2004/06/27(日) [n年前の日記]
#9 [cg_tools] ライセンス
SodipodiでSVGデータを作成した場合、そのSVGデータの配布にはどんな制限がつくのだろう。フリーで配布とかしちゃダメなのだろうか。Sodipodi自体はGPLらしいので、それに沿えばいいのかな。
◎ _GNU GPLに関して良く聞かれる質問 :
_関連その1。
Q. フリーではないプログラムを開発するために、GNU EmacsのようなGPLで保護されたエディタを使っても良いでしょうか? GCCのようなGPLで保護されたツールを使ってフリーではないプログラムをコンパイルすることはできますか?_関連その2。
A. はい、なぜならばエディタやツールの著作権はあなたが書くコードは保護しないからです。法的には、あなたがどんなツールを使っても、あなたがご自分のコードに適用するライセンスに関しては何の制限も課されません。
Q. 人々が私のプログラムを利用して得た出力結果にGPLを適用する方法は無いでしょうか? 例えば、私のプログラムがハードウェアの設計に使われているとして、出来た設計図もフリーでなければならないと要求することはできるでしょうか?要するに、オイラがSodipodiで作成したSVGデータそのものはGPLの適用外で、その著作権はオイラに属する、ということでいいのかしら。日本では、 _無方式主義 とやらで、オイラがデータを創作した時点で著作権が自動的に発生するらしいし。
A. 一般的に言って、それは法的に不可能です。著作権法は人々があなたのプログラムと彼らのデータを使って作った出力結果の利用に関して、あなたに何の発言権も与えていません。ユーザがあなたのプログラムを使って彼自身のデータを入力ないし変換した場合、出力結果の著作権は彼に属すのであって、あなたにではありません。もっと一般的に言えば、あるプログラムが入力を他の形式に変換する場合、出力結果の著作権の状態は、生成の元となった入力のそれを継承するのです。ですから、あなたが出力結果の利用に関して発言権を持つ唯一のケースは、出力結果の本質的な部分が(多かれ少なかれ)あなたのプログラムのテキストから複製されている場合です。
◎ _著作権は放棄できるか :
概念上は放棄できるけど、公示する方法がないので、放棄できないのと同じ、と書いてある。うーん。
◎ _わずらわしさから逃れるための著作権放棄 :
オイラがやりたいのはこういうことなのだけど。しかし世の中、著作権放棄と書いてありつつも、リンクしろだの、名前入れろだの、連絡しろだの、改変するなだの、商用利用禁止だのを強制してるサイトが山のようにあるので、どんな著作権放棄なのか、さっぱりわからない。何かこう、一言書いておくだけでわかるような方法はないものだろうか。
_パブリックドメイン
と書いても、知らない人には何がなんだかわからんだろうし。
◎ _クリエイティブ・コモンズ 関連文書の日本語訳 :
_作者の名前を書け・商売に使うな・変えるな・利用するときはライセンスを継承しろ、
という認識でいいのかな。とすると、これは望むライセンスではないわけで。
◎ _ライセンス比較 〜 おぼえていますか? 自由利用マーク :
◎ _日本の法律家が「パブリックドメイン」と言ったとしても、creative commonsのパブリックドメインとは違うものに。(2003/03/20の項) :
ガーン。違うのか。
「パブリックドメインはコピー自由だけど、作者名表示が行われ,作品の改変からは守られる」と、日本の定義で考えて、「名前を書け・変えるな」だったのか。ダメじゃん。
ところがcreative commonsはパブリックドメインについては、著作権にまったく例外を作り上げませんとか、何も所有されず、全てが認められますと、完全に自由にしていい状態と定義。こっちが欲しい。…パブリックドメインのマークを探してたのだけど、これじゃ混乱を招くなぁ。トホ。
◎ 日本語で書けないかな :
カタカナ言葉だとわかりづらいし。「永久無制限著作権完全放棄同等ライセンス」とか。ダメか。どういう条件なのかを列挙すればいいのかな。「配布・複製・改変・商用利用ok・連絡無用・明記不要ライセンス」とか。ダメか。…なんだかマンドクサになってきた。「100% FREE!」でええよもう。<最も混乱を招く表記に。
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以上です。
これだと「明記」部分がだめか。
「jiyuuna」ソフトだとどうなんだろ?
概念的にはフリーソフトに近いような気がするんですが。
> 「jiyuuna」
そんな名称があったのですか! 知らなかった…早速検索をば…