2006/12/11(月) [n年前の日記]
#1 [web] _反撃するフィルタ --- Filters That Fight Back
この戦いはどこに向かうだろうか。
「スパムへの対策」で述べた様に、私は結局のところ 全てはURLに帰着すると思っている。メールではない、Webこそがspamを もたらしているのだ。ほとんど全てのspamは、 業者にコンタクトする何らかの方法を持っており、 大抵の場合、それはURLだ [2]。 ここが、フィルタ開発者がこれから注力すべき場所だ。 spam業者にとってもっとも変えることが難しいものだからだ。
spamがサイトで待っているのだとしたら、 フィルタがそこまで見に行けばいいじゃないか。 フィルタリングアルゴリズムはほとんどそのまま、サイトの内容を判定するのにも 使える。 death2spamを開発している Richard Jowseyは既に、判定の難しいケースに関してこの方法を使いはじめ、 非常にうまくいっていると報告している。
私がWill Filters Kill Spam? で述べたように、spam中の全てのURLを辿ることにはおもしろい副作用がある。 もし、広く使われているメールクライアントがspamフィルタリングにこの手法を 採り入れたら、spam業者のサーバには大量のリクエストが殺到することになる。 考えれば考えるほど、これは良いアイディアに思えてくる。 ただおもしろいというだけではない。spam業者に対する明確な反撃として これ以上のものはないんじゃないかと思うんだ。
そこで私は、spamフィルタの開発者に対して、追加機能を提案したい。 「懲罰」モード、すなわち、もしオンにされたら、spam容疑のあるメッセージの 全てのURLを、ユーザが指定した回数だけ取ってくるようにするんだ [4]。
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以上です。