mieki256's diary



2005/06/26() [n年前の日記]

#1 [anime] 『新造人間キャシャーン』が無料放送Gyaoで放送中

CM収入によりTV番組や映画をネットで無料配信している _GyaO 。現在、TVアニメシリーズ『新造人間キャシャーン』を配信中。数話ずつ配信で、木曜日に更新されるらしい。

『キャシャーン』と言えば、(一説には)究極の和製カルトムービーとその名も高い、紀里谷和明初監督作『CASSHERN』のオリジナルなわけで。『CASSHERN』に感動した人も、『CASSHERN』を日本映画のワースト3としてゴミ箱に叩き込んだ人も、『キャシャーン』をチェックせずして『CASSHERN』は語れない。かもしれない。未見の人も、子供の頃に見ただけの人も、ぜひとも見るべし。キリキリが『キャシャーン』のどこらへんに感銘を受けて『CASSHERN』を作ったか、想像しながら鑑賞するのもまた楽し。 *1

また、『ガンダムシリーズ』で有名な富野監督が、当時演出として参加してた点も要チェック。『Zガンダム』がどうとか言ってる人たちも、富野氏の「絵コンテ千本切り」時代の活躍ぶりを刮目せよ! …本当に「絵コンテ千本切り」時代なのかな。時期的にはそのはずだけど、ちょっと自信ないです。(´A`)

ということで6〜9話を鑑賞 :

なんていうか、スゴかった。とりあえずは予想通り、自分の中でかなりの美化がなされていたことを認識。

昔の作品だから、作画もアレだし、レイアウトもアレだし、見せ方もアレだしで。思わず笑ってしまう場面が多数ではあるんだけど。しかしその分、話そのものや、原初イメージがはっきり伝わってきて、感心させられる場面もけして少なくはない。鑑賞しながら、「えー、んなアホな(苦笑)」「おおぅ! そうくるか…(感嘆)」の繰り返しだったり。

見ているうちに、「この作品を今の技術・見せ方で作っていたら、世間からは高い評価を受けたのだろうなぁ」という気持ちにだんだんなってきたり。そういう意味では、この作品は“ダイヤモンドの原石”なのかもしれない。自分のようなド素人ですらそう感じるのだから…。映像クリエイターとやらを目指す才能のある人たちが見たら、表面の荒々しさ・粗雑さに騙されることなく、どんな輝きが内包されているか、どんなカッティングをすれば素晴らしい輝きを得られそうかが即座に判ってしまうのかもしれないし。逆に言えば、この作品を見て何も感じない・見出せないなら、その人は才能がないから映像創作の道を歩まないほうが幸せな人生を送れるであろうと。…そこまで言うと嘘っぽいなぁ。(´A`)

何はともあれ、こういう配信方法で『キャシャーン』再評価の機会を増やしてくれたGyaOには感謝なのでありました。

たった数話の鑑賞だったけど。確信した。やはり『キャシャーン』は名作。間違いない。…BSアニメ夜話における、井上氏・北久保氏の、「とにかく一度見てくれ」「おまえ、ちょっとここに座れ。見ろ。いいから、見ろ」発言も、なるほどたしかにそう言いたくもなるよな、と思ったり。

関係ないけど本編のシーンで地下鉄の入り口に :

「SUVWAY」と書いてあって、唸ってしまった。…たぶん、「SUBWAY」だよなぁ。

ロボットに次々と破壊されていく戦火の街。悲壮の決意で人類の最後の切り札 ―― 新造人間となった主人公とその仲間。ロボット達の探索から逃れるために身を潜めた、地下鉄の看板に燦然と輝く「SUVWAY」の文字。こんなところに約30年前の「 _All your base are belong to us 」が潜んでいたとは。 *2

さらに関係ないけどGyaOのサイトのロゴ周辺に「CM収入で」云々の文字があって感心したり :

たしか以前は無かったと思ったのだけど。無料である理由をしっかり明記するその姿勢に、なんだか好印象。このサービス、ぜひとも商売として成功してほしいなぁ。

*1: 一応、数話といえ『キャシャーン』を鑑賞した後の個人的な感想としては、「キリキリ&仲間たちってば…よりにもよってそんなところに感銘を受けちゃったんだね…」って感じだったりするかも。や。褒めてますですよ。なんていうか、東京タワーに登っておきながら展望室のゴミ箱の中の特殊性に気づいて、望遠鏡そっちのけでゴミ箱の中をマジマジと覗いてる子供、みたいな。いいねえ。そういう感覚・嗅覚を持った人は大好きだ! …要するに、オリジナルに結構忠実なリメイクであったのだなと思ってしまったというか。各自、記憶に残ったところが違ってただけなのだな。たぶん。
*2: それとも、もしかして、わざと「SUVWAY」にしたのかしら。「音楽の都、クイーン市」とか登場させてたりするし…。でも、海外向けを意識して作ってたという話もどこかで聞いたわけで。それを考えると、わざとやったにしてもちと危険だよなぁ。

#2 [anime] エウレカセブン、竜の巣に飛び込もうとする話

ええー。ラストでそんな台詞を出しちゃっていいの? ビックリ。一旦バラバラにして再構成するのかしら。それとも聖闘士星矢みたいな展開が? なわけないか。何にしても、台詞一つで強力なヒキを作るあたりに感心。あの台詞が無かったらフツーのヒキだもんなぁ。

なかなか刺激的な表現が多くて、好みな回、のような気もしたり。とは言え、目玉に刺したら視聴中止にせざるをえないなー、と、違う意味でもドキドキしてたのだけど。場所もアレだし直接見せなかったしで、ホッとした。

#3 [anime] マジレンジャー、はゴルフで休み

股ゴルフか。残念。

「股ゴルフ」ってどんなゴルフやねん。…想像してたら貧血を起こしそうになった。そいつはハードなルールだぜ、セニョリータ。

#4 [anime] ライダーヒビキ、イブキ・トドロキが並ぶの回

ダンキさんとの電話シーン。いいなぁ。ガチャガチャした性格が表れてる。

水落ち。 *1 また水落ち。頑張るなぁ。ていうか1話で2回も水落ちって大変じゃないのかしら。石田監督は容赦ないなぁ。いや待てよ。そのへんはアクション監督が指示を出す範囲なのかしら。うーむ。

ザンキさんがトドロキくんのサポートを! ザンキさんが出てくれると渋い雰囲気になるので嬉しい。ガサツで乱暴なトドロキくんと、落ち着いたザンキさん。いい師弟コンビ。

ヒビキおじさんのずっこけ具合がいい感じ。踏み切りで待ってるときの少年の視線云々がなんだかコミカル。イブキ・トドロキ側の展開に対して、いいコントラスト。“メリハリは大事”、ですな。
*1: …「水落ち」って言い方で合ってるのかな?

#5 [anime] プリキュア、狸の回

戦闘シーンで光がどうとか闇がどうとか昔の富野アニメよろしく主張をぶつけ合うのは何なんだろうなぁ。本当は大昔のOVAみたいな作品を作りたいのかしら。…戦闘シーンよりはドラマパートで語ったほうがいいような気もするんだけど。うーん。

無理矢理設定をこじつけてみる :

もしかして、彼女たちが変身すると、かつて戦士だった何者かの意思が二人に憑依してしまうのかもしれない。だから突然雄弁になるのだ。特に黒の人。白の人はともかく、黒の人がスラスラと主張し始めるのは異常だ。つまり変身した後の黒の人は黒の人の中身じゃない。違う中身が入ってる。

てな設定だったら、変身を解いてもそれらの意思が抜けずに日常生活で困ってしまう話とか描けそうではあるな。映画「転校生」みたいな感じで。

そういや、白の人と黒の人の中身が入れ替わる回とかあっただろうか。既にありそうな気もするけど覚えてないや…。

UMA連中と入れ替わるのも面白そう。うっかり語尾に「メポ」「ミポ」をつけて周囲に怪訝な顔をされる白の人&黒の人(中身はUMA)。排泄行為が存在しないUMA連中だからトイレで用を足すのも一苦労。UMAのほうが普段の黒の人より勉強ができることが発覚してしまって、どん底まで落ち込む黒の人、とか。ベタな光景が脳裏に次々と浮かぶ。

#6 [zatta] _子供あやす元気があるなら、病院なんて来なくていいやんと思ってしまった

見た目だけでは病気か否かがわからない、そんな病気で苦しんでるであろう人自身が、他者に対しては見た目だけで病気か否かを判断し、なおかつ周囲に、自分が見た目だけでは病気か否かがわからないそんな病気になってることを認識してくれと要求する…。病気になると論理的思考ができなくなるし想像力を働かせることもできなくなるよなぁ、と、自身の体験上からもそんなことをぼんやり思ってしまったり。そのこと自体がまたシンドイというか…。

以上、1 日分です。

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