2004/08/18(水) [n年前の日記]
#10 [zatta] _アート・タレント・テスト:どちらがいい構図だと思いますか
わしゃー右。左はバランス取れすぎ。センターに配置すればひとまず無難ではあるけど。わしゃーつまらん。刺激が欲しい。
◎ 構図に○も×もないような :
何を表現しようとして、そのためにはどういう構図が望ましいか、それを考えたとき、細かいところで○と×、メリット・デメリットが語れるのとちゃうか。「いい構図」ってなんや。それはそちらが設定した前提条件が成立してる状態での「いい構図」やん。そのへんの説明解説全部すっ飛ばして、いきなり「これが○で、これが×です」なんて勝手な物言いすんなや。
◎ おそらく偏見だろうとは思うんですが、なんとなく思ったり :
絵画関係って、なんかそういう物言いが多くね? 目的・前提条件を話さないまま、理由を話さないまま、「これは○、これは×」を不用意に語るヤツ、多くね?
*1
「スケッチするときは消しゴム使っちゃダメ」って小学生の頃、先生から言われて。当時は自分も馬鹿だから、「そうなんだー」と思ったけど。今考えると、何でダメなのかわからん。答えだけじゃなく、前提条件・目的・理由を教える必要があるやろ。数学の授業で、問いも見せず、式も見せず、答えばかり見せて、それで授業になるのか。なるわけないやろ。でも、美術の授業は、それで授業になっちゃう。…実は全然授業になってないんじゃないの? 先生役やってる絵描きの『宗教』の独演会してるだけじゃないの? と今になれば思うけど。子供の頃は馬鹿だから疑問も持たず、言われたまま宗教を信じて教えを守るだけ…。
「スケッチするときは消しゴム使っちゃダメ」って小学生の頃、先生から言われて。当時は自分も馬鹿だから、「そうなんだー」と思ったけど。今考えると、何でダメなのかわからん。答えだけじゃなく、前提条件・目的・理由を教える必要があるやろ。数学の授業で、問いも見せず、式も見せず、答えばかり見せて、それで授業になるのか。なるわけないやろ。でも、美術の授業は、それで授業になっちゃう。…実は全然授業になってないんじゃないの? 先生役やってる絵描きの『宗教』の独演会してるだけじゃないの? と今になれば思うけど。子供の頃は馬鹿だから疑問も持たず、言われたまま宗教を信じて教えを守るだけ…。
◎ つーか :
たかが広告で熱くならんでも>俺。単にキャッチーにするために、情報削ってるだけだし。そんなに考えてるわけじゃないだろ。ただ、○も×もつけられない世界で、無理矢理○×をつけてるさまに、違和感が。
◎ 関係ない話だけど :
この手の広告作るとしたら、自分だったら、あえて逆にするかもなぁ。誰もが選びそうなほうを「×」、誰もが選ばないほうを「○」にする。「おやおや。やっぱり、初心者の方がハマリがちなパターンに、見事ハマってますね」と揺さぶりをかける。その上で、「でも、この講座を受けると〜」云々を嘯くかも。…それをするためには、よほど頭がよくないと。途中で「なるほど」と思わせるだけの屁理屈をこねないといかんからなぁ。
*1: 「多い」のではなく、たまーに見かけるというだけの話なんだけど。
この記事へのツッコミ
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以上です。
> 「いい構図」ってなんや。
絵を描いた人の気持ちが見る人に伝わりやすいかどうか、
ってとこですかねぇ?
だから、前提がどうのこうの言ってもだめです。
絵は見る人に主導権があるのであって、
こうやって見てください、なんて言わなければ分からない絵は
その時点で絵としての価値が減ってるわけですな。
字とか言葉で説明できないからこその絵なのは
「百聞は一見にしかず」に逆らうかと。
それはさておき、
> センターに配置すればひとまず無難ではあるけど
センターより若干右なんですな。左の絵は。
ど真ん中も実は居心地が悪い。
免許証の写真がみんな犯罪者顔なのも
ど真ん中で真正面という、
見た人に対して余計なイメージを膨らませない、
客観的事実のみを伝えんがための写真だからかと思います。
> この手の広告作るとしたら
じゃ、私がつくろう^^
左の絵と、左の絵を左右逆にした絵。
どっちが○?
そこですな。<なにが?
その為の方法論に対する知識を踏まえ、かつ実践した構図かどうか、
というのがあの広告の出した○×判断の基準なのだろうから、
たしかに○×はつけられるわけですが、しかし…
> 絵は見る人に主導権があるのであって、
ここですな。
あの広告の解説には、どうもそのあたりが欠落してるような感じがして、
そこに自分は違和感を覚えたのかもしれず…
> ど真ん中も実は居心地が悪い。
なるほど。客観的事実のみを伝えんがための手法
=センター・真正面、ですか。うーむ。面白い…
> 左の絵と、左の絵を左右逆にした絵。 どっちが○?
おお。面白ーい。気になって画像保存して、試しちゃいましたよ(爆)
…登場人物が右と左のどちらに向いているか、ですかな。
なんか「映像の原則」あたりに載ってそうな話…
(いや、読んでないんですけど(爆) >「映像の原則」。 読みてえ…)
…あ。それは構図の話とは違うか(爆) いや、構図なのか? んん?
個人的に、こういう話は大好きだったりするであります。
視覚情報の送り手側・受け手側が存在して、
送り手側の意図したものを、どれだけ受け手側に伝えられるか、
その為の各種方法論・知識云々…そういう話は大好きー (^^)
と言っても素人なんで全然知識量が足りてないスけど(爆)
なんていうか、トリビアの泉感覚で、そのへんの話は好きだったり。
この辺は文化的側面がたぶんにあるんじゃないかと思ってみたりします。
ゆえに正解はない、と思いますが、一応お約束らしい嘘を。
日本(東洋?)では
向かって右から向かって左にベクトルがある(自分自身だったら左から右へ)、
と言う解釈をする事が多いようです。
舞台は向かって右が上手、左が下手(舞台から見たら左が上手)
舞台上で、家は大抵上手に建てて、玄関を下手に向ける。
絵画といわず、漫画などでも顔は大抵向かって左を向く。
(書かれた本人から見たら右を向いている)
これは時の流れが向かって右から左に流れるために、
いわゆる「前向き」「未来志向」「前途洋洋」を暗に示す。
左右を入れ替えた絵は、
どちらが前、と誰も言っていないにもかかわらず
「後向き」「過去志向」「反省・後退」しているように感じる。
天皇の脇を固める左大臣と右大臣では左大臣の方が上。
これも天皇陛下から見た左右なので、左大臣は向かって右。
国会の議席も与党第一党が議長席から見て一番右。
京の都は御所から南に町が伸びるので、
御所から見て東側が左→左京区、西側が右→右京区。
御所に向かえば右から太陽が昇り左に沈む。
時の流れは向かって右から左へ。
西洋では…
英語では右をrightと表し、またrightは正しいと言う意味にも使う。
これに対し、左はleftと表し、leaveの過去形である。
leaveは残る、捨てるといった意味を持ち、あまり良いイメージではない。
インドで不浄の手といえば「左手」
流れは「向かって右から向かって左」にあり。
#口からでまかせです。根拠ありませんので。
おおお! ありがとうであります! 大好きス、こういう話!
言われてみれば、めちゃくちゃ多いですな、右と左についての話は…
面白い。面白いッスー!