mieki256's diary



2004/04/08(木) [n年前の日記]

#4 [anime] _マジで泣いた!特撮の名シーン。

某巨大板のスレ。眺めたけど、首を捻った。特に555関係。泣けるシーンなんてあっただろうか。クリーニング屋が女子高生を後ろから云々 *1 で泣いたという話があったけど。アレで泣けるのか。驚いた。なら、そのへんの少女漫画から決め台詞やその手のシーン“だけ”リストアップして細部を少し変えて脈絡無くバンバン挿入すればたちまち名作一本出来上がりかもしれん。お手軽でいいさね。 _(via ちゃんねらだって(・∀・)イイ!!じゃない)

記号にしか見えない :

自分は、記号“だけ”では泣けない。記号以上のものになってないと泣けない。 *2 そのシーンを記号以上のものにするためには、視聴者の思い入れを促すべく、事前に準備が必要だし、映像表現も工夫しないといけない――構成、キャラの肉付け、 *3 演出が必要だろうと思うのだけど。

555は構成と肉付けが無かった。むしろ、それらを意識的に避けてた感じすらした。そのせいか、自分は、あらゆるシーンが記号に見え、全てのセリフが白々しく聞こえた。悩んでるシーンが悩んでるように見えず、雑誌のモデルよろしく、ただポーズを取ってるようにしか見えなかった。それじゃ感情移入できない。 *4

自分、特撮で、驚いた事はあっても、泣いた事はないような気が。何故だろう。もしかして、役者の演技力だろうか。予算やスケジュールの問題で、素人同然の役者を使う事が多いから仕方ないのか。いや、シナリオや演出の問題か。例えば、平成ウルトラマンや平成ガメラ2のラストあたりは、完全にシラケてしまった記憶もあるし。あれは演技力では解決できない。それまで積み重ねてきたものを根底から引っくり返す展開は、シナリオからしてマズイ気も。でもまあ、子供向けと考えれば仕方ないか。子供向けなら、ああいった展開・見せ方はベストな方だろうし。あるいは、ピンチ脱出方法が思いつかなかったか。であれば、よくまあ体裁を整えてみせたと拍手を送りたいし。でも、そんな風に捉え始めてる時点で、作品自体には感情移入していないわけで。仮に感情移入してる部分があるとすれば、そこにそういう展開を持ってきたスタッフに対して。スタッフの苦労を想像して泣く事はあっても、スタッフの出力結果である作品そのものでは泣けない、ということかもしれず。…損をしてるな>自分。こういうのって、楽しんだほうが勝ちだから。

*1: 誤解を招く書き方だな。
*2: 記号のみで泣けるとしたら、自分の今の実生活が泣ける状態なんだろう。
*3: それもまた、現実との接点を感じさせる為の呼び水的記号を複数配置していく作業でしかないのかもしれないけど。
*4: もっとも、井上脚本の魅力は、記号の発見と繋ぎ方にあると思ってたり。そのあたりは面白かったわけで。稀有な才能を持った方に変わりはない。

以上です。

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