mieki256's diary



2012/02/19() [n年前の日記]

#4 [anime] 落語を分析することは勉強にならないのかな

実況板で「このスタッフは落語とか見てないのかな」と書き込んだら馬鹿にされてしまって首を捻ってしまったのだけど。落語を分析することは、勉強にならないのかな?

落語は、 という、ストイックな見せ方であらゆるものを表現するとんでもないジャンルなので、余計な枝葉がついてない分、手法の存在に気付きやすいのではと想像しているのだけど。また、使える道具の少なさは、どこかしらアニメと共通する感もあるし。

また、漫画家さんは落語に詳しい人が多い、という話をどこかで聞いた記憶も。それらの先生方は、漫然と見ていたわけではないはずで。ある程度は、趣味と実益を兼ねてたんだろうけど、どこらへんがコンテンツを制作するうえで肝になるのか、分析しながら見ていたはず。何にせよ、漫画業界には落語から学んで成功した人達が結構居る。では、アニメはどうか。

なので、アニメオタクが馬鹿にしていいジャンルではないだろう? と自分は思ったのでした。まあ、漫才でも、映画でも、分析や勉強に使えるものは落語以外にもあるだろうから、「落語より漫才のほうが参考になるだろ」等の意見を元に馬鹿にされたならまだ分かるんだけど。

というか。アニメばかり見て育ってきた層が作ってるから、全然笑えないギャグアニメがこうして出来上がってしまうんじゃねえの、という不安もあって。

日本のアニメは、他ジャンルから色んな要素を取り込んでくることで発展してきた歴史があるので、他ジャンルを無意味に否定する傾向が作り手にもファンにも蔓延しつつあるのだとしたら、アニメの未来は暗いかもしれぬと。そういう傾向が出てくると、そのジャンルはえてして衰退する。邦画も、TV業界も、特撮業界も、そんな感じだった。前例はたくさんある。

他ジャンル・他作品から「学ぶところ」を見つける力すら失ってしまった業界はヤバイ。と思うので、落語を馬鹿にする、増長したアニメ業界の空気が仮にあるのだとしたら、それはマズい傾向かもしれぬ。…と無駄に話を大きくしてみたり。

でもまあ忙しくて他のアレコレを見ている時間なんてないよね…。義務感で見ても身につかないし。それを考えると、趣味と実益を兼ねる自分だけの何かを発見できた人は、それだけで戦闘力が高いのだろう。落語を見るよりソレを探したほうがいいのかも。学ぶ気持ちさえあれば、何を見ても学び取れる、と思いたいし。

余談。 :

なんとなく思ったけど、落語家を呼んできて監修してもらうのはどうか。「今の会話はこうしたほうがいいね」と言ってもらえるだけでもガラリと変わりそうだし、「○○亭○○監修」は多少なりとも宣伝文句にならないか。でも、つまんない落語をする人も居るから、誰にお願いするかで結果が全然違ってしまいそう。それに、優れた落語家は忙しくて、協力してくれる時間なんて無いわな。

分業化が進めば、「笑い」だけを担当する職種が登場したりするのだろうか。編集と監督の中間のような感じ? わからんけど。

以上です。

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