mieki256's diary



2007/07/19(木) [n年前の日記]

#2 [anime] 「地球へ…」TV版でソルジャーブルーが出てきたけれど

昨日か一昨日あたりにHDDレコーダに溜めてたソレを消化。ソルジャーブルーって、使えないヤツだな…。

ソルジャーブルー=発射台、だと個人的には思ってたんだけど。 :

以前、出渕氏がどこぞのラジオ番組?で喋ってたのを聞いた限りでは、原作者自身が、「長期連載になると判ってたらソルジャーブルーを残すのだった」と言っていたらしいし、出渕氏も残したほうがいいと考えたみたいなのだけど。TV版を見ている限り、あのキャラを残して一体何をさせるのかという点で、二人とも、さほど明確なビジョンを持ってなかったのでは、という疑念が湧いてしまったり。単に、美形キャラだから商売上の理由で残したほうがいいよね、では、考えが浅すぎるのではなかろうか。

劇場版におけるソルジャーブルーは、主人公というロケットを宇宙に打ち出すための発射台、もしくは、多段ロケットにおけるブースター部分 ―― 何段目と呼ぶのかわからないが ―― だったような気がする。そこで切り離されて地上に捨てられてしまうのだけど、肝心要の部分を押し上げてくれるだけでもう十分。そこでキッチリ役目を果たして舞台から降りていくからこそ、ロケットはより遠くへ飛んでいける、みたいな。…しかし、TV版のソルジャーブルーは、ロケットに発射台がくっついたまま離れない、てなすっきりしない感が。

残すなら残すで、もっと活用の仕方があるように思える。主人公に助言を与える役にするとか。…それは、占いをするお婆ちゃんがいたか。では、世代間対立を浮き彫りにする役とか。…いかにもな老人キャラが居たか。うーむ。それらポジションには既に別キャラが配置されているのだな。うーむ。

ヤマトにおける沖田艦長のようなポジションはどうか。未熟な若者たちに的確な指示を与え、成長を見守りつつ、地球に到着したときに何か名台詞を残しながら永遠の眠りに…。と思ったが、ヤマトの場合は乗員のほとんどが若者ばかりという特殊性があったからこそ、沖田艦長のようなポジションが成立したのかもしれないなぁ。

眠り姫よろしく、ずーっと眠り続けるソレを、何かの象徴として活用する道もあったのではないか、という気もしてきた。何を眠らせるのか。ミュウという新人類が持つ、特殊性の象徴であったり、憎しみや争い・人の持つ好戦的な部分・悪しきものとされる部分の象徴であったり、地球への憧憬の象徴であったり…。何かに関連付けて活かせたんではないか。難しいか。

竹宮恵子作品群の特徴の一つとして、作品中で世代交代を描く、てなところがあるのだけど。 *1 そのあたりを、よりハッキリさせるために、ソルジャーブルーを使えればなぁ…。いや、具体的方法は思いつかないのだけど。

まあ、これから活用されるのかもしれないし。できれば、「ああ、そうきたか。そういう使い方をするなら、残して正解だなぁ」と唸らせてほしいのだけど。さて、どうなんだろう。

*1: 「地球へ…」以外でも、そういう作品を目にした記憶が。宇宙船の中で世代交代しながら、目的の星に辿り着く、みたいな作品を読んだ記憶があるのですが。

以上です。

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