mieki256's diary



2007/05/04(金) [n年前の日記]

#2 [anime] ルパン三世劇場版第一作を見た

マモー編。TVで流れてたので鑑賞。

面白いなぁ。ハッタリきかせまくり。作画は荒い・今のアニメのように綺麗じゃないけど、勢いを感じる。話は無茶苦茶な感もあるが、観客を驚かせることをとにかく優先してる感じでもあり。初の劇場版と言うことで気合い入れまくり、というか背伸び(?)しまくり。おそらくは、脚本・コンテの段階からして、TV版のソレとは違う何かがそこにはあったのだろうと想像できる。

各所で面白い見せ方が。 工夫に次ぐ工夫。あらゆる箇所で、観客をほんの少しでも驚かせてやろうという気概が見える。子供の頃はピンとこなかったけど。今見ると、これは名作だなと。スピリッツをビンビンに感じます。

冒頭の銭形の台詞、「生きていた…生きていやがった…ルパンは生きていやがった!」を聞いて、なんだかグッときてしまった。映画の冒頭で、ルパンは死ぬ。その状況は、ある種の比喩 ―― 当時のスタッフにとっても、もはや終わったキャラ・作品であるという認識だったことを示していたのではないかと想像したりもするのだけど。でもそうではなかった。ルパンは生きていた。あの頃のルパンは、まだ、生きていた。いや、劇場版のスタッフの手によって、生き返ってみせた。…さてはて、今はどうなんだろう。

クローンを作るたびに劣化コピーしていくというその設定も、ルパンと言うシリーズそのものと被るところがあって、妙な怖さを感じる。制作時期・時系列は逆のはずなのに。この作品は、予言の書なのか。当時のスタッフは、予言者だったのか。いや、TVシリーズ2期目において、既にそういう気配が見えていたが故の舞台設定・作品設定だった、というのは考えすぎか。コピーを繰り返し、輪郭すらぼやけてしまったマモー。何度も何度も作るが、成功例は極一部。ほとんどは失敗作。…ルパンシリーズそのものを表してるように見えてしょうがなかった。ルパンはマモーに死を与えることができたが、さて、ルパンに死を与えることができる人物は、今後現れるのだろうか。てなことをぼんやりと。

以上です。

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