2006/05/04(木) [n年前の日記]
#2 [windows] _Windows95と地上の星
David Coleが深刻な顔をして緊急招集の理由を説明し始める。Windows95そのものの開発は順調に進んでいるが、Windows3.1との互換性の維持が思うように進んでいないのである。
「このままだと、95年中にリリースすることはできない」
「この状態を打開するために、各部署から人を出してスワットチームを作って欲しい。3ヶ月以内に、市場に出ている売れ筋のWindows3.1用のアプリ全てがWindows95上できちんと走るようにして欲しい。どんな手段を使っても良いからかならずそれを実現するのが君らの役目だ」文句も言わずに家で夫の帰りを待つ妻、とか、プリントアウトしたソースをフロアの床一面に広げてデバック、とか、美人女性アシスタントの何気ない一言が解決策へのヒントに、とか、そのへんのエピソードが一つでも追加されたら完璧にプロジェクトXだなと…。感動しました。
そう言いながらDavid Coleが我々に渡した資料には、ゲーム、教育、ビジネス、などの各ジャンルの売れ筋のソフトのリストが書かれており、Windows95上でちゃんと動作しないものに印がしてある。その数が異常に多い。事態はかなり深刻だ。
というか。アプリにパッチをあてて正常動作する状態に持っていってしまうOSって、既にOSではなく別の何かなのでは…。これが Linux あたりのカーネル開発話だったら、「アプリを作ったヤツが悪い」の一言で終わっちゃいそうな。商売にするというのは、大変なことだなと。 _(via del.icio.us/otsune)
[ ツッコむ ]
以上です。