2004/08/15(日) [n年前の日記]
#10 [zatta] 批判、非難、批評、指摘
辞書を引いてみたり。
◎ _批判 :
(1)物事の可否に検討を加え、評価・判定すること。自分は(1)に近い感覚で使ってたけど、一般的には(2)の意味で使うような予感。話をしていてズレが出る。(1)に特化した単語ってないのかしら。
(2)誤っている点やよくない点を指摘し、あげつらうこと。
(3)〔哲〕〔(ドイツ) Kritik〕人間の知識や思想・行為などについて、その意味内容の成立する基礎を把握することにより、その起源・妥当性・限界などを明らかにすること。
◎ _非難 :
相手の欠点や過失を取り上げて責めること。「批判」の(2) = 「非難」、かな。
◎ _批評 :
事物の善悪・優劣・是非などについて考え、評価すること。「批判」の(1) = 「批評」、かしら。
◎ _指摘 :
全体の中から、ある特定の事柄を取り上げて示すこと。ふむ。
◎ つまり :
自分が「批判」を使いたくなったときは、「批評」「指摘」を使ったほうがいいのかな。そのほうがズレによるトラブルは発生しないかもしれぬ。しかし、他者が「批判」を使ってる場合、(1)なのか(2)なのか、判断に困る。「批評」に近い「批判」か。「非難」に近い「批判」か。
◎ 前にもこういうことあったな :
別の単語だったけど。なんて単語だったっけ。…そうだ。「自己反省」だ。自分は、「自己反省」=「自分を省みること。自分に対する肯定も否定も含む」みたいな意味で、捉えたり使ってたりしたけど、別の方が「自己反省」=「自分を否定する」で使ってたので、話がズレたのだった。
◎ 傾向があるような気がしてきた :
どうも自分は、その手の単語を、「感情は除外したもの」「どういう状態であるか認知するにとどめたもの」として捉えてることが多いのかも。しかし、世間一般には、「負の感情があるもの」「必ず否定を含んでいるもの」「マイナスであるもの」として捉えられてる場合が多いのかもしれない。…感情を含まず、肯定・否定を双方含んだまま、事実を事実として認識するだけの行為を、一旦何と呼んだらいいのだろう。
◎ たぶん、自分の思考の問題も絡んでるんだろう :
自分は、「物事には必ずメリットとデメリットがある」ので「全肯定・全否定は難しい」と考えたり、一つの事象に対しても、視点を変えさえすれば、必ず、肯定と否定の両方を、論陣として張ることも可能であると考えたりする。しかし、一般的には、メリット“のみ”、あるいは、デメリット“のみ”がそこにある ―― 全肯定か、全否定か、そのどちらかしかない、と考えるのではないかと想像したり。おそらく、その違いから、言葉に対する定義も変わってくるのだろうと。
◎ ふと思う :
自分の書く文章を、全肯定・全否定のどちらかしかないと考える人が読んだ場合、極めて理解しがたいのかもしれないな。0・1が部分部分によって、めまぐるしく変わる上に、視点が変わるとこれまでの0・1が突如反転したりするので、結局どっちなんだとイライラしてくるだろうし。
*1
また、短気な人なら、最初の0・1を見ただけで、自分の意見は全肯定されたと満足して、その後、重要な問題提起がなされていても、全く読んでなかったりするのかもしれない。
◎ それはさておき、自分の勝手な定義を使い続けるわけにもいかない :
言葉は、他者に、自分の考えを伝えるためにあるのだから。辞書をつきつけて、「ホラ、この単語にはこういう意味もあるんだよ」と言ってみたところで、何の意味もない。100人のうち、周囲の99人が、リンゴを「オレンジ」と呼んでいたら、残った1人は、それはリンゴだよなぁ、と思っていても、「オレンジ」と答えなければならない。言葉とはそういうもの。
ということで、誤解なく伝わる適切な単語は、この場合何だろうと、日々悩むのであります。
ということで、誤解なく伝わる適切な単語は、この場合何だろうと、日々悩むのであります。
◎ ポイントは「分解」かもしれないな :
でも、「分解」すると「冗長」になる。「冗長」になると「skip」される。「skip」されると伝わらない。難しい。どうせ伝わらないなら、どうせ誤解されるなら、思いっきり「圧縮」したほうが、まだいいのかな。転送量は少なくて済むし。<そういうことを書いておきながら、この文章の長さは、どういうことよ?
*1: もっとも、「細部のみを注視して、清々しいほど大局を見失う。それが俺だ!」なのですが。…なんて言ってる割には細かいところをボロボロ見落としてるけど。
この記事へのツッコミ
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以上です。
0か1かの話をしているのではないちゅーのは、まあ当たり前すぎる話ですな。
しかし0でもない1でもない、その間のどの辺が妥当なのか日々思索にふけっているだけという物言いはいかがなものかと。それを反省という言葉で飾るのは、相手からしたら同意も反論も許さないという態度に見えてしまう気がするんですが。少なくとも私にはそう見えた。そんなのただの言葉遊びでしょ。それはマジレスする人に対してちと失礼なんではないかな?
「自分は何事も肯定も否定もしてない、日々反省と思索を繰り返しているだけなのに断定と誤解されるのは書き方に問題があるんだな。反省反省」
これはイカンでしょ。
話を始めたら0か1かではないとして、じゃあ自分は0.23だと思います、くらいは表明した方がいいと思うんですが。申し訳ないが私には自分の身を守る物言いをしているように見えて仕方がない。
2chで次のようなカキコとレスがありました。
A「おまえら本当にバカだな。まあオレモナー」
B「>>A 君は人をバカしたいが自分はバカにされたくないので、自分で自分をバカすることによって、他人が自分をバカにするのを許さない言い方をしている。誰かが君をバカにしたら、自分でオレモナーと言っているじゃないかと弁明するつもりだろうが。あえて大声で言わせてもらおう。そういう君の態度を私は心底軽蔑する」
まあ、このやりとりはネタなんですが私は断然Bを支持します。久々に面白いレスだったw
余談。例えば極端な例ですが1+1は何?と議論していて、誰も答えを断言せず議論が停滞していたとします。答えはコレだろ?と思っていても万が一の批判を恐れて発言を控えるのはよくあることです。
そこで議論の進展させる手の一つに「1+1は100でしょ?」とあえて断言するやり方があります。すると停滞していた議論がいきなり進展するんですね。「君は何を言っているんだ?1+1は2だろ?このマヌケ!」暫定であれ答えが出て議論が進行し出すんですね。
その後「いや1+1を100と言ったのはそういう考え方もありなんじゃないかと、いやそもそもこれは議論を進展させるための方便であって、言い方が誤解を招いたのかな?」とかグダグダ言ったら台無し。「え?1+1は2なの?」とマヌケさを徹底させるのがキモ。「あの人1+1を3って言ったんだぜ」と後で言われようが弁明しない。
目的が「議論を進展させる」ことにあるなら、それをあくまで優先した態度に徹しなくてはなりません。
とまあいろいろ書きましたが、これは最近職場で殺伐としている私の考えであって、miekiさんには、たかだかブ日記ごときに何を求めてるんだ?と断言して欲しいところではありますねw
thxであります (^^)
それにしても、G氏のカキコには、いつも考えさせられるなぁ…
つまり、こういうことですかな…
オナニーのしすぎ、イクナイ! (・A・)
…「圧縮」しすぎたか…?
でも、そういうことを言わんとしてるのだよね…? たぶん…
さらに話が飛躍しますが、ここで自説を披露。
ブログで取り上げる話題のデカさと地に足つき具合は反比例する。
例)水口日記。
よく見てるなー。
ブログはリアルと乖離しやすいのであろうか…