mieki256's diary



2005/10/09() [n年前の日記]

#14 [anime] ライダー響鬼、俺は今地獄に居るの回

前回に続いて石田監督担当回。今回も笑った。特に斬鬼さん。車の中の曲調といい、トドへのアドバイスといい、撤収時の振舞いといい、役者さんの渋い演技と相まって素晴らしい出来。

海辺?川辺?のシーン、及び、シチューのシーンで非常に感心。同じ場所、同じ構図、似たような会話の繰り返しでありながら、再度画面に登場するたびにその中身が変化していて、笑いを誘ったり、変遷をより強調している。なんとなく、「少女革命ウテナ」の幾原監督の手法を連想してしまった。パターンを作ることで効果を得つつ、しかも、おそらくは、実写の場合、ロケの手間隙・スケジュール短縮の効能まで期待できそうではあるし。これは「技」だなと。

前回から今回の中盤にかけての、キャラの心理状態と、終盤の展開との対比に感心。終盤で現れる 和解による安堵感を、より強く視聴者に感じさせるために、あえて絶望的な雰囲気を演出・設置していたのだなと。おそらくこれは、脚本の力なのだろう。シャンゼリオンの公式サイトで、白倉Pが井上氏に対し、「構成力のある脚本家」と賞賛していたけど。その点に関して納得できたような気がする。爆速でこんな構成・脚本が出てくるなら重宝されるは当然だなぁ。

ヒビキおじさんの、悩める若者たちへの接し方が変化するあたりにも感心。仕事上の先輩として、後輩達に、ただ高圧的な態度を取っていた彼が。女性博士の一言や、トドの彼女の言葉をキッカケに、自分に足りてなかったモノに気づき、そのことを真摯に受け止め、悔い改め、後輩達への接し方を変える。そこには、今までの平成ライダー・若いライダー達とは異なった、ある種、この作品でしか描けない、成長の物語が見える。また、それは、高寺版がおそらくは描こうとしていた、あるべき大人の姿、子供たちに見せたいと願う理想の大人の姿でもある。…各キャラの、漫画的に誇張された描写にばかり注意を向けて、嘆いてる視聴者が散見されるけど。それらの描写の向こうで、しっかりと骨になる部分を書いているわけで。井上脚本、侮りがたし。さすが。

戦闘シーンにおける太鼓のインサートにシビレタ。ミュージカルは無くなったけど、まさかそんなところでこんな演出を挿入してくるとは。やっぱり巨匠だなぁ。いいぞ、もっとやれ! まあ、子供にはわけがわからんか。それとも偏見がない分、意外とスンナリ受け入れるのだろうか。さて。

以上です。

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