2014/02/08(土) [n年前の日記]
#3 [pc] PC操作が苦手な年配者に見られる症状についてもやもや考えてしまったり
はてな匿名ダイアリーで、
_両親がPCをうまく使えない
という記事を見かけて、「これはUIの改善箇所について多くの課題・問題提起をしているなあ」と感心(?)したのでメモ。あの場所は、すぐに記事が消滅するので、コピペしておこうと。
自分も、親父さんのPC操作を後ろで眺めていて、似たような問題点を感じる時があるわけですよ。
2014-02-08 ■両親がPCをうまく使えない
キーボードで決まったフォームにものを打つ仕事はできるのに、変則的なwebとかになると途端にブラウジングすらできなる、原因を考えた。
画面の文字が小さい、情報量が多くて読めない。
画面を拡大すると全体が見渡せずyahooでさえどこにログインボタンがあるのかわからない。
基本的にポータルのログインフォームがどのにあるのかわからない
スクロールがうまくできない、スクロールしすぎて最後の画面に行く
スクロールのバーがうまくマウスでくりっくできない。
ブラウザから出てくる警告に対応できない、サイトからの警告と勘違いする
NumLockをBackspaceと間違えて押して、戻し方が分からない
全角と半角の違いが理解できない
アットマークやドット、ハイフンなどが入力できない、
ドットが見えない
キーボードの文字を強く押すので、同じ文字がいくつも入力される
マウスの右クリックと左クリックの区別がつかない、あるいは右のつもりで左を押す
マウスをクリックしようとするとカーソルが動いてしまう
WebフォームなどWebの画面上のボタンを押すというのが、いまいちピンとこない
サイトがリンクだらけでどれを押したらいいのかがわからない
入力していない必須フォームがどれかわからない
フォームの入力エラーが出ていることに気づかない、エラーが出ている場所が分からない。
自分のメールアドレスが分からない
webじゃないけどUSBメモリ刺したあとどうしたらいいかわからない。
自分も、親父さんのPC操作を後ろで眺めていて、似たような問題点を感じる時があるわけですよ。
◎ 老眼はかなりキツイらしい。 :
一つは、老眼対策はかなり重要だなと。PC操作を教えてる際に、「このサイズの文字も読みづらいとは…」と、ショックを受けた時が何度かあって。一応、親父さんPCのデスクトップフォントサイズは大に設定してあるけれど、それでも厳しい時があるようで。
◎ 画面全体をぼんやり把握できるかどうか。 :
もう一つ。デスクトップ画面をぼんやり眺めて全体を把握することが意外と難しいらしい、てな傾向がありそうな気がしていて。例えば、ウチの親父さんは…。
もっとも、これについては、自分自身も該当する瞬間があって。
例えば、3DCGツールやCADツールで、ツールバー上のアイコンにマウスカーソルを合わせると、ステータスバーに簡単な説明が出てくる仕様が存在する ―― GIMP、Inkscape、AR-CAD、Metasequoia等がソレなのだけど。うっかりすると、その仕様の存在に全然気付いてない・忘れている場合が。これがもし、アイコンの上にポップアップで説明が出てくる仕様だったら、気付くのだけど…。
この、「画面全体をぼんやり眺める」云々は、どうもファミコンゲームを遊んでた世代と、そうではない世代で、訓練の度合いが違うのではないかと思えていて。TV画面をぼんやり眺めて、各オブジェクトの状況を把握する、なんて作業は、TVゲームぐらいでしかやらないわけで…。
とは言うものの。例えば、車の運転等、視覚情報の全体像を漠然と大まかに把握する、てな作業は、誰でも日常生活の中で、どこかしらでやってるはずで。故に、ほとんどの人は、それをこなせる能力を本来持ってるはずで。だけど、PC画面を眺めた瞬間に、何かそのあたりのモードが切り替わる ―― 「特定の部分のみ注視しないといかんのだ」モードになってしまうのではないか、と想像してるのだけど。
- タスクバー上でアイコンが点滅していることに気付かない。
- タスクトレイのアイコンがバルーンを出していることに気付かない。
- Google Chrome、IEのダウンロードバーが出現していることに気付かない。
- 場合によっては、ダイアログが表示されていて、通常の操作ができなくなっていることに気付かない。
もっとも、これについては、自分自身も該当する瞬間があって。
例えば、3DCGツールやCADツールで、ツールバー上のアイコンにマウスカーソルを合わせると、ステータスバーに簡単な説明が出てくる仕様が存在する ―― GIMP、Inkscape、AR-CAD、Metasequoia等がソレなのだけど。うっかりすると、その仕様の存在に全然気付いてない・忘れている場合が。これがもし、アイコンの上にポップアップで説明が出てくる仕様だったら、気付くのだけど…。
この、「画面全体をぼんやり眺める」云々は、どうもファミコンゲームを遊んでた世代と、そうではない世代で、訓練の度合いが違うのではないかと思えていて。TV画面をぼんやり眺めて、各オブジェクトの状況を把握する、なんて作業は、TVゲームぐらいでしかやらないわけで…。
とは言うものの。例えば、車の運転等、視覚情報の全体像を漠然と大まかに把握する、てな作業は、誰でも日常生活の中で、どこかしらでやってるはずで。故に、ほとんどの人は、それをこなせる能力を本来持ってるはずで。だけど、PC画面を眺めた瞬間に、何かそのあたりのモードが切り替わる ―― 「特定の部分のみ注視しないといかんのだ」モードになってしまうのではないか、と想像してるのだけど。
◎ 「俺は問題無い」の意見は害悪。 :
もう一点、マズいなと思うのは、この手の話が出てくると「俺は平気だよ」「俺はソレできるよ」と、優越感ゲームを始めちゃう頭の悪い人が出てくることで。
そのUIに問題が存在することがせっかく明らかになっているのに、「そもそも問題じゃない」などと言い出したら、改善できるものの改善できなくなるだろこのバカ。てめえはGUIなんか使わずにCUI使ってろ。DOSで充分だろ。マウスも要らんだろ。どんなUIでも使いこなしちゃうんだろ? 誰でもPCを使えるようにするにはどうしたらいいかねえ、って話をしてんだよ。何でも使いこなす変態野郎の自慢話なんか聞いてねえよ。
と、なんだかちょっとdisってしまったところで、「アレ?」と気づいた。もしかして、CUIだったら、画面全体をぼんやり眺める、なんてことは不要なのでは…?
そういや、PC-9801のDOS画面、あるいはワープロ専用機の画面が当たり前だった頃、ウチの親父さんがその手の操作で困ってた記憶はないわけで。40x25とか、80x50とかの文字数で、かつ、自分が文字を打ち込んでいるその部分だけ注視してればいい、てなUIなら、問題は出ないんじゃないか。
もっとも、その場合、提示できる情報量が圧倒的に少なくなるわけで…。パッと見で、誰でもそれに触りたいと思うかと言えば、そこもかなり難しくなりそうだし。
どうもこのあたり、万人が満足できるUIは難しい気もしてきたり。作業効率を高めなければいけないUIと、誰でも使えるUIは、違うものになりそうな。
そのUIに問題が存在することがせっかく明らかになっているのに、「そもそも問題じゃない」などと言い出したら、改善できるものの改善できなくなるだろこのバカ。てめえはGUIなんか使わずにCUI使ってろ。DOSで充分だろ。マウスも要らんだろ。どんなUIでも使いこなしちゃうんだろ? 誰でもPCを使えるようにするにはどうしたらいいかねえ、って話をしてんだよ。何でも使いこなす変態野郎の自慢話なんか聞いてねえよ。
と、なんだかちょっとdisってしまったところで、「アレ?」と気づいた。もしかして、CUIだったら、画面全体をぼんやり眺める、なんてことは不要なのでは…?
そういや、PC-9801のDOS画面、あるいはワープロ専用機の画面が当たり前だった頃、ウチの親父さんがその手の操作で困ってた記憶はないわけで。40x25とか、80x50とかの文字数で、かつ、自分が文字を打ち込んでいるその部分だけ注視してればいい、てなUIなら、問題は出ないんじゃないか。
もっとも、その場合、提示できる情報量が圧倒的に少なくなるわけで…。パッと見で、誰でもそれに触りたいと思うかと言えば、そこもかなり難しくなりそうだし。
どうもこのあたり、万人が満足できるUIは難しい気もしてきたり。作業効率を高めなければいけないUIと、誰でも使えるUIは、違うものになりそうな。
◎ 使う人が悪いんじゃなくてUIが悪い。 :
何にせよ、そのUIが使いづらいのは使う人が悪いんじゃなくてUI設計が間違ってる、と思うわけで。靴のサイズに合わせて足の大きさを変えるべき、みたいなこと言ってちゃあかんよなと。人間が機械に合わせるんじゃなくて機械を人間に合わせるべき。
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以上です。