2004/08/21(土) [n年前の日記]
#7 [anime] _『プラネテス第5話…遠心力?』(2004/08/20の項)
(ネタバレ含むかもしれんので、未見の人は読まないでください。)
SF者のt氏曰く。アニメ版プラネテス#5の遠心力のシーンは描写としておかしいんでないか、という話。 *1
SF者のt氏曰く。アニメ版プラネテス#5の遠心力のシーンは描写としておかしいんでないか、という話。 *1
◎ 気になったんで検索してみますた。 :
◎ でもどうなんだろ :
仮に、壁に激突 → その後床に向かってゴロゴロが正解だとして。その描写を見た非SF者は、何が起きたか理解できるだろうか。もしかすると、遠心力→重力というアイデアをよりはっきりと意識させるためにそういう描写を…穿ちすぎかな。
*2
…まあ、「これはSF作品のはずだ」と期待してる鑑賞者なら、気になってしょうがないでせうな。そういった描写こそが楽しみなのだろうし。
◎ さておき遠心力云々のシーンについて屁理屈を考えてみるなり :
あの手の宇宙船の乗客は、普段は宇宙に出たことのない人達が多いのであろうと。故に、船内の、人が集う部屋に関しては、比較的上下について意識しやすい内装で設計してるであろうと想像。でないと混乱するし。さて、そういった場所で、件の状況が発生した場合、室内に居る人達はどうなるか。壁と認識してたものが、突如として床になったら、乗客は確実に混乱する。そのことで、かえって事故が増えるかもしれない。マズイ。問題解決が求められる。そこで宇宙船の設計者は考えた。乗客にとって室内の上下が絶対的なものになればいい…そういうシステムを作る必要がある。でも、具体的にはどうしたらいいのか。…空調を使うのですよ。部屋がどの方向に動くかによって、空調で室内の空気の流れを変え、必ず、床へ、乗客が押し付けられるように仕向ければいい。つまりあのシーンは、本来壁に激突するはずだったところを、乗客の混乱を最小限に抑えるための仕組み…空調を調節する装置が、そうはならないようせっせと風を送って、見事に床方向にのみ向かうよう調整していたわけなのです。
…無理があるか(爆) つーか。このロジック(?)が成立してたとすれば、室内の人間の髪がそのように動いてないといかんですな。…いや。そうでもない。宇宙に出るときはヘアスプレーで髪を固めてましたな。なら、髪がそのように動く可能性も少ない。つまり、あのシーンで、視覚的に表現せねばならないものは、床に落ちるというソレ以外、何もなかったわけです。…無理があるなー(爆)
まあ、オラ、SF者じゃないので。この程度しか浮かびませぬ。…真のSF者なら、もっとそれらしいロジックをでっちあげられる予感。 *3 …でっちあげてどうなるわけでもないが(爆)
…無理があるか(爆) つーか。このロジック(?)が成立してたとすれば、室内の人間の髪がそのように動いてないといかんですな。…いや。そうでもない。宇宙に出るときはヘアスプレーで髪を固めてましたな。なら、髪がそのように動く可能性も少ない。つまり、あのシーンで、視覚的に表現せねばならないものは、床に落ちるというソレ以外、何もなかったわけです。…無理があるなー(爆)
まあ、オラ、SF者じゃないので。この程度しか浮かびませぬ。…真のSF者なら、もっとそれらしいロジックをでっちあげられる予感。 *3 …でっちあげてどうなるわけでもないが(爆)
◎ 関係ないけど :
#6は、#5どころじゃなく描写に仰天するでござるよニンニン。しかし油断は禁物。実はシリーズ後半の重要エピソードへの伏線が。また、その次々回、#7は名エピソードだったり。…各々方、ゆめゆめ忍者の所業に騙されてここで引き返すことなかれ。
*1: オイラなどは、「なるほど。そのアイデアをここで持ってくるか」だけで感心しちゃって、描写については全然気にしてなかった(爆)
*2: このへん、難しいよなぁ。単に制作側のうっかりもあるかもだけど。「ホントはこうじゃねえけどな」と判ってながらも、しかし別の効果 ―― 視聴者の受け取り方云々だけじゃなく、制作する上での効率化(?)云々も含む ―― を期待して、あえて嘘を描く時もあるのだろうなと勝手な想像を。…そのあたり、制作側のみならず、見る側もまた、見極めが難しいところがあるなと思ったり。…制作側にとっては、視聴者が何を望んでるか、また、どんな種類の視聴者が存在しているかについての予測であろうし。見る側にとっては、どこまでが演出なのか推測し、その演出が成功してるかどうかの判断を下す作業であろうし。どちらにとっても、見極め・判断が難しい。
*3: 本来起こり得ないであろう状況ですら、知識を総動員して起こり得るかのように説明できちゃうのが、SF者のみに許された遊び・悦びなのかもしれない。とか言ってみるテスト。
*2: このへん、難しいよなぁ。単に制作側のうっかりもあるかもだけど。「ホントはこうじゃねえけどな」と判ってながらも、しかし別の効果 ―― 視聴者の受け取り方云々だけじゃなく、制作する上での効率化(?)云々も含む ―― を期待して、あえて嘘を描く時もあるのだろうなと勝手な想像を。…そのあたり、制作側のみならず、見る側もまた、見極めが難しいところがあるなと思ったり。…制作側にとっては、視聴者が何を望んでるか、また、どんな種類の視聴者が存在しているかについての予測であろうし。見る側にとっては、どこまでが演出なのか推測し、その演出が成功してるかどうかの判断を下す作業であろうし。どちらにとっても、見極め・判断が難しい。
*3: 本来起こり得ないであろう状況ですら、知識を総動員して起こり得るかのように説明できちゃうのが、SF者のみに許された遊び・悦びなのかもしれない。とか言ってみるテスト。
この記事へのツッコミ
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以上です。
のがお仕事ですよ(笑)。
知人と少し話したんですが、やはり「部屋が90度倒れていて床が近づいて
きた。」という結論に。あれは遠心力じゃないって方向ですな。
とは言え、加速・減速時間を考えると、少なくとも180度反転するまで加速
しているシーンがありますんで、加速を早く減速をゆっくりやったという
事は考えられませんし、やっぱり停止した時に、中の人は今度は落ちた時と
同程度の加速度で天井に飛び上がると思われ。
これをロジックで回避するには…、「加減速にあわせてあの展望室は自由に
回転して加速Gの方向を調整できるようになっていた」→コレダ!
(って、もうなにがなんだか…)
ああっ! ソレダ! さすがSF者のt氏!
…外観が回転してないのに、展望室は回転するということは、
つまり二重構造になってるということで。
万が一の事態…それこそデブリ衝突の際にも
多少は被害を食い止められるかもしれない。
などと考えると、本当にそういう設計にする可能性もありそうな!
(って、もうなにがなんだか…(笑) )