2004/07/09(金) [n年前の日記]
#4 [comic] 「天才ファミリー・カンパニー」(二ノ宮知子著)の1巻を読んだ
_「天才ファミリー・カンパニー」。
妹が古本屋で見つけて購入。読ませてもらった。フツーの天才
*1
の主人公が、超天才だが超変人への対応に疲弊させられる構図は「のだめ」の原型だろうか。そこそこ笑える作品ではあるものの、音楽という分野に絞り込み、かつ、天才と超変人を男女関係にしてある分、「のだめ」のほうが綺麗にまとまってる感じもした。しかし、この作家さん、天才キャラに固執する傾向があるような。「GREEN」に登場する王子様も、つまるところ天才キャラの範疇だし。
◎ 何の罪も無い純朴(?)な変人に対し :
感情に任せて平気で暴力を振るうの図が結構あるのが少し気になった。漫画作品においては別段不自然ではない描写・展開だが、意識して見ていると、なんとなく、NHKドラマ「農家の〜」1話の冷たさ・残酷さを連想させる。もしかすると、あのドラマの脚本家さんは、この作家の他作品もしっかり読み込んでいて、この作家性 ―― 正当性のない暴力表現の多さも含めて再現することを試みたのだろうか。なわけないか。
映像作品内でイジメから発生する笑いを表現するのって結構難易度が高い気も。漫画ならデフォルメした表現で笑いに転化できても、実写の場合は単なるイジメにしか見えない。そのままの映像じゃダメ。工夫が必要。角度とか。違った。テンポとか。画とか。あるいは最初から、イジメ=笑いに短絡する異空間を構築する必要が。「TRICK」よろしく、実写でありながら漫画空間であることを強調した演出方法が必要に。と、ここまで書いてふと気づく。NHKドラマ版は、都市圏の人間にとって、農村部というその背景美術によって、実写映像であっても既に最初から異空間・ファンタジーであったのだろうか。都市圏住人にとっては、農村≒剣と魔法の世界、農業従事者≒エルフやドワーフみたいなものなのか。だから件のドラマは何の工夫もなく主人公をイジメていたのか。なわけないか。晴れた日は電波がよく届く。今日は雨だったけど。
映像作品内でイジメから発生する笑いを表現するのって結構難易度が高い気も。漫画ならデフォルメした表現で笑いに転化できても、実写の場合は単なるイジメにしか見えない。そのままの映像じゃダメ。工夫が必要。角度とか。違った。テンポとか。画とか。あるいは最初から、イジメ=笑いに短絡する異空間を構築する必要が。「TRICK」よろしく、実写でありながら漫画空間であることを強調した演出方法が必要に。と、ここまで書いてふと気づく。NHKドラマ版は、都市圏の人間にとって、農村部というその背景美術によって、実写映像であっても既に最初から異空間・ファンタジーであったのだろうか。都市圏住人にとっては、農村≒剣と魔法の世界、農業従事者≒エルフやドワーフみたいなものなのか。だから件のドラマは何の工夫もなく主人公をイジメていたのか。なわけないか。晴れた日は電波がよく届く。今日は雨だったけど。
*1: フツーの天才、というのも変だが。
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