mieki256's diary



2005/10/24(月) [n年前の日記]

#9 [blog] マニュアルを読めないおばさんにサービスを提供しつつトラブルを回避するにはどうしたらいいのだらう

_ARTIFACT@ハテナ系 - Kさん(id:jituzon)へ
_生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ
_(via サバンナにはなんにもない)

記事の修正をするたびにKさんのところからよくIDのTrackBackが飛んできて、既に送られたTrackBackに関してはよく削除させてもらっております。既に送ったTrackBackを再度送る行為は「宣伝」と取られることもあります。

ARTIFACT@ハテナ系 - Kさん(id:jituzon)へ より

要するに、特定のユーザから無意味な Trackback が送られてきて迷惑を被っている、という話らしい。
更新時に「ちょっとだけ更新」のチェックボックスにチェックをいれるとTrackBackを送らなくなりますし、またTrackBackの設定のなかで「自動トラックバックを送信しない」というのもありますので、

ARTIFACT@ハテナ系 - Kさん(id:jituzon)へ より

問題のユーザに対して解決策を提示。

それに対する返事。
私の場合、トラバも本来の意味のトラックバックというより、「リンク張っといた」くらいの感覚でっす。それが嫌ならjituzonをトラバ禁止idに加えといてねっ!

生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ より

…いや、ソレ違うと思う。 *1 「マニュアルを読めないおばさん」「人の話を聞こうとしないおばさん」の類には、かなわんなと思った。

技術者が、ユーザの身に起きるトラブルを、技術による実装で問題解決しようと頭を悩ませても。あるいは、知識を持ったユーザが、知識のないユーザに、丁寧に説明しても。こういう種類のユーザの前では、 努力が水泡に帰すのだなと再認識。そのへんどうやら問題が存在してる予感。

そういう意味では、件のユーザは、はてなの各種仕様に対する「バグチェッカー」なのかもしれない。はてなが、より多くのユーザを獲得しようと思うなら、「マニュアルを読まないおばさん」がユーザになっても、最低限、他のユーザに迷惑をかけない仕様になっている必要がある。ユーザに対して設定変更を要求して問題解決を図ろうというのは、もしかすると、儀礼的無関心を要求するのと同じくらい馬鹿げたことだったりはしないか。元々の仕様にバグがあるのではないか。関連知識を持ったユーザのみ相手にしていればいいシステムと、知識を持たないユーザも相手にするシステムでは、仕様も違ってくるのではないか。

解決するにはどうしたらいいのだろう :

ここからは、上記の話からインスパイア(?)された話。特定のユーザを指さない話。…「マニュアルを読まないおばさん」でも、こういったサービスを使えるようにするには、どうしたらいいのだろうか。

おそらく、問題の根源は、そのユーザが理解できない・使いこなせない機能まで不用意に提供してしまっていることかもしれないと。であれば、「機能が理解できないユーザ」には、「最初からその機能を与えない」というのが解なのかもしれない。喩えとしては不適切かもしれんけど。猿に自動車を運転させるヤツは居ない。幼児用の三輪車ならまだしも。つまり、高機能なサービスを与えてはいけない。単機能なサービスを与えるべし。それが、提供側も、利用側も、双方、HAPPYになる方法。たぶん。

とはいえ、単機能なサービスだけ用意すればいいというわけにもいかず。高機能なサービスを望むユーザが大半なわけで。となると、高機能なサービスを、設定によって、単機能なサービスとして利用してもらう道を模索することになる。

でも、高機能なサービスの、何を無効にするか、あるいは有効にするかを、全てのユーザに任せるわけにもいかない。無知なユーザは不適切な設定にしてしまう。そのうえ「おばさん」は、説明してあげても不適切な設定を変えようとしない。となると、ユーザのレベルに合わせて最初から機能を提供する・機能を固定する・システム側で機能を選択してやる必要性が出てくる。だがどうやって、「機能が理解できるユーザ」と「機能が理解できないユーザ」を選別するか。どうやって、ユーザのレベルを測定するか。

で。真面目に不真面目ヒラメいた。機能に関する「クイズ」に答えることができたら、機能が有効になるという仕様はどうか。…なんか馬鹿馬鹿しい気もするが、結構確実に「機能が理解できる/できない」ユーザを選別できそうな予感も。自動車免許を取るには試験に受からないと。みたいな。…てなバカ妄想をしたけれど。仕様追加するたびにクイズの内容を考えるのもアホらしいし。重要な処理でもない部分を実装していくのも面倒だし。設定変更のたびにクイズに答えなきゃいけないのも、真っ当なユーザにはかなりトホホ。無理があるよなぁ。

などと考えると。結局は、機能に対する無理解から周囲に迷惑をかけてしまうユーザは、そのサービスから排除してしまう・御退場を願うのが、一番コストがかからない方法なのかもと。実際ほとんどのサービスは ―― 例えばプロバイダ等は ―― そういう方向で問題を解決してるのであろうし。やはり、一般道で猿が自動車を運転してたら、そりゃ排除しなきゃいかんだろと。…でもまあ、Webは一般道と違って事故を起こしても人が命を落とすわけでもなし。猿の運転を放置して、周囲で眺めて笑っていても、それほど害はないのかもしれん。…猿に車をぶつけられた人にとっては、たまったもんじゃないかもしれんが。

もしくは、お猿の電車方式とか。レールは人間が引いて、猿は電車にちょこんと座ってるだけ。今までユーザがやっていた設定作業まで、サービス提供側がやってしまう。コストはかかるけど、「高機能」+「面倒なことは詳しい人がやってくれる」というのは、他のサービスに比べて魅力的に見えるかもしれない。とはいえコレも、「コストがかかる」という点で実現は難しそう。コストが安く済むからこその、Web上の、低価格 or 無料の、各種サービスなわけで。

まあ、色々と難しいなぁ。

Trackbackに関する余談 :

こういう問題が起きるから、自分の使ってる hns に Trackback 機能を追加したいとは思わないのでした。どうも Trackback って宣伝目的にしか使われてない感もあるし。該当記事について言及してないのに Trackback を送ってる人が多すぎる。記事を書いてる側は、Trackback先を読んでないみたいだし。読者も、Trackback先を読んでない。 *2 誰のための機能か。誰かの役に立ってるのか。Trackback は、もはやノイズ以外の何者でもないのではないか。もう、この機能は破綻していないか。今更本来の利用法・活用法など望めるはずも無いのではないか。

にしても。blogツールが普及する前は、「機能を理解できるユーザ」が、「機能を理解できないユーザ」から、迷惑を被る場面はほとんどなかっただろうとも思えたり。blogツールが普及 = Trackback機能が普及してからは、前者が後者から、迷惑を受ける状況が発生してる。そういう意味では、Trackback は革命的な発明かもしれん。利用者の性質を問わずトラブルに巻き込んでくれる機能。自分のヘマではなく、相手のヘマで、自分が疲弊させられる機能。それが Trackback。

てなことを思っちゃったりもして。

*1: 何が問題かというと、解決策を教えてくれた人“以外”にも、この人は迷惑を“かけ続けてる”ってことではないのかと。…「君、臭うよ。風呂入りな」と注意してくれた人に、「鼻つまんどいてねっ!」と返しても問題は解決しない。相変わらず悪臭を周囲に漂わせ続けてるわけで。それとも、職場のフロアで同僚に近づくたびに、あるいは道ですれ違った人全てに、その都度「鼻つまんどいてねっ!」とお願いして回るつもりであらうか。つーか。電車の中でゲロ吐いちゃった酔っ払いオヤジが、車内の他の人に「鼻つまんどいてねっ!」とか言ったら、どうよ。車内で暴行事件が発生すること必至。よってたかってオヤジをタコ殴り。…なんだか比喩に引きずられてるな>自分。

でもまあこの人なりのネタというか、キャラ作りかもしれないので、アレなんだけど。
*2: 記事を書いた人がTrackback先を読んでたら、記事と関係ないTrackbackぐらいは消すだろうと。なんですか、 _コレ とか _コレ とか。この放置状態は。記事を書いた人、読んでないでしょ。読者だってこんなん読まないでしょ。「インタビューから生入れ完全版!」なんてTrackbackばかり並んでても困るっつーか。

以上です。

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