mieki256's diary



2005/09/09(金) [n年前の日記]

#9 [jiji] _内田樹の研究室: カトリーナのもたらした災禍

アメリカのハリケーン「カトリーナ」による被害に関しての考察記事。「階層化社会」と「銃」が、アメリカの欠陥の徴候として見える。という話。 _(via 圏外からのひとこと)

_霞が関官僚日記 - 役人的に興味深いハリケーンカトリーナにまつわるアメリカの動き方 :

官僚主義・役人の法的手続きによって救済活動が遅れに遅れたという話。これほどまでにヒドイとは。

そういやスマトラ沖地震による津波被害でも、どこぞの国が似たようなトホホぶりを見せていた記憶があるなぁ。

_有事法制なき悲劇 - 阪神大震災 :

自衛隊は準備を整え、知事からの出動命令を今か今かと待っていたのである。しかし兵庫県の貝原知事は「事実関係が確認できるまでは自衛隊の要請はできない」といってそれをしなかった。
時の総理村山富市氏は「道路を閉鎖するのは私権の侵害となる」との理由から道路規制をしなかった。
救助犬の検疫でもめた。
ヘリが飛ばなかった。
日本も似たようなものか。もっともこれらを教訓にして多少は改善されてるのだろうけど。

救助犬の話はもう少し補足が必要かしら。検索してみたら、 _こちらのページ でもう少し詳しい説明があった。
フランスの方が救助犬を伴って空港に降り立ちました。しかし日本は外国の犬の検疫証明を認めず、改めて検疫を求めたり、さらにフランス料理の出せる宿の手配を延々と続けるなど、何時間も空港で足止めしました。阪神大震災のときの、新聞で報じられた恥ずべきエピソードです。
…アレ? スイスじゃなかったっけか。

_震災を語る というページにもう少し解説が。
例えば、スイスやフランスからの救助犬の受け入れは、検疫が遅れたことが通説のようになっているが、そんなことはなかった。スイスは狂犬病の汚染地域。日本の犬と接触されると困る。水際で止めるのは当然だ。むしろ今考えると、メリット以上に、受け入れ側の自治体の負担が大きかったことが分かる。
スイスとフランスから申し出があったのか。狂犬病とはなぁ…。でも人命救助が優先されるべき場面でもあるような。

_LIVING WITH DOGS - 記事-JRDN救助犬キャンプ(富士・朝霧高原) というページには、
阪神・淡路大震災の時、正式な外交ルートを経てスイスやフランスから来た災害救助犬は、各メディアで報道されました。しかし、その一方で、アメリカからの救助犬は、民間ボランティア団体からの出動の申し出があったにも関わらず、検疫その他の諸問題がクリアできずに残念ながら入国が実現しませんでした。
とある。アメリカからの申し出もあったけど断ったのか。

_こちらのページ にも情報が。
スイスからは早速救助犬が派遣されたが、日本の検疫で足止めされた。またフランスからはボランティアの医師たちが来日したが、日本の医師免許を所持していないという理由で医療行為は制限された。日本の官僚は偉大だ。
官僚は偉大だ。

まあ、起きる前から災害時のパターンを予想・想像して手続きを決めておくしかないような。ところで日本の場合、台風被害の場合はどの程度関連手続きを想定してるのだろうか。…しょっちゅう来てる国だから、大体は決まってるのかな。

ちょっと不安なのは、「自衛隊」から「自衛軍」になっちゃうと、そうそう救助活動等を要請できない雰囲気になりそうな…。考えすぎかしら。

時には悲観論者も必要かもしれない :

そういう人に災害時の場面を妄想させると、きっと穴のない多数の状況設定を出力してくれそう。後はそれぞれの状況設定に対して官僚が適切な対策を考えれば…。

と思ったがえてして悲観論者ってのは一つの状況設定を想像するとそこから離れられなくなりそうな印象もあるなぁ。

以上です。

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