2012/06/18(月) [n年前の日記]
#3 [zatta] 原発を再稼働させるなら
原発を再稼働させるなら、いや、再稼働しないとしても、せめて以下のことは決めておかないといけないんじゃないか、と思ってる。
逆に、こういうことをやっとけば、人体への影響という面で、最悪の事態はかなり避けられるのだろうから、単に事故を恐れて停止しているという話であれば、バンバン再稼働していいんじゃないスか、とすら。 *1
とりあえず、「こういうことやった上で再稼働しないと筋が通らないよなあ」と自分は思ってます、とメモ。…後で事故が起きてから「俺はこう思ってたんだよ」と後出しするのもなんかアレだから先に書いときますよ。
…でも、西日本も、体験しなきゃ分かんないんだろうな。
自分もそうだったし。阪神大震災の被害写真等を目にしてたのに、家具は固定しないわ、非常食等用意しないわ。自分が遭遇してから、「なんでちゃんと考えておかなかったんだろう。馬鹿だった。救いようのない馬鹿だった」と後悔したわけで。
だから、西日本も同じ。体験者が「こうしたほうがいいよ」とアドバイスしても、あっさりスルーして、後になって悔やむのだろう。
古い文献を紐解けば、貞観地震の数年後〜十数年後に、西日本でも巨大地震が発生したことが分かってるし。今回のソレが貞観地震のソレだとすれば、そう遠くない将来、西日本も大変なことになるだろうな、と想像してる。
しかし、そうだとしても、対策しとけば、ある程度はどうにかなるはず。対策しといて、それでもダメだったら、スッパリ諦めもつくし。…でも、どうせ対策しないで、「なんでやっておかなかったんだろう」と後悔するんだろうな。
- 文科省(…だっけ?)に対して、事故発生時にSPEEDIの計算結果を隠蔽しないよう、確約を取っておくこと。TV、ラジオ、インターネットを通じて、即座に予測結果を広く公表する手順を、今のうちに決めておく。
- 原発がある県内では、町内会等、そこそこ細かい区分で、空間線量計を配布しておくこと。事故発生時の避難経路の検討に使えるはず。
- 児童の居る家庭には、ヨウ素剤を配っておくこと。飲む時期は、事故発生時、自治体もしくは政府が指示を出す。タイミングがずれると効果が無いし。
- 原発から80km圏内の妊婦と児童を、一時的に県外に避難させるための流れを決めておくこと。一番酷い時期だけでも、避難できるようにしておくこと。
逆に、こういうことをやっとけば、人体への影響という面で、最悪の事態はかなり避けられるのだろうから、単に事故を恐れて停止しているという話であれば、バンバン再稼働していいんじゃないスか、とすら。 *1
とりあえず、「こういうことやった上で再稼働しないと筋が通らないよなあ」と自分は思ってます、とメモ。…後で事故が起きてから「俺はこう思ってたんだよ」と後出しするのもなんかアレだから先に書いときますよ。
…でも、西日本も、体験しなきゃ分かんないんだろうな。
自分もそうだったし。阪神大震災の被害写真等を目にしてたのに、家具は固定しないわ、非常食等用意しないわ。自分が遭遇してから、「なんでちゃんと考えておかなかったんだろう。馬鹿だった。救いようのない馬鹿だった」と後悔したわけで。
だから、西日本も同じ。体験者が「こうしたほうがいいよ」とアドバイスしても、あっさりスルーして、後になって悔やむのだろう。
古い文献を紐解けば、貞観地震の数年後〜十数年後に、西日本でも巨大地震が発生したことが分かってるし。今回のソレが貞観地震のソレだとすれば、そう遠くない将来、西日本も大変なことになるだろうな、と想像してる。
しかし、そうだとしても、対策しとけば、ある程度はどうにかなるはず。対策しといて、それでもダメだったら、スッパリ諦めもつくし。…でも、どうせ対策しないで、「なんでやっておかなかったんだろう」と後悔するんだろうな。
◎ SPEEDIについての補足。 :
SPEEDIの計算結果は、あくまでシミュレーションであって、実際の結果とは異なる可能性がある、と、しつこく伝えた上で、それでも公表しなきゃいけないだろうと思う。
信憑性云々の言い訳は、もう通らない。前回の事故で、大味なれど、まあまあそこそこ当たると証明された、と自分は判断しているので。…もし、次回も隠蔽する気満々なら、今のうちからSPEEDIを破壊・破棄して、関係者を全員クビにしたほうがいいんじゃないか。使う予定が無い予測システムに、お金使うのは無駄でしょう。
それと、今頃になって、福島県がSPEEDIの計算結果をメールで受け取ってたのに捨てていた、という話が出てきたけど。 *2 その話の胡散臭さは別にしても、仮に文科省の言う通りなら、少なくともそれら計算結果を、各自治体が文科省から受け取れることは間違いない、という話になるわけで。であれば、各県は、各種防災訓練の中で、その結果を受け取った際の手順を、今のうちから確認しておくことが可能なはず。その時になってドタバタして、貴重な情報を消しました、なんてことは絶対起きないはず。ですよね。
さて、再稼働を認めた県は、そういう訓練を、文科省との間で既にやったのだろうか? これからやる予定があるんだろうか? 県民に対し、事故発生時の流れを、訓練等の形で認知してもらう予定があるのだろうか?
そのあたりに注目することで、各県が事故の可能性を真剣に考えているか、県民の生命を守ろうという意思があるのか、今、この時点でも、容易に判断できるだろう、と思っていたり。
信憑性云々の言い訳は、もう通らない。前回の事故で、大味なれど、まあまあそこそこ当たると証明された、と自分は判断しているので。…もし、次回も隠蔽する気満々なら、今のうちからSPEEDIを破壊・破棄して、関係者を全員クビにしたほうがいいんじゃないか。使う予定が無い予測システムに、お金使うのは無駄でしょう。
それと、今頃になって、福島県がSPEEDIの計算結果をメールで受け取ってたのに捨てていた、という話が出てきたけど。 *2 その話の胡散臭さは別にしても、仮に文科省の言う通りなら、少なくともそれら計算結果を、各自治体が文科省から受け取れることは間違いない、という話になるわけで。であれば、各県は、各種防災訓練の中で、その結果を受け取った際の手順を、今のうちから確認しておくことが可能なはず。その時になってドタバタして、貴重な情報を消しました、なんてことは絶対起きないはず。ですよね。
さて、再稼働を認めた県は、そういう訓練を、文科省との間で既にやったのだろうか? これからやる予定があるんだろうか? 県民に対し、事故発生時の流れを、訓練等の形で認知してもらう予定があるのだろうか?
そのあたりに注目することで、各県が事故の可能性を真剣に考えているか、県民の生命を守ろうという意思があるのか、今、この時点でも、容易に判断できるだろう、と思っていたり。
◎ 80km圏内という数字についての補足。 :
80km圏内という数字は、福島第一原発の爆発時に、アメリカ政府が日本国内に居るアメリカ人に対して出してきた数字。
日本政府と、アメリカ政府の、どちらが妥当な数字を出しているかと言えば、たぶんアメリカのほうが、科学的・論理的に正しい。放射性物質が広がっていった、実際の結果を見ても、日本政府が出した30km圏内という数字は甘い。 *3 *4
日本政府は、科学的レイヤーで事故を捉えることをせず、異質なレイヤーで事故への対応策を決定していく。前回の事故でソレが明白になったと思うが、今現在、真に事故を反省していると言うのであれば、次回はアメリカのソレに従ってないと話がおかしい。
と思うので、80kmという数字は、日本政府や自治体が、未だに原発事故を甘く捉えていることの判断材料になるのでは、と。
日本政府と、アメリカ政府の、どちらが妥当な数字を出しているかと言えば、たぶんアメリカのほうが、科学的・論理的に正しい。放射性物質が広がっていった、実際の結果を見ても、日本政府が出した30km圏内という数字は甘い。 *3 *4
日本政府は、科学的レイヤーで事故を捉えることをせず、異質なレイヤーで事故への対応策を決定していく。前回の事故でソレが明白になったと思うが、今現在、真に事故を反省していると言うのであれば、次回はアメリカのソレに従ってないと話がおかしい。
と思うので、80kmという数字は、日本政府や自治体が、未だに原発事故を甘く捉えていることの判断材料になるのでは、と。
*1: 事故が起きなくても、使用済み核燃料の処分方法の問題が残り続けるし。全電源喪失に陥っても、停止状態なら、対応の時間的余裕が多少得られると試算が出ていた記憶があるので(浜岡原発絡みでそういう記事を見た記憶があり)、個人的には、停止しておいたほうがいいんじゃない? と思ってるけど。
*2: なんで今頃そういう話が出てくるのか、個人的には怪しいと思ってる。それが本当なら、マスコミが、結果を隠蔽した文科省を叩いてた時期に、文科省がもっと強気で反論してたはずだろうと。なので、今になって、そういうことにしておこう、という裏取引でも行われたんじゃないかと邪推してる。
*3: そもそも同心円状に事故の影響を考えるのが非科学的だと思うけど…まあ色々都合があるんだろうから、そこは目を瞑る。が、それでも尚、という話。
*4: 当時、「アメリカはマイル使ってるからその数値なんだ」という話を聞いて、「なんだそうなのか」と自分は正常性バイアスに支配されてしまった。本来なら、「それにしても数値に差があり過ぎるだろ。なんでだ?」と疑問を持つべきだった。アメリカのほうが核実験のデータを山ほど持ってるから、予測の信憑性は高いだろうし。また、福島県中通りの線量の高さを見れば、アメリカの出した数値のほうが、まだ当たってたと言えるはず。
*2: なんで今頃そういう話が出てくるのか、個人的には怪しいと思ってる。それが本当なら、マスコミが、結果を隠蔽した文科省を叩いてた時期に、文科省がもっと強気で反論してたはずだろうと。なので、今になって、そういうことにしておこう、という裏取引でも行われたんじゃないかと邪推してる。
*3: そもそも同心円状に事故の影響を考えるのが非科学的だと思うけど…まあ色々都合があるんだろうから、そこは目を瞑る。が、それでも尚、という話。
*4: 当時、「アメリカはマイル使ってるからその数値なんだ」という話を聞いて、「なんだそうなのか」と自分は正常性バイアスに支配されてしまった。本来なら、「それにしても数値に差があり過ぎるだろ。なんでだ?」と疑問を持つべきだった。アメリカのほうが核実験のデータを山ほど持ってるから、予測の信憑性は高いだろうし。また、福島県中通りの線量の高さを見れば、アメリカの出した数値のほうが、まだ当たってたと言えるはず。
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