mieki256's diary



2012/02/21(火) [n年前の日記]

#5 [comic] 「森薫拾遺集」を読んだ

妹が以下略。

数ページの読み切り作品や、各誌に書いた1ページイラストその他を集めた作品集。読んでいて、漫画の持つ力、漫画独特の表現力を思い知らされて、笑いながらも唸ってしまった。特に、エマがアニメ化された際に描かれたらしい、たった1ページの漫画に軽いショックを受けた。一言の台詞も無い。アニメを目にした原作者がのたうち回ってる様子が延々と描かれているだけ。なのに笑える。これを小説で再現できるだろうか。否。映像にしてこの面白さが伝わるだろうか。難しい。漫画以外でこの見せ方・伝え方は、おそらく無理ではあるまいか。たった1ページなのに、他ジャンルでは描けない。敵わんな、と思った。

つくづく、この作者は、漫画を描くために生まれてきたような人なのだなあ、と深く感心させられてしまった。素晴らしい…。

それと同時に、他の表現ジャンルは、これに近いことをどこまで実現できただろうかと不安にさせられた。

小説は、小説独自の表現を掴めている気がする。映画やドラマも、複合芸術ならではの見せ方を持っているような気がする。では、ゲームはどうか? 例えば、日本では、一般向け・成人向けも含めて、2D紙芝居ADVが山ほど作られてきたけれど。この表現は2D紙芝居ゲームならではだなあ、と感心してしまう見せ方をどの程度発明することができたのだろうか。昨今少しずつ数が増えているCGアニメは、CGアニメならではの見せ方をどれほど発見しつつあるのだろうか。それを考えると、漫画業界その他に比べ、コンピュータを通じて何かを表現しようとしてきた人達は…。いや、自分が気付いてないだけだろう。何かしら発芽はしているのだろう。そう思いたい。

以上です。

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