mieki256's diary



2005/12/13(火) [n年前の日記]

#3 [web] 「筆まめ」のユーザ登録ページの文字、小さいんじゃないかと

「筆まめ」を購入してきた当人 ―― 60歳台の方に、Webページ経由でユーザ登録作業をしてもらったのだけど。ページの文字が小さくて読めないようで。メガネ外して、液晶ディスプレイに5cmぐらいの距離で顔を近づけて、文字を読んでいたのです。

その様子を目にして、「このWebページをデザインした人間は、鬼か」と思ったり。

年賀状ソフトは年配の方が使う可能性が高いことを忘れちゃいかんのではないか。 :

最近の若い人は、年賀状を電子メールで済ませる人も多いと聞くわけですが。となると、年賀状を出すであろう方々の ―― 「年賀状ソフトを使うであろう」方々の年齢はどのくらいかと想像できるでしょうか。…「やはり年配の方々が多かったりするのであろう」ということは当然予測できますわな。

であれば、年賀状ソフト関係のWebページというのは、年配の方が閲覧することを、最初から前提にしてデザインしないといけない。

にも関わらず。それらページで「豆文字」を使うというのは…。これは一体、どういう了見ですかと。 *1

「筆まめ」の各種ウイザードが、年配の方々にも判りやすいであろう、大きな画像を利用した、非常に秀逸なデザイン・ユーザインターフェイスであると感心しただけに。ユーザ登録ページの杜撰なデザイン状態に、若干の怒りすら覚えてしまったのでした。

件のページをデザインした方は、自社ソフトを触ったことがあるんですかね。触ってみて何も気づかなかったんですかね。ソフトウェア開発者達がどれだけ神経を使ってインターフェイスデザインをしてるのか考えたことがないのですかね。そんな杜撰なデザインで、よくもまあ「Webページデザイナー」などと自称することができるもんだ。何が「デザイナー」だ。ふざけるな。みたいな。しかも、「ユーザ登録ページ」は、「筆まめ」が起動するその前に、真っ先に画面に表示されるページ。それでいて「豆文字」ですかと。…件のページをデザインした人は、「筆まめ」の開発者全員の顔に、泥を塗ってることに気づいてほしい。猛省を期待したい。

といいつつも。「このサイズで読めないのが現実なのか…!」と自分も衝撃を受けちゃったんですが。これじゃ、「font-size:small」すら指定できませんがな…。厳しい…。

などと書きつつ、今頃気がついた。 :

件のページを開いてIEの文字サイズを変更したら、ちゃんと文字が大きくなった。

しまった。なんてこった。てっきり、なんちゃってWebデザイナーにありがちなcssによるpx指定の豆文字かと勝手に思い込んで、そこで思考停止していた…。

これでは、「ブラウザ側で文字サイズ変更をするだけで、読める文字サイズになる」ことを教えてやらなかった自分のほうが、よほど「鬼」ではないか。その場でその可能性を完全に失念していた・試してもらうことすらサボった自分。猛省すべきは自分だったというオチがついてしまった。海より深く反省…。 orz

とはいえ当人がブラウザの文字サイズ変更機能の存在に気づいていたかといえばその可能性も薄い気もするわけで。「文字が読めないときは、ブラウザの文字サイズを変更すべし」という情報を、年配ユーザはどこで入手すればよいのだろう。また、cssによるpx指定では、IEの文字サイズは変更できない。cssの無効化設定が必要になるけれど、その設定場所を、年配ユーザはどうやって知ればよいのだろう。…等々の問題は相変わらず残りそうではあるのだけど。 *2

こういうことを言いつつも、自分も豆文字を使ってしまってたり。 :

ごく稀に、チラシに相当するWebページを作ったりする自分なのですが。

クライアント様が若干年配の方で。たまにモニタに顔を近づけて読んでる状態であるにも関わらず。標準フォントサイズだけで構成したページと *3 、豆文字を含んだページを提示すると、必ず後者を選ぶのですな。

クライアント様曰く、「全てのテキストの価値は等価ではない」(<意訳)みたいなことを仰っていて。お客様に読んでほしいテキストと、特に読んでほしいとは思ってないテキストが存在するのだと。で、後者は小さい文字で構わない、というより「小さくしろ」と。

それはそれで判るのですが。Webページに載せる以上、「本来であれば、それはお客様にとって必須なはずのテキスト情報」じゃないのかと自分などは思ったりもして。であれば最低限、「読めなきゃダメじゃん」と。かといって、全部が標準フォントサイズになってたら、うなぎの寝床的ページになるのは避けられず。それでは商品のアピールページとして厳しい。かといって各テキスト情報をやたらと別ページにしてしまうわけにもいかず。クリック回数を多くすると読まれませんし。

などと悶々としつつ。せめて、「cssを無効にしたら、読めるようにしておこう」「論理構造だけはきっちりさせておこう」といったところで自己満足してる状態だったり。トホ。

なんつーか、Webページデザインって、まだまだ課題が多いというか、ノウハウ蓄積が必要な感が。

コレ、モニタの解像度がハードウェア的に向上すれば、結構解決するところもあるのかしら…。うーん。

全然関係ないけど「半角英数で入力してください」ってなんだか変 :

「筆まめ」の「ユーザ登録ページ」で、ところどころ「半角英数で入力」を要求してるところがあって。当人が全角入力しちゃってるところを、後ろから、「あ、そこは半角で入力してあげてください」と指摘してたのだけど。

本来そのあたりは、ユーザに強要すべきことではなく、CGI側で全角→半角変換して記録すべきところだよなとぼんやり思ったり。

いや、自分の使ってる各種CGIも、ユーザにお願いすることで処理をサボってるところが多々あったりするのでアレなんですが。本当なら、人間様に苦労させるのではなく、人間様の奴隷であるコンピュータに仕事をさせるべき場面、なのだろうなとそんなことを。

*1: 一般的に言われる「豆文字」よりは、まだ大きいんですが。自分でも読めるサイズだし。それでも年配者にとってはツライらしく。
*2: 今回は自分が教えてやれば済む話だったのだろうけど。近くに詳しい人(?)が居ない場合、どうすればいいのか、みたいな。
*3: 「だけ」というわけではないか…。見出し等は文字を大きくしたり、ロゴ画像にして目立たせたりしてますけど。

以上です。

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