mieki256's diary



2004/08/13(金) [n年前の日記]

#4 [web] 読者参加型サイトは個人の制作物を公開するサイトと比べて色々と面倒臭そう

個人の制作物を公開するサイト ―― いわゆる、一般的な個人サイトは、管理者・コンテンツ制作者の情報公示・明記については、本来、結構どうでもいいことなのかもしれないと、ぼんやり思ったり。例えば、「名無しさん」が作った、FLASHデータなり、コラ画像なりを、私達は問題なく楽しんでたりするわけで。…「名無しさん」の作というだけで、それらコンテンツが楽しめないものに変貌するだろうか。否。それらサイトに、制作者のプロフィール情報がないと、コンテンツが楽しめない状態に陥るだろうか。否。つまり、一般的な個人サイトにおいて、閲覧者を魅了させるのは、コンテンツ自体の魅力によるところが主で。誰が作ったか、誰がそのサイトを管理してるかは、どうでもいいこと、かもしれないなと。

それに比べると、読者参加型サイトは、趣(?)が違ってくるような。まず、読者・ユーザが居ないと、コンテンツそのものが充実していかない。コンテンツを揃える・集めてくれるのは、管理者ではなくて、主に読者だから。となると、読者参加型サイトは、いかにして多くの読者・ユーザをそのサイトに招いてくるか、何かの拍子にたまたま訪れた閲覧者をどうやってそのサイトに引き止める・繋ぎ止めるか、ということが重要なポイントになるのだろうと。故に、それらサイトの管理者は、「一見さん」を対象にした様々な工夫を試みることに。 …等々をすることになるのだろうと想像したり。つまり、「一見さん」が、そのサイトに対して持つかもしれない不安点を、事前に察知し、どうやって払拭していくかが、読者参加型サイトが成功するか否かの鍵になるのかもしれないなと。 *1

さておき、「常連さん」が増えてくると、そのサイトのコンテンツがどんどん充実してくる。こうなってくると、最初に書いた、一般的な個人サイトと同様、コンテンツ自体の魅力が、読者を吸引する状態になってくる。そうなってしまえば、もはや、「一見さん」に対するサイト解説ページや、管理者情報などは、結構どうでもいい問題になってくるのではないかと。…たぶん。

ということで、読者参加型サイトは、立ち上げ時期こそが、もっとも工夫・色々考えなきゃいけない時期だろうなと想像したり。管理者にとっては、軌道に載せるまでが、一番シンドイ時期なのだろうなと。 *2 …でも、もしかすると、一番楽しい時期でもあるのかも。

実際にその手の運営をしたことのないオイラですら、このくらいは不安要素を列挙できるわけですが。実際に運営した事のある人なら、もっと不安要素を出せるのだろうなと。また、実際に運営していれば、想定してなかった問題が、どんどん噴出するのだろうと。それを考えると、読者参加型サイトを作ろうとする方々の行動には、ただただ頭が下がるというか…。

不安点を持つことのない新世代の台頭 :

上記で、「一見さんの不安点を払拭」と書いたけど。最近、もしかすると、そもそも不安点を持たない世代が台頭してるのではないか、と疑念を持つことがあったり。例えば、
  • 画像掲示板に「借ります」とだけ書いて画像をアプする人。
  • 素材サイトの素材画像に直リンして、自分のサイトに表示したりする、ばど厨と呼ばれる世代。
  • 「なんとなく〜」のサイトに、自作の詩を書き込んだ高校生。
などなど。つまり、
  • そのサイトを誰が管理してるのか、まったく気にしない。
  • そのサイトやツールが、どんな主旨で公開されてるのか、まったく気にしない。
  • 自分にとって便利に使えるツールであれば、設置された背景など意識することなく、積極的に活用する。
といった世代というか。

仮に、こういった世代が今後主流になるなら、前述の、読者参加型サイトの立ち上げ時も、もっと気軽に、楽にできるようになるかもしれないなぁ、と。…いや、楽になるのかどうかは判りませんが。とりあえず、留意すべき内容が、変質してくるのは間違い無さそう。たぶん。 *3

*1: ただ。「サイト解説ページ」一つをとっても、なかなか扱いが難しかったりもして。「一見さん」にとっては、非常に重要なページであるものの。「常連さん」にとっては、不要なページ・一度見れば用済みのページだったり。…「一見さん」より「常連さん」をとにかく大事にしたいと、サイト管理者が考えた場合。例えば、サイト解説ページへのリンクの置き場所を、「常連さん」が頻繁に使うであろう領域から除外する ―― おそらくはページ上部から除外してしまって、若干目に触れにくいところに配置したいと、そう考えるかもしれない。 しかし、「一見さん」より「常連さん」を大事に、という主張には、実は見落としが。…サイトを開設した当初から、「常連さん」が居る、読者参加型サイトなど存在しない。「常連さん」は「一見さん」の中から生まれてくるものだったり。であるから、「一見さん」を軽視し、「一見さん」の不安を払拭することを怠けると、結果的には、「常連さん」がなかなか増えない状況に繋がる可能性がある。つまり、本来であれば、「一見さん」も「常連さん」も、両方、同時に、大事に扱う必要がある。とサラリと書いてみたけれど。なかなか難しいだろうなと。双方から、相反・矛盾する要求が各所で出てきたりするので。…初心者とベテランが同時に満足するUIは作りづらいとか、そういった話と共通するような。
*2: 別にサイト運営に限った話じゃないような>立ち上げの時期のシンドさ。なんでも、大変だろうと。
*3: 余談ですが。今現在は、上記の新世代とはまったく逆の位置に居る世代 ―― 世代とはちょっと違うか。まあ、そういう人種(?)も存在しますな。例えば、「実名でなければ、その主張性に正当性はない」と堂々と発言しちゃうタイプの人とか。たまに、チラホラ見かけるような。こういう人種に絡まれると、読者参加型サイトの管理者は、更に苦労するだろうなと想像したりもして。

以上です。

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