2004/04/10(土) [n年前の日記]
#4 [zatta] _今流行っているのは「ダメなボク・ワタシ」という自分を振り返る系。自己反省をする気のないオタクは題材にならない、というそういうことか。
なんだか違和感を感じた一文。オタクと自己反省は不可分じゃないのか。オタクの心情を赤裸々に描いて商業的大成功に繋がったEVAのシンジ君よろしく、自己に対する否定と肯定の無限ループが内在してこそオタクではないのか。などと思ってるのはオイラだけかもしれんが。どうでもいいか。そもそも今時オタク云々の線引きをしてみてどうなる。異端者を排斥するはずの母集団自体消滅したこの時代にそれら線引き行為に何の意味があろうか。一つだけの花がオンリーワンとか歌いながらもまるで魔女狩りの様相で周囲に異端者が居ないか血眼になって探してるなど滑稽の極み。自分が大衆であり異端でありオタクでありパンピーであるように、相手もまた大衆であり異端でありオタクでありパンピーであることを認識できていないのか。自分の個を認めてほしいなら相手の個を認める必要があるし、自分の個を否定されたくなければ相手の個を否定するものではなく。
スイマセン。今ちょっと眠いです。メタメタです。
それはともかく、自己反省するオタクのその先には何があるんだろう。漫画「Bバージン」みたいな状況だろうか。それもまた実情を知るものにとっては笑いの対象にしかならない。オタクを演じようが、パンピーを演じようが、どのみち周囲から笑われて生きるなら、好きなほうを選んで笑われたほうがマシ。どうせ仕事は苦しいものなんだから、好きな仕事で苦しむほうがマシという意見に似ている。という話を書くと違和感を感じる人が居るかもしれない。人によっては、オタクの前方向に自己反省があると思ってるのかもしれないが。実際は、オタクの後ろに自己反省がある。自己反省をして、目の前にある選択肢のメリット・デメリットを考え、どちらが自分にとってメリットが多いかを認識して覚悟を決めていなければ、オタクなんてそうそう続けられるものじゃない。 *1 仮に、自己反省が流行ってるのが本当なら、ようやく世間も、オタクにとっての「思春期」に相当する時期を迎え始めたということじゃないのか。などとぼんやり思ったり。
でもまあ、周囲に溶け込む事を無条件で「善」と考える「女」という性からしてみれば、周囲から浮くであろう選択肢を頑固に選び続けるオタクを、あくまで自己より劣ってる対象・考え無しの対象・蔑むべき対象として捉えたいのかもと思ったりもして。オタクのあり方を認めてしまうと、「女」の集団の中での「常識」について、その正当性・妥当性を検証する過程が生まれてしまう。それこそ自己反省を始めないといけない。自己反省はシンドイ。そういうシンドイ事態を避けようとするのかな、と思ったりも。…オタクと言う線引きが存在してなかった時代なら、「女」にとってそれら蔑むべき対象は「男」であっただろうと思うのだけど。 *2 近年は「男」より使いやすい(叩きやすい)「オタク」という線引きが出来たので、それを持ち出して自身の優越感を満たしてることが多いのかも。いや、あくまで印象。現実はどうなのかは知らん。
オタクと言う線引きなど無意味と言いつつ、必死に線引きしてるこの自分の姿。なんとも滑稽。ダメなボク。しかし、かように自分を振り返って笑いの対象にしてしまおうとするこの状況が、オタクと自己反省が不可分である事の証明になっていないか。オタク間で展開される笑いの多くは大なり小なり自虐性が伴う。それら行為を楽しむためには自己反省が必須だろう。…行動を変えてないから自己反省していないという結論付けは誤りではないか。自己反省した上であえてその行動を選択している事も有りえるのだから。
どうでもいいか。だから何?って話だし。オタクが自己反省してたからといって何かが変わるわけでもなく。また、オタクの実態など非オタクは知ったこっちゃないし。非オタクにとってオタクは現代の穢多・非人でしかないナリ。
関係ないけど、「穢多」「非人」って、MS-IMEの辞書に登録されてないのですな。皆、言葉狩りが好きだな。
スイマセン。今ちょっと眠いです。メタメタです。
それはともかく、自己反省するオタクのその先には何があるんだろう。漫画「Bバージン」みたいな状況だろうか。それもまた実情を知るものにとっては笑いの対象にしかならない。オタクを演じようが、パンピーを演じようが、どのみち周囲から笑われて生きるなら、好きなほうを選んで笑われたほうがマシ。どうせ仕事は苦しいものなんだから、好きな仕事で苦しむほうがマシという意見に似ている。という話を書くと違和感を感じる人が居るかもしれない。人によっては、オタクの前方向に自己反省があると思ってるのかもしれないが。実際は、オタクの後ろに自己反省がある。自己反省をして、目の前にある選択肢のメリット・デメリットを考え、どちらが自分にとってメリットが多いかを認識して覚悟を決めていなければ、オタクなんてそうそう続けられるものじゃない。 *1 仮に、自己反省が流行ってるのが本当なら、ようやく世間も、オタクにとっての「思春期」に相当する時期を迎え始めたということじゃないのか。などとぼんやり思ったり。
でもまあ、周囲に溶け込む事を無条件で「善」と考える「女」という性からしてみれば、周囲から浮くであろう選択肢を頑固に選び続けるオタクを、あくまで自己より劣ってる対象・考え無しの対象・蔑むべき対象として捉えたいのかもと思ったりもして。オタクのあり方を認めてしまうと、「女」の集団の中での「常識」について、その正当性・妥当性を検証する過程が生まれてしまう。それこそ自己反省を始めないといけない。自己反省はシンドイ。そういうシンドイ事態を避けようとするのかな、と思ったりも。…オタクと言う線引きが存在してなかった時代なら、「女」にとってそれら蔑むべき対象は「男」であっただろうと思うのだけど。 *2 近年は「男」より使いやすい(叩きやすい)「オタク」という線引きが出来たので、それを持ち出して自身の優越感を満たしてることが多いのかも。いや、あくまで印象。現実はどうなのかは知らん。
オタクと言う線引きなど無意味と言いつつ、必死に線引きしてるこの自分の姿。なんとも滑稽。ダメなボク。しかし、かように自分を振り返って笑いの対象にしてしまおうとするこの状況が、オタクと自己反省が不可分である事の証明になっていないか。オタク間で展開される笑いの多くは大なり小なり自虐性が伴う。それら行為を楽しむためには自己反省が必須だろう。…行動を変えてないから自己反省していないという結論付けは誤りではないか。自己反省した上であえてその行動を選択している事も有りえるのだから。
どうでもいいか。だから何?って話だし。オタクが自己反省してたからといって何かが変わるわけでもなく。また、オタクの実態など非オタクは知ったこっちゃないし。非オタクにとってオタクは現代の穢多・非人でしかないナリ。
関係ないけど、「穢多」「非人」って、MS-IMEの辞書に登録されてないのですな。皆、言葉狩りが好きだな。
この記事へのツッコミ
[ ツッコミを読む(8) | ツッコむ ]
以上です。
えっとですね、「オタク」は「オタクであることをやめよう」とはかけらも思っていない、という意味で「自己反省」がない、と書いたのでした。「自分に関する反省がない」という意味ではないのです。
一方で、例えば「負け犬」とはやり言葉で呼ばれる女性たちは、多くが「もしかして負け犬状態って止めた方がいいのかも」と思っているのでは、と。そういう意味で、「オタクであることをやめようとは思っていない、堂々としたホンモノのオタクは今のマスコミのターゲットたりえない」と。
ちなみに、私は自分が割合「オタク」だと思っています。自分の趣味のことを話してたりして相手が引くのがわかることがあります。。。ははは。でも、「オタク」やめよう、とはかけらも思いません。だって好きなんだもん、と。その意味で、「自分のオタク状態に関する自己反省」はないです。全く。
えーと、アレですよ。身長とか包茎とかハゲとかダイエットとか、
人の不安を煽って、初めて成立する商売があります罠。
恐怖商法って言うんですか?(そんな言葉があるのかどうか知らんけど・・・)
それが流行ってるように見えるだけだと思ったりするんですが、私的には。
商売として、書く方も儲かるし、読む方も「読んでる自分」に
安心したりするだけで、それ以上の意味はないと思うんですが・・・
どうなんでしょうね?
え!? ご本人ですか? 初めまして。こんなところまでようこそ…
…ってWebに距離は関係ないですが(爆)
どうもスイマセン。元エントリーの主旨とは関係ない内容なのに、
わざわざコメントをつけていただいて…恐縮です。
> トラックバックもないのに、勝手に来ちゃいました。
や。それは。
このblog(?)ツール、日本製&古い&開発が止まってるので、
トラックバック機能がついてないだけなので。
(それともトラックバックって、手動で送れるのだろうか…
ちょっと勉強してみないと…)
> えっとですね、「オタク」は「オタクであることをやめよう」とは
> かけらも思っていない、という意味で「自己反省」がない、と書いたのでした。
> 「自分に関する反省がない」という意味ではないのです。
申し訳ない。完全に読み違えてました。
いや、書いてる最中、
「(ひょっとして自己反省の定義が違うのではないか?)」
という思いがチラリと頭をよぎってはいたのですが…
そちらの記事のコメント欄で書かれてた補足(?)も読ませていただきました。
http://www.chikawatanabe.com/blog/2004/03/post_5.html#comments
ですよね。考えてみれば、一般的には、
「自己反省」=「自己否定」で用いられるのが普通だし。
上司から「反省しろ」と言われて、
「反省しました。このままでいいです」
なんてハツラツと答えたら恐ろしいことになってしまう。
私の読み違い・思い込みで、
お手を煩わせて(?)しまって申し訳ないです。
> 一方で、例えば「負け犬」とはやり言葉で呼ばれる女性たちは〜
あの手の「負け犬」という線引きは
不当・不適切なように自分なども感じてたりしますが、
しかしマスコミがそのように喧伝してしまうと、
やはり不安になる人が多いのだろうなと…
世の中、商売(?)の上手い人が多いなと感心します。
> ちなみに、私は自分が割合「オタク」だと思っています。
申し訳ない。そこもまた、読み違えてました。
いや、まさかこれほど美しくかつ聡明な方が
オタクに分類わけされるはずがないだろうと
勝手に思い込んでたもので…
(しかしこういう事を書いてしまうと、
美しくなかったり聡明ではなかったらオタクなのかとツッコまれそうな。
…なんだか更に墓穴を掘ってる感じがする… >自分)
…でも、ますますオタクという線引きの不明瞭さが増してる気も。
なんとなく、『一億総オタク化』という言葉が頭をよぎる…
オタク=犯罪者予備軍として扱われてたのはもう過去の話なんですね。
…あの時代はなんだったんだろう。何故自分達は叩かれてたんだろ。
それもまた、商売のため、なんだろうけど。
…すると、今「負け組」と呼ばれてる女性達も、
数年後、十数年後には、
「あの時代はなんだったんだ」と
悔し涙を流したりするのだろうか…
判りにくいツールで申し訳ない…
このツール、コメントを書いても、
即座に日記ページに反映されないもので…
(ブラウザで該当ページを「完全更新」すれば反映されるんですが、
不便極まりないわけで…なんとかしないとなぁ…)
そちらのコメントは読ませていただきましたので、ご安心(?)ください。
なるほど。判りやすい…
> 読む方も「読んでる自分」に安心したりするだけで、
「安心」という言葉を目にして、ハッとしました。
そうだ。安心する側が居るんだ。
自分、ついつい不安にさせられる側の立場ばかりイメージして、
それをターゲットにして商売がなされてるように思い込んでましたよ。
逆なのですな。安心する側のほうが人数が多く、
それらの人達が購入するから商売として成り立つ。
…そうか。そういうことか。なるほど。
安心する側というより、恐怖心を解消したい人、安心したい人が
多いんではないかと。逆に書き手の煽りが上手いんですね。
「君コレ読まなくていいの?読んどいた方がいいんじゃねーの?」
そーいう商売は別に構わないと思いますし、
読むことで安心感が得られる読者も多いと思いますが、
読者の恐怖心が根本的に解消するのかといえば、どうなんでしょうね?
身長が伸びたり、皮が剥けたり、髪がフサフサになったり、
スリムになったりすれば、根本的な何かが解決するかといえば、
んなーこたーないわけで・・・
根本的に解決しなくても、
解決したか、あるいはしそうな気分になるだけでも、
そこには価値が生まれてくるような気もするですな。
これは商売云々に限らず、宗教とかもそんな感じのような。