mieki256's diary



2013/05/30(木) [n年前の日記]

#3 [anime][neta] ハートキャッチの青いほうって男の娘だったっけか

夢の中に、ハートキャッチプリキュアの青いほうが男の娘設定になってる少女漫画が出てきて。目が覚めてから、「アニメ版はどっちも女の子だったはずだけど、原作漫画って、青いほうが男の娘だったかなあ…?」と寝ぼけてしまったり。そんなわけあるかい。

こういう感じの話だった、とメモ。何かに使えんかな…無理か…。
赤は、男子が苦手。
緊張して何も喋れなくなり挙動不審にもなる。
引っ越し・転校で不安を抱えていたが…
転入先のクラスには、元気いっぱいで破天荒、
ガサツなようでいて気配り上手な青が居た。
男子への態度についてフォローしてくれた青と、
友達になれそうな流れになり安心するが。
実は、青は、男の娘と判明。
てのが1話。
(雨でびしょ濡れ → シャワー浴びなよ風邪ひくよ
 → うっかり脱衣所のドアを → 股間を凝視 → 悲鳴、
というテンプレ展開で。)

青が男子と知り、避けはじめる赤。
しかし青は何かとまとわりつく。
最後には赤がキレる。
「私、男子の前では何も喋れなくなるの!
 だからまとわりつかないで!」
「え? 今こうして喋れてるじゃん」
「…アレ?」。
友達になろうよとの青の申し入れを受け入れる赤。
てのが2話。

赤は、メガネをかけてる自分の容姿は醜いとか、
真面目すぎる自分が嫌いとか、
それでいて○○を許せないとか、
コンプレックスや固定観念等、その手のアレをたくさん抱えてるけど。
それを青が一つ一つ解きほぐしていく、
てのがその後の話。

青がどうして男の娘をやってるのか、設定を明かす回もあり。

しばらく経って、赤は、
他の男子ともフツーに話せるようになったことに気付く。
青のおかげだ、男子に慣れたのだ、と喜ぶ赤。
青も一応喜んでくれるが、少し複雑な表情。

他の男子から告白される赤。
ついつい青に相談してしまうが、青は大反対。
感情的な反応を見て、赤も反発。大ゲンカに。

なんやかんやあって…

赤は、青を異性としても好きになってることに気付いて(以下略
という少女漫画を夢の中で読みました。とメモ。

黄色いのや、お婆ちゃんを、全部青にまとめたような感じの設定だなと。それと、既存少女漫画のテンプレ展開が並んでるだけで新規性が全然ない夢だったなと。まあ、夢の内容にダメ出ししてもアレなので、それはともかく。

男の娘設定もなんだかアリのような気がしてきた。 :

目が覚めてから、少し考えた。

昔どこかで、「そろそろプリキュアにも男の娘が登場すべき!」という意見を見かけて、「いやいやいや。それは無理だろう」と思った記憶があるのだけど。こうして、夢の中で見たソレを書き留めてみたら、男の娘設定も意外とアリというか、全然イケるんじゃねえの? と思えてきたり。ベタな展開並べてくだけでも、まとめられるんじゃないのかな…。

考えてみれば…。視聴者は、1年間描かれてきたプリキュア娘達に、かなりの親近感を持っているはずだよなと。何十回も敵とバトルをする中で、あるいは学園生活を送る中で、お互いを助け合い、支え合ってきたキャラ達の、性格だの信頼感だのを知っている。

であれば、最後に、そのキャラ同士がラブラブカップルになることは、視聴者にとってはこれ以上もなく自然な展開であり、実に納得できるラストになりそうだなと。…まあ、長期連載の少女漫画なんかは、ほとんどがそういう構成なので、珍しくもなんともないよくある構成ですけどね。

例えば、いきなり出てきたゲスト男子キャラに、プリキュア娘がほの字になっても、プリキュア娘に思い入れを持ってしまっている視聴者としては、「お前は一体何者なのだ。どこの馬の骨ともわからんヤツに娘はやれん!」という気持ちになるだろうと。1〜2話程度では、その男子キャラの魅力・性格等、なかなか描き切れないですし。しかし、1年間一緒に戦ってきたキャラと結ばれるなら、「お前になら安心して娘を嫁に出せる…。どうか娘を幸せにしてやってくれ…」という気持ちになりそうだなあ、と。…まあ、それは、プリキュアをお父さんみたいな気持ちで見ている、大きいお友達ならそうなるんじゃないの、という予測ですけど。

本来のターゲット層である、幼女達はどう思うのだろう? たぶん、「よかったねえ」とニコニコして終わるのであろう気もしたり。途中でちょこちょこと、ラブ展開になるのかな、どうかな、と、うっすら匂わせながらさらっと流してヤキモキさせておいて、最後はやっぱりそうなるわけだから、落ち着くところに落ち着いた、的安堵感を得て満足してくれそうな。一番仲良しだったんだから、そのままカップルになる。コレ、何かおかしい流れかな。全然おかしくないよなと。…もちろんソレを同性同士でやったらギョッとさせちゃうだろうけど。男の娘なら、大丈夫。

ただ、問題があるとすれば、男の娘設定に対して生理的嫌悪感を最初から持たれて、番組を見なくなってしまう可能性がありそうなことで。

しかしそのあたり、成功事例もあるわけで。東映出身の演出家である佐藤順一監督が担当したファイブレインというアニメでは、男の娘キャラがメインキャラとしてフツーに溶け込んでた。NHK教育で全国放送したアニメなのに…。子供達もたくさん見てたのに…。佐藤順一監督のバランス感覚、メジャー性、スゲエですよ。

であれば、今の東映アニメ演出陣も、やれるんじゃないのと。先輩がやってみせたんだぜ? だったら、後輩だって…東映で育ったなら、できるんじゃねえの? と。 *1

本来マイナーだったはずのアレコレを、メジャーなものに転換してみせるあたりは、東映の演出家陣の十八番だし。そもそも、セーラームーンやプリキュアだって、女の子がバトルするという、マイナー作品にありがちなソレを、メジャー作品に見事転換してみせた実例。であれば、男の娘設定も、上手に組み込んで使いこなしてくれるのでは、と期待してしまうわけですよ。マイナー性にどっぷり足を踏み込んで視聴者をドン引きさせる、その直前で踏み止まり、美味しいとこだけ取り込んでみせるバランス感覚を持ってるから、東映アニメを作れてるはずだし。東映の演出家陣なら、やれるやろと。絶妙なさじ加減を見せてくれるんじゃないの、と。

と言っても、プリキュアシリーズにラブ要素は御法度、という方針もあったか…。

そこも、ちょっと違うんじゃないかと思うのだよなあ…。視聴者が納得できるカップリングが実現できないならやめておけ、という話じゃないのかという気もしていて。見ている人達が、そうなるのが自然だよね、そうなってくれて嬉しいな、と思える見せ方・話の流れが作れたら、特に禁止事項にはならないのではと思えたり。

結局は、幼女がニコニコしながら見てくれそうならどれもアリ、なのかなと。幼女が渋い顔しそうならブレーキかける、みたいな。…男の娘設定やラブ要素は、どうなんだろう。渋い顔するのかな。見せ方次第のような気もするけれど。

別に、男の娘プリキュアを見たいわけではないのですけどね…。無理だろうと思い込んでたけど、やろうと思えばできるんじゃないかと、自分はちょっぴり思えてきました、というだけの話でして。

そんなことをもやもやと考えましたよ、とメモ。

*1: まあ、同じ東映出身でも、幾原監督のような事例もあるので。先輩がやれたんだから〜、という言は無茶苦茶な気もしますけど。佐藤順一作品風を目指してたはずが幾原作品風になってしまったら、局に呼ばれて偉い人たちの前で正座させられそう。…や。幾原作品、自分は好きですけど。しかし日曜の朝から、あのノリはキツイ。好きだけど。

以上です。

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