2006/02/17(金) [n年前の日記]
#8 [zatta] _志の高い企業、ふつうの人
志の高い人を雇いたがるのは、志の高い企業のするべきことなのだろうか。志の高い企業は、ふつうの志の人を雇い、高い志を持たせるような企業ではないだろうか。あるいは、ふつうの志の人を雇い、ふつうの志のまま、よい仕事をさせるような企業ではないだろうか。
優れた人を雇いたがるのはよいことなのだろうか。それは極論すれば、優れていないひとはどうでもいい、ということなのではないか? そのような企業で働きたいと思うだろうか? そのような企業で働きたいと思う人ばかりの社会で生きていたいと思えるだろうか?
業務のために、就業時間外にたくさん本を読め、と説く人々は、時間外労働を対価なしに(むしろ本代を払って)行え、と説いていることに他ならないはずだ。これを問題だと思わないのだろうか。私は非常に重大な問題だと思う。そのような行動をとらなければキャリアに支障を来たすというなら、それは業界そのものが深く病んでいるとしか思えない。考え込んでしまう。 _(via del.icio.us/otsune)
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以上です。
つか赤っぽい。
>志の高い人と普通の人
ポイントは「志の高い人」が「普通の人」に比べて、何倍の実績を上げてて
何倍のサラリーを要求するか?だよね。大企業or零細企業、志の高いor低い企業
を問わず、コストパフォーマンスの高い人材は何処だって雇用したがるだろうから。
>時間外労働の対価
まぁ言いたい事は分からんでもないが、「本を読め!」に限らず、
労働時間には含まれないけれど、準義務になってる事って多々あるよね。
アフター5の付き合いとか、休日の接待ゴルフとか、バレンタインの義理チョコとか。
後、会社絡みに限らず「得は無いけど義務はある行為」ってあるじゃん、例えば
町内会の役員とか。こうゆうのは人付き合いに付き物だからさ、対価云々じゃなくて
「情けは人の為ならず」でイイと思うが?まぁ、そうとでも考えないとヤっとれんのも在るが。
つーかさ、自営業者のオイラ的にはサラリーマンの愚痴っぽく聞こえてならない。
自分の業績に対して不満があるなら、雇用者側と賃金交渉なり、とっとと見切りを付けて
転職するなりすればイイと思うが。
後ね「時間外労働に対して対価」じゃなくて「時間外労働して得た『実績』に対して対価」ではなかろうか、
だって同じ「二時間残業」したって、ただ机に座ってるだけでは、残業代は出ないだろう。
なるほど、自営業者 = 雇用する側でもあり雇用される側でもあり…
件の主張(というか疑問)は、
雇用される側からの視点のみで語られてるけど、
上と下の両方の視点を持った人から見ると違和感を覚える、
という感じですかね…。
自分は、件の主張を読んで、新人だった頃を思い出しちゃいました。
あるいは、企業の体力とか、適切な職種とか、そのへんを考えたりもして。
つまり、誰も助けてくれない。
金がなくなったら死ね、という世界ですな。
自然界の掟どおり。
案外これが正しい姿なのかも。
それとは別に、個人でできることには限界があるので
団体戦をしようと思ったとき
報酬の分配やリスクの分散はどうすればいいの?
って言うところにぶつかるわけです。
自営業者は、
リスクもリターンも独り占め、って言うことなんだと思います。
本は自分の金と時間で読め、でもそこで得た力は会社に差し出せ、
って言うのはどっちもどっちでしょう。
労働側は、実力がなくて会社から追い出されるリスクが
雇用側は、投資に見合うリターンが得られる保証がないわけです。
今の世の中は
リターンを増やすことではなくて
リスクを如何に減らすか、というところだけに
ポイントが絞られているので居心地が悪いんでしょう。
雇用にしても、年金にしても、子育てにしても、老人介護にしても、
結婚(非婚)にしても、少子化にしても。
みんなできれば誰かにやってほしい。
でも、お金も出したくないし、血も汗も流したくない、と。
つまるところ、弱者保護が行き過ぎなんだと思います。
パートやアルバイトで働くより、生活保護もらった方がいいとか
年金もらうより生活保護もらった方がいいとか
自分が悪いんだけど、悔しいから慰謝料請求しよう、とかいうのは
その典型例でしょう。
強い人がいてこその弱者保護だって言うことを改めて考えるべきでしょう。
全員弱くなったら助けようがないわけですし。
このバランス感覚が難しいわけですが、
資本主義やる以上、生贄になる人が絶対に必要。
で、誰が生贄になるか、ということで今みんな汲々としているわけです。