mieki256's diary



2005/12/23(金) [n年前の日記]

#8 [anime] ライダーヒビキ、ザンキさん全裸回をビデオで見返し

全裸師弟コンビ。どっちも役者魂が垣間見える。肌は寒いが心の中は熱いぜ! とか。

走りながら変身しつつ攻撃しちゃう映像は、もしかするとライダー剣の功績なのかもしれないなと。 :

前にも書いたかな。コレ。…いいや、書いちゃえ。

平成ライダーシリーズの変身シーンに関しては ―― もしかすると昭和ライダーも含めて、かもしれんけど ―― ライダー剣でブレイクスルーが起きたのではないかと思えてきたり。静的 → 動的になったというか。

アギトの変身シーンは、アギト、G3、ギルスの3種類があるけれど。それぞれ、変身シーンの作り方からして違う。
  • アギトは、旧来のライダーシリーズの踏襲。
  • G3は、ヘルメットを被る等、リアルな方向に追求。
  • ギルスはG3の真逆で、観念的・イメージ映像で表現。
しかし3つとも、基本的には立ち止まった状態での変身。 *1

龍騎の変身は、2D的なエフェクトのみで表現。おそらく、ミラーワールドという異次元世界への導入も兼ねたシーンになるから、次元の違いを意識して2D表現を用いたのかな、という気もするのだけど。何にせよ龍騎のソレも、役者さんがピタッと静止した状態で変身する。

555の変身は、人物の周囲を光の線が回り込むという、立体・奥行きを意識した表現。メカを使って変身するあたり、アギトのG3と共通するところもあるわけで、どちらかというとリアルな方向を意識した画作りだろうと。が、コレもまた静止した状態での変身。

ライダー剣は、ガラリと変わる。実は、エフェクトそのものは旧来の作品と比べて地味なのだけど。(<たしかあちこちで、エフェクトのことを「畳」と揶揄されてた記憶も) その代わり、なのだろうか、役者が動いてるのに変身できてしまうカットが多々見られるようになった。
  • バイクで疾走しながらの変身。
  • 公園の柵を飛び越えながらの変身。
  • 敵に殴られて地面を転がりながらの変身。
  • 階段を降りながらの変身。
これまでのライダーの変身とは雲泥の差。更に、それらを、昭和ライダーの映像のようにモンタージュ技法で逃げつつ実現するのではなく、1カットの中で連続した動きとしてしっかり見せてしまう。かつ、ビデオでコマ送りでもしないと、いつ役者さんが入れ替わっているのかわからない。…何かと評価の低い作品ではあるけれど、変身シーンのバリエーションに関しては、旧来のシリーズから圧倒的な進化を遂げている。と思える。

で、ライダーヒビキは、走りながらの変身に加え、同時に敵への攻撃も行ってしまうというパワーアップぶり。ライダー剣で確立した技術を下地にしつつ、更なる発展を遂げてみせた、と思うわけで。

考えてみれば、ライダー1号はバイクで走りながら変身してたわけで。ある意味ではライダー剣で原点回帰を成し遂げたと言えるのかもしれない。それでいて昭和ライダーとは違い、1カットで表現できるところまで技術向上を果たしたわけで。「やろう」と言い出したであろう、監督さん・上の人達もスゴイけど。実際にやってみせた特撮スタッフもスゴイ、と思うのでした。

ここまで書いて思ったけど、コレ、前にも書いたことあるよなぁ。まあ、いいか。

*1: ギルスだけはイメージ映像の強みで、バイクで疾走しながら変身できたような記憶もあるけど、ちと記憶が怪しい。

以上です。

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