2012/02/19(日) [n年前の日記]
#3 [anime] ギャグアニメについてなんとなく思ったことをメモ
もしかしてこういうことを意識するとその手のジャンルは作りやすくなったりせんかなあ、とド素人が根拠なく妄想しただけの話なのでアレなのだけど、一応メモ。
◎ 「間」は、挿入と削除を両方含む。 :
落語や漫才ではそれぞれ別の用語で呼ばれているのではという気がするけれど、自分は無学なのでどっちも「間」と言っちゃっているのですが。何にせよ「間」には挿入と削除があるよなと。一呼吸入れることで笑いが取れる場面もあるし、矢継ぎ早に間髪入れず畳みかけることで笑いが取れる場面もある。
しかし、「笑いは間が命」等の言葉を耳にした時、一呼吸入れることだけをイメージしてしまう人が多かったりしないか。だとしたら、ちょっとマズイ。
たぶん片方だけじゃダメで、コントラストがそこに生まれないと、笑いにならないのかもしれない。緊張と緩和、とでもいうか。
しかし、「笑いは間が命」等の言葉を耳にした時、一呼吸入れることだけをイメージしてしまう人が多かったりしないか。だとしたら、ちょっとマズイ。
たぶん片方だけじゃダメで、コントラストがそこに生まれないと、笑いにならないのかもしれない。緊張と緩和、とでもいうか。
◎ シナリオの分量がそもそも少ない。 :
無駄な間が多い=そもそもシナリオ分量が少ない。分量の少ない脚本を無理矢理一定時間にぴっちり引き延ばしたら間延びして当然。
ギャグアニメの種類にもよるのだろうけど、単純にシナリオの分量を増やしておけば後の作業が楽にならないか。通常の1.x倍ぐらいでちょうどいいテンポになったりしないか。
とあるギャグアニメは、声優さんの音声の無音部分を編集技術で削除して異様なテンションを作ってたっけ。時間内に収めるシナリオ分量を増加させるための策だろうけど、結果、偶然生まれた微小な間すら事前に全消去しておくことで作品中の間を完全に作り手の制御下に置いていた、とも考えられる。そこまで行けば、ここはどうしても間の挿入をしないと笑いにならない、等の絞り込みもできるので、漫然としたテンポにはならないのだろう。…にしても、そこまでやるか、という気もする。でも、実際にやってみせた監督さんが居るわけだし。
ギャグアニメの種類にもよるのだろうけど、単純にシナリオの分量を増やしておけば後の作業が楽にならないか。通常の1.x倍ぐらいでちょうどいいテンポになったりしないか。
とあるギャグアニメは、声優さんの音声の無音部分を編集技術で削除して異様なテンションを作ってたっけ。時間内に収めるシナリオ分量を増加させるための策だろうけど、結果、偶然生まれた微小な間すら事前に全消去しておくことで作品中の間を完全に作り手の制御下に置いていた、とも考えられる。そこまで行けば、ここはどうしても間の挿入をしないと笑いにならない、等の絞り込みもできるので、漫然としたテンポにはならないのだろう。…にしても、そこまでやるか、という気もする。でも、実際にやってみせた監督さんが居るわけだし。
◎ コーナーを作る。 :
シナリオ分量を増やそうにも、原作ストックの消化速度の関係でそれが無理な場合もありそう。そんな時は、コーナーを作ってみるとか。
例えば、京アニ作品のギャグアニメ「日常」には、フィルム撮影風の日常的風景や、幼女とお姉さんのじゃんけんする様子が時々挿入される。また、タイムボカンシリーズでは、本編と無関係なギャグの数々が挿入される。「豚もおだてりゃ木に登る」「おろカブ」「シュビビン、シュビビン、シュビビンビーン」「全国の女子高生ファンの皆様」等々。それらは「コーナー」なのだけど。
本編の間の取り方を煮詰めて時間が余ってしまっても、コーナーがあれば穴埋めできる。作る際に気が楽なのでは。少なくとも、本編を間延びさせるよりマシ。
更にコーナーがそれぞれ独自発展を遂げる可能性も期待できる。本編とは無関係な、極めて無責任なコーナーだから、予算と期間と枚数と放送コードの許す限り、やりたい放題のはず。そこだけ別の誰かに丸投げもできる。
例えば、タイムボカンシリーズのソレなどは、最初のうちは単なるバンクシーンだったのに、いつのまにかスタッフが暴走を始め、新作が当たり前になり、作品の面白さを増す結果に繋がっていた、ような気がする。…当初、斜めにスライドするだけだったのに、画面奥から手前に向かって空中で捻りを加えながら飛んでくる新作「シュビビンビーン」を見た時は、その凝り具合に大笑いした記憶が。
作る側の遊び心さえ失われていなければ、それらの穴埋めコーナーも有効活用できる。…まあ、スタッフの疲れ具合が伝わるコーナーもたまに見かけるけど。
例えば、京アニ作品のギャグアニメ「日常」には、フィルム撮影風の日常的風景や、幼女とお姉さんのじゃんけんする様子が時々挿入される。また、タイムボカンシリーズでは、本編と無関係なギャグの数々が挿入される。「豚もおだてりゃ木に登る」「おろカブ」「シュビビン、シュビビン、シュビビンビーン」「全国の女子高生ファンの皆様」等々。それらは「コーナー」なのだけど。
本編の間の取り方を煮詰めて時間が余ってしまっても、コーナーがあれば穴埋めできる。作る際に気が楽なのでは。少なくとも、本編を間延びさせるよりマシ。
更にコーナーがそれぞれ独自発展を遂げる可能性も期待できる。本編とは無関係な、極めて無責任なコーナーだから、予算と期間と枚数と放送コードの許す限り、やりたい放題のはず。そこだけ別の誰かに丸投げもできる。
例えば、タイムボカンシリーズのソレなどは、最初のうちは単なるバンクシーンだったのに、いつのまにかスタッフが暴走を始め、新作が当たり前になり、作品の面白さを増す結果に繋がっていた、ような気がする。…当初、斜めにスライドするだけだったのに、画面奥から手前に向かって空中で捻りを加えながら飛んでくる新作「シュビビンビーン」を見た時は、その凝り具合に大笑いした記憶が。
作る側の遊び心さえ失われていなければ、それらの穴埋めコーナーも有効活用できる。…まあ、スタッフの疲れ具合が伝わるコーナーもたまに見かけるけど。
◎ 他にも色々あるんだろうな。 :
経験豊富な監督さんやプロデューサーなら、色々な手管を知っている予感。そういうアレコレが書籍にならないものだろうか。富野監督の「映像の原則」のギャグアニメ版。無理か。飯の種だもんな。
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以上です。