mieki256's diary



2014/03/13(木) [n年前の日記]

#2 [anime] ダラッとした動きのアニメ

BS11で「ソウルイーター」なるアニメが放送されているのですけど。随分前に放送されてたアニメらしいですが。新作の宣伝を兼ねて放送してるのかな、と想像しながら眺めていたり。

そのアニメのOP映像が、なんだか気になっているのです。

TMRが歌うノリノリのOP曲。どこかエッジの効いたキャラの描線。そこらへんは、実にイイ感じ。また、背景動画を多用してるあたり、「手描きでガンガン動かしたい」てな意思が見える気もして、そこらへんも好印象なのですが。

しかし、動きが…。全ての動きがダラッとしてるというか、ナメクジっぽいというか、キレが皆無というか。まるで、3DCGツールでキーフレーム間を自動補間した時の動きに似ているとでもいうか。たしかに動いてはいるけど、ただそれだけ。動いてるだけ。気持ち良くない。なんでこんな動きにしちゃったんだろう…。

見てるうちに、板野サーカスで有名な伝説のアニメーターさん ―― 板野一郎氏のエピソードを思い出しちゃったりして。

昔、ガンダムだかイデオンだかを作ってた頃、板野氏がキレキレの動きのタイムシートを書いたのだけど。それを作監さんがつまんない動きのタイムシートに修正しちゃって。そのことに不満を持った板野氏は、作監さんの目を盗んでこっそり元に書き戻してそのまま撮影させちゃった。試写の際、気づいた作監さんから睨みつけられたけど、富野監督が「今のカット、いい動きだね! 誰が描いたの?」と喜んでくれて。板野氏は、「ホラ見ろ。こっちの動きのほうがよかっただろ!」と心の中でドヤ顔。…みたいな話だそうで。たしか、WEBアニメスタイルあたりで読んだ気がします。違ったかな。大体こんな話だったような。

その話から想像するに、アニメーターさんの中には、動きのタイミングについて分かってる人と、分かってない人が居るんだろうなと。

で、もしかして「ソウルイーター」のOP映像って、その、ベタッとしたタイムシートに修正しちゃった作監さん、みたいな人が作監してたのかなー、などと失礼ながら邪推しちゃたりして。作監をするぐらいだから止め絵はめちゃくちゃ上手いんだろうけど、動きはイマイチな人って居たりするんだろうなと。

いや。それとも、わざとやってたのだろうか。かもしれん…。 何にせよ、どうしてこんな動きなのだろうと不思議だったり。まあ、昔の作品らしいので、今になってそういうこと言ってみてもアレですけど。

件のOP映像は、執拗にきっちりと原動画を描いているのですが。自分の中では、「GJ部」のED映像みたいに、原画2枚をパカパカさせてるだけなのに、撮影段階で拡大縮小させてリズムを取らせてる映像のほうが、まだ全然まともに動いてるように思えてしまったり。ソレを考えると…。アニメ映像の面白さって、人間の錯覚を利用してるあたりでしょうけど。真面目に、均等に、丁寧に、動画だか中割りだかを描けばいいってもんでもないのかもしれんなと。ていうか、そういうベタッとした動かし方をしたいなら、CGの自動補間が最強なので…。手描きで動かす意味が無くなってしまうよなと。

そんな感じで、アニメ映像の魅力って何だろう、てなことを素人の分際で生意気にも思いつつ件のOP映像を眺めてます。てなだけの話でした。

2014/03/15追記。 :


以上です。

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