mieki256's diary



2005/10/30() [n年前の日記]

#3 [anime] エウレカセブン、奥さんが攻撃の回

過去に何があったか、ちゃんと説明していてホッとした。下手すると、説明せずに終わっちゃうのではないかと予想してたりもしたわけで。…あの内容を説明したからこそ、戦闘時の悲壮感も増すというもの。某アニメ作品よろしく、画面には出さずに、後になってからラジオだの雑誌だので、「実はこういう裏設定が〜」等々を、監督さんやシリーズ構成の人が得意気な顔で言い始めたら…ちょっとどうかと思ってしまうわけで。

戦闘時における「どうして〜と戦わなきゃいけないんですかー!」のシーンは、富野アニメでも必ず見られるし、あまつさえガンダムSEEDあたりでもうんざりするほど見れるわけで、お決まりと言えばお決まりのシーン。しかし、富野アニメのソレは、裏で何があったかこちらが色々勘ぐってあげないと、気がふれたキャラクターの唐突な叫びぐらいにしか聞こえないし。SEEDのソレは、時間稼ぎか、キャラクターを悲壮ぶらせたいが故のパターンぐらいにしか見えず。でも、エウレカセブンのソレは、ちょっと違うなと。数話かけて、お互いが相手を慕ってる・憎からず思ってることを丹念に描き。更に、過去に何があったか、どんな感情があったかを、前半を丸々使って描き。これだけちゃんと描いてくれれば、「どうして〜」と叫ぶ側の気持ちも容易に理解できるし、それでも戦わざるをえない相手の気持ちも当然理解できる。見ていて、良い意味で、なんともやるせない気持ちにさせていただきました。

さておき。腕がよく飛ぶアニメだな…。もっとも、かつて人だった“ソレ”の一部、といったものを描きたい場合、腕ほど適切なパーツもないような気もしたり。足ではよくわからんし、さりとて首では直接的過ぎるうえに胴体が意思を持って動く余裕もない。また、今回も、少年が自分の残虐行為に気づいたときと同様、指輪を効果的に使っていてまた感心。単なる金属の輪、アクセサリーでありながら、ソレがそこにあるだけで、その向こうに人生とか家庭とかそういうものが見えてくるわけで。しかも今回は、ソレを得るまでの過程の一部すら描いているわけだから、尚のこと悲惨さが倍増されるというもの。

第3期OPについてもうちょっと :

このOPの変わってる点として、一つ、気がついた。どこでビデオを一時停止しても、「キマってない」のだな。…昨今のアニメのOP・EDといえば、一時停止したどのシーンでも、印刷すればアニメ雑誌のピンナップになりそうな、そんなキマった絵ばかり。つまりは止め絵主体だったりするわけだけど。その点に関して、このOPは変わってる。最後の止め絵すらキマってないのだから、徹底してるというか。…なんとなく、ロボットアニメ花盛りな頃の、宮崎駿監督作品や、アニメーター大塚康生氏参加作品を連想してしまった。動きをメインで作ると、そうなってしまうのだろうなぁ。

以上です。

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