mieki256's diary



2019/12/15() [n年前の日記]

#1 [tv] 「いだてん」最終回を視聴

NHK大河ドラマ「いだてん」の最終回を視聴。

面白かった…。全話きっちり視聴してたわけではなく、気づいたときにたまに見る程度だったけど。それでも、視聴した際には毎回唸りながら見てたわけで。脚本レベルでの構成がとにかく凝っていたというか。更に、そんな脚本を受けて、演出もかなり凝っていた。たった1話分を見ている間に、一体何回唸ってしまったか分からない。そのぐらい凝っていた印象で。

低視聴率なのも納得。こんな凝った構成では、お年寄りや頭の固い視聴者は、振り落とされて当然。まるで暴れ馬のような脚本だもの…。このまままっすぐ走るのかな、と思った途端に予兆もなく横に跳ねたり立ち上がったり。見ていてうっすら分かる。「あ。今、爺さん達がスゴイ勢いで振り落とされたぞ」「あー、ここも振り落とされたかも」みたいな。

なんとなく思ったけれど、漫画やアニメでは当たり前な回想シーンの類ですら、実写映像作品では結構難しいのかもしれないなと…。おそらく、時間が巻き戻ることに対して、ついてこれない視聴者・観客が一定数居るような気がする。もしかすると、実在する役者さんが画面に出てきた途端に、「時は未来に進む」と強固に思い込んでしまうのだろうか。分からんけど。

逆に、今回は、その飛翔感・スピード感が楽しかったというか、癖にもなったわけだけど…。カットが切り替わる一瞬で、3つの時代をピョンピョン行き来してしまう、ワープにも近い感覚。脚本の作りが、まさしく「韋駄天」。

TVゲームだけど、「エイリアンソルジャー」のゼロ移動を思い出したりもして。アレも、操作仕様を知らない人がプレイ画面を眺めても何をしているか分からないはずだけど。これは映像作品も同様なのかもしれない。その作品やジャンルならではの、文法というかルールを把握しておかないと、何を見せられているのか、何が起こっているのか分からない、てな場面があったりしそうだなと。

何にせよ、普段は大河なんてまず見ない、自分のような人間が、今回だけはチラチラと視聴してしまったのだから、これはかなり異端な大河ドラマだったのではあるまいか…。それはつまり、普段大河を見ているような視聴者層が、ごっそり脱落する作りだったはず。自分のような天邪鬼が、「このドラマはスゴイ。素晴らしい」と思ったのだから、そりゃ視聴率は散々なことになりますわ…。でも、スタッフとしてはやるだけやった、やり切ったという感覚なのではなかろうか。よくやったと思います。素晴らしい。

「いだてん」は、大河ドラマ版のCASSHERNかもしれない…。(褒めてます)

以上、1 日分です。

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