種複数レイヤーを用いた画面作りに驚いた。結構昔の作品なのに、なんと斬新な。また、若かりし頃の島田紳助+松本竜助が素顔で登場して、時代背景・情勢について解説するシーンもあり。「説明」に関して試行錯誤してるなと。
特に後者は、最近、「彩雲国物語」アニメ版のあまりの気配りのなさに呆れていたので、実に感心してしまったり。 *1 視聴者が作品を楽しむ上で必要となる知識 ―― 当時の状況や、地名・地形の説明、その作品世界独自の用語等をどのように伝達するのかという点が、娯楽コンテンツ制作時においてはクリアすべき問題として出てくるのだろうけど。そういった部分は、娯楽コンテンツにおいて、いわば足腰に相当するのかなと自分などは思っていて。そこらへんを、人形劇三国志はちゃんとやってた・やろうとしていたのだなと。「原作があるんだからそっち読めばいいだろ」的にそれら作業を放棄するのではなく、何か良い手はないだろうかと模索していた当時のスタッフの姿勢・意識の高さに、なんだか感銘を受けてしまったり。 *2

放送終了後の解説によると、本物の水を使ったり等、TV放映用の人形劇としては初の試みを色々やっていた、との話で。いやはや、気合入ってたんだなぁ…。 *3
*1: いや、彩雲国物語アニメ版は、少なくとも脚本レベルではアレコレやってるんだけど…。たとえば、登場人物が、自分の企みなどを延々と独り言で喋ってたり。「お前、誰に話してんだよ!」的ツッコミを入れたくなるけれど、もちろん視聴者に対して説明してるわけで。そのように、脚本レベルでは、それなりに説明しようという意思が見える。<方法がベストかどうかはまた別の話だけど。しかし、コンテ担当が「説明」に関してはほとんど意識を払ってないのか、あるいは監督の方針が悪いのか、テロップは出さないわ、漢字で提示する必要がある独自用語・人名を音声のみで平気で流すわ、地図はめったに出さないわ…。原作未読の人間がおいてけぼりになってしまう・必然的に理解不能に陥る場面があり過ぎるという…。いや、模索はしてるけど未だ力及ばず、なのかしら。どうもよくわからん…。
*2: や。意識の高い作り手なら「そんなの当たり前のことだろ」と思うんだろうけど。当り前ではない作品も見かけちゃったので…。
*3: もちろん、近年の人形劇番組も、ビデオ合成の多用、3DCGの活用等、新技術を導入して新しい表現を模索してたりするわけで。今も気合入ってる、と思うです。

#4 [anime] コードギアス、お姫様登場の回を鑑賞

中盤頃で出てきたカットの繋ぎ方に感心させられた。異なる場所に居る、4人の異なるキャラクター達が、一本筋の通った台詞を交互に話していく、てな見せ方で。比較的長いシーンでありながら、別々のキャラクターがカットを変えてそれぞれ喋っていくので見ていて飽きず。更に、対立(?)するキャラクター同士が、途中まではまったく同じ認識を語りながらも、最後の最後で異なる主張をし始めるので、思想的な対立もより明確に伝わるという。…このスタッフは、天才じゃないのか。この見せ方、脚本レベルで考え付いたんだろうか。それともコンテ段階で考え付いたんだろうか。なんというか、映像作品だからこそ可能になる見せ方だなと。

異なる場所に居る者同士が、繋がった台詞を喋るというのは、古く(?)は富野アニメのパイロット同士の議論シーンもそうであろうし。不思議の海のナディアの1シーン、「バリアーか?」「そのとおりだ!」てのもソレだろうし。先日ちょこっと見た「サブマリン707R」でも同様の見せ方をやたらと多用してたのでアレなんだけど。でも、複数のキャラクターを使ってこんな風に喋らせるのは、自分はこれが初見なわけで。…何か別の映像作品・演劇等でこういう見せ方があって、そこからのインスパイア(?)なのかしら。にしても、よくまあこういう技法がそこにあることに気付くもんだなと。ただ漫然と他作品を鑑賞してたのでは気づくはずがないし。

まあ、とにかく、TVの前で「スゲエ…」「上手いな…」と唸ってしまったのでありました。

#5 [zatta] 子供の頃に見たコンテンツ・ジャンルは過大評価もしくは過小評価をしがちだなとなんとなく思ったり

前述の三国志を、実況スレを眺めつつ鑑賞していたのだけど。「所詮子供向け」等の書き込みが目について、なんだか考え込んでしまった。

もしかすると、そういう書き込みをしていた人は、子供の頃にリアルタイムで見ていた人、だったりするのかしら。自分などは、実はそういった人形劇をリアルタイムではしっかり見てなかったので、改めて見ると評価すべきポイントが発見できて面白かったりするのだけど。

なんとなく、 _半田健人氏が某番組で口にしたという「リアルタイムっていうのは油断してるんですよ!」 てな台詞が脳裏に浮かんだりもして。もしかすると人間には、子供の頃にソレを目にしている・聴いていると、ソレを目にしたというただそれだけで、ソレについて十分に理解できているつもりになってしまう、そういう傾向があるのかもしれないなと。

でも、子供の頃の評価眼なんてのは、まったく頼りにならないもので。子供の頃につまらないと思ったものが、大人になってから見ると面白かったり。あるいはその逆の感想を持つこともよくあることで。

三国志の映像を見て「なんだこの子供向け映像は」と語る人は、もしかすると、自分が子供の頃に見たコンテンツだからコレはつまらない・くだらないに違いない、てな思い込みを最初から持ってコンテンツに触れているのではないか、てな勝手な想像をしてみたり。もちろん、真逆の感想もあるはずで。子供の頃に夢中になって見ていたのだから、コレは面白い・素晴らしいに違いない、てな思い込みを持つ人も居るだろうなと。

そういや、映画CASSHERN(キャシャーンの実写版)の感想もそういうのが多かったなと。古臭くて評価に値しないマイナーアニメをよくぞここまで、という感想も見かけたし。コイツはキャシャーンのカッコよさが全然わかってねえこんなのキャシャーンじゃねえ、という感想も見かけたし。前者は、「古いアニメ作品だからダメダメに決まってる」と思い込んでるし。後者は、「俺が楽しんで見てたのだからもっと面白かったはずだ」と思い込んでるし。

1stガンダムなんかもそんなところがありそう。近年のガンダムシリーズと比較する際に1stが持ち出されたりするときもあるけれど。1stを過大評価、もしくは過小評価のどちらかに走りがちだったりするような、そんな気もする。

まあ、自分自身もそういう思い込みがあるわけで。「リアルタイムは油断している」ことを意識しながら昔のコンテンツを見なきゃいかんなとぼんやり思った、というだけの話なんですが。

年齢によってもそういう思い込みを持ってしまいがち。かもしれず。 :

ウルトラマンシリーズや仮面ライダーシリーズを幼稚園児の頃に見ていた子供が、小中高生になると「あんなのガキ向けじゃん」「つまんねえ」と言い放っちゃう、てな流れがあるけれど。それも、「リアルタイムは油断している」という話と似てるかもしれないなと。

「○○シリーズ」と呼ばれながらも、実態は、プロデューサー、監督、脚本家、演出家が違ってたりするのが常で。核になる作り手がそもそも違うのだから、その子供が見ていた番組とは、当然中身がベツモノになってたりするのだけど。しかし、中身を吟味することなく、自分が昔見ていたから自分はソレを知っている、てなつもりになって「ガキ向けじゃん」と言っちゃう、みたいな。

大人から見ると「ガキ向け」云々を発言する時点で「その物言いがまさしく子供だなぁ」と苦笑しちゃうけど。しかしそれもまた、その大人自身がそういう子供時代を体験してるからこそ持てる感想だったりもするわけで。これがもし、さらに卓見できた人なら、大人が苦笑するそのさまを見て、また次のレベルの感想を持つのかもしれない。…けど、自分はまだそこまで歳を取ってないのでどういう感想が次に出てくるのかはさっぱり判らないですが。

もっとも、小中学校なんてのは、個と集団の間にある、爪の垢ほどの微妙な差異をめざとく見つけ、その差異を用いて相手の全人格を否定する、てな不条理なことが日常的に行われている場所であり。周囲が「ガキ向けじゃん」と言っているなら、個もそれに合わせないと、場合によっては個の生命が危険に晒されかねない。そういう体験をすることで、個は社会性とやらを身につけるので、「ガキ向けじゃん」はある種の通過儀礼にならざるをえないのかもしれないな、とも。…そのへん鑑みると、小中学生になっても「○○シリーズ」を見てる子供は、「自己の確固とした評価眼」が成熟しつつあるが、「社会性・空気を読む能力」は未だに育っていない、と言えるのかもしれないし。逆に、「ガキ向けじゃん」と言い放つ子供は、「社会性・空気を読む能力」が成熟しつつあるが、「自己の確固とした評価眼」は未だ育っていない、と言えるのかもしれない。…いや、単に惰性で見続けてる子供や、周囲には「ガキ向けじゃん」と言い放ちながらも家ではこっそり見ている「仮面をつけることを覚えた」子供も居るかもしれんから、単純に二極化はできないよな。たぶん。

時代によってもそういう思い込みを持ってしまいがち。かもしれず。 :

「ザンギリ頭を叩いてみれば文明開化の音がする」てな言葉が明治時代にあった、てな話を教科書で読んだ記憶があるけれど。明治時代というのは、「日本文化はとにかくダメダメだ」「欧米文化は素晴らしいものだ」的思い込みを持ってたところもありそうだなとなんとなく想像。日本文化にも、それぞれ個別に良し悪しがあったはずと思うのだけど。自分が生まれてこのかたずっと見てきたものだから、価値など無いに違いない、と思い込んでた人も居るのではないか、みたいな。…そういや、浮世絵なんかが実は代表例だったりするのかもしれんか。アレは幸い欧米が「何コレ?」と言ってくれたからどうやら価値があるものらしいと日本人も認識できたけど。中には、実は独自性・価値があったが、誰にも認識されずに消滅してしまった日本文化も存在していたのかもしれない。

太平洋戦争直後、敗戦直後や戦後も、そういう流れがありそうな予感。「アメリカに日本は負けた」「日本文化はダメダメなんだ」「アメリカ文化は素晴らしいんだ」みたいな。

…ウチの洋間には「偽暖炉」があるのだけど。これなんかも「日本はダメダメ」「欧米は素晴らしい」の典型例かもしれないなと思うときが。両親は農家育ちなので、欧米風の内装に結構憧れを持っていたようで、その場の雰囲気で「あれがいい」「これがいい」と内装を選んでいったら偽暖炉が出来てしまったわけで。「何に使おうとしたの?」と今になって尋ねても、「あの頃はそういうのが良かったと思ってたから…」「皆そういうのに憧れてたから…」と苦笑いするだけという。

まあ、そういった空気・ブームによって、商売人はそれら商品が売れるわけで。たとえば、「ガキ向けじゃん」と言ってる子供も、フラフープ、ダッコちゃん、ルービックキューブ、スーパーカー消しゴム、ガンプラ、たまごっち、TVゲーム等々、周囲が持ってるからという理由だけで欲しがってたわけだし。 *1 中身を吟味せず特定の志向性に流れていくことは、経済的には意味があることなのかもしれんので、肯定や否定ができる類のものではないのだろうな。ただそこに、そういう現象があるだけ、という話なんだろう。たぶん。

*1: ただ、それら商品は、コミュニケーションツールとしての側面もあるので、そのへん考えるとまた別の話が出てきそうだけど。

この記事へのツッコミ

Re: 子供の頃に見たコンテンツ・ジャンルは過大評価もしくは過小評価をしがちだなとなんとなく思ったり by けいと    2007/11/07 01:18
でも、いいものはやっぱり良い訳でして…

ドリフのDVDがバカ売れしたり、
ルービックキューブがいまだに愛好されてリバイバルっぽくなっていたりと、
単なる流行にとどまらないエポックメイキング的なものは強いと思いますよ。

最近、NHKの「スプーンおばさん」にハマってたりします。
(Yahoo!動画で見る事が出来ます)
今見ても十分耐えられる、というか、
アニメ全盛???の今だからこそむしろ際立つ感じがします。
面白おかしい、じゃなくて「楽しい」ってこういうことなんだよね、
っていう感じだし。

以上、1 日分です。

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