2013/11/14(木) [n年前の日記]
#1 [pc][windows][zatta] Excelを少し勉強
Excelで日付関係の計算?をしようと思って、少しググって勉強したことをメモ。
◎ 何日後、を求める。 :
例えば、A1セルに「2013/11/14」みたいな値が書いてあったとして。そこから5日後、を求めるなら、=A1+5、だけでいいらしい。
◎ 曜日を求める。 :
曜日を求めるなら、WEEKDAY() が使える。例えば =WEEKDAY(A1) と書けば、日〜土が、1〜7の値として返ってくる。その、1〜7の値を、「木曜日」だの「木」だので表示したければ、セルの書式設定をユーザ定義にして、「aaaa」や「aaa」にすればいい。
もし、日〜土、ではなくて、月〜日を、1〜7として得たかったら、WEEKDAY(A1,2) となる。第二引数で、日〜土をどんな値で返すのか、変更できる。
もし、日〜土、ではなくて、月〜日を、1〜7として得たかったら、WEEKDAY(A1,2) となる。第二引数で、日〜土をどんな値で返すのか、変更できる。
◎ 休日・祝日を考慮して求める。 :
土日を休日として扱いながら何かしらしたい時は ―― いわゆる営業日云々を加味して日付を得たいなら、WORKDAY() が使える。これはアドインで追加しないと使えない。
アドインの追加方法は、Excel 2007なら、左上の丸いボタンをクリックしてメニューを出して、Excelのオプション → アドイン → 管理:設定ボタン → 分析ツールにチェックを入れる。…とにかく「分析ツール」ってヤツを有効にしないといけないらしい。
ちなみに、Excel 2003 で同じことをしたら、Excel 2003 が終了できない状態に…。Excel 2003 と Excel 2007 を一緒に入れてるから、そういう不具合が起きるのだろうか…。とりあえず、Excel 2003 でコレをやるのは諦めたり。
さておき。例えば、「とある日付(A1)から、19日後の日付を求めたい。ただし、その日が土日だったら、前倒しして金曜の日付を求める」なんてことがしたかったら…。
その場合は、
祝日はどうすんのや、土日しか休み扱いしてくれんのか。と思ったが、WORKDAY() の第三引数で指定出来るそうで。
例えば、D1〜D10あたりに、祝日の日付がずらりと入っていたら、
「$D$1:$D:$10」は、「D1からD10までの範囲を参照しなさいよ」という記述。$をつけてるのは、そのセルをコピペしたり、オートフィルとやらをした時に、セル番号がどんどん増えていくのを抑止するため。「絶対参照」と呼ぶらしい。
アドインの追加方法は、Excel 2007なら、左上の丸いボタンをクリックしてメニューを出して、Excelのオプション → アドイン → 管理:設定ボタン → 分析ツールにチェックを入れる。…とにかく「分析ツール」ってヤツを有効にしないといけないらしい。
ちなみに、Excel 2003 で同じことをしたら、Excel 2003 が終了できない状態に…。Excel 2003 と Excel 2007 を一緒に入れてるから、そういう不具合が起きるのだろうか…。とりあえず、Excel 2003 でコレをやるのは諦めたり。
さておき。例えば、「とある日付(A1)から、19日後の日付を求めたい。ただし、その日が土日だったら、前倒しして金曜の日付を求める」なんてことがしたかったら…。
その場合は、
=WORKDAY(A1+(19+1),-1)と入れればいい。A1に書かれた日付の20日後を一旦求めて、そこから前日を求める= -1 を指定することで19日後の日付を得る。そこで得た日付が土日だったら、-1 を指定してるから土日じゃなくなるまで前に遡ってくれて、結果的に金曜日の日付が得られる。なんかちょっとややこしいけど。
祝日はどうすんのや、土日しか休み扱いしてくれんのか。と思ったが、WORKDAY() の第三引数で指定出来るそうで。
例えば、D1〜D10あたりに、祝日の日付がずらりと入っていたら、
=WORKDAY(A1+(19+1),-1,$D$1:$D:$10)と書けばいい。
「$D$1:$D:$10」は、「D1からD10までの範囲を参照しなさいよ」という記述。$をつけてるのは、そのセルをコピペしたり、オートフィルとやらをした時に、セル番号がどんどん増えていくのを抑止するため。「絶対参照」と呼ぶらしい。
◎ 別シートのセルを参照する。 :
でも、祝日がずらずら書かれたセルなんて、同シートに入れておきたくないわけで。印刷する時にソイツラも印刷されて鬱陶しい。できれば別シートにしたい。
別のシートにあるセルの範囲を指定する場合は、「シート名!D1:D10」とか「シート名!$D$1:$D$10」と記述すればいい…と解説記事には書いてあったのだけど。手元の環境で試したら、シート名が英数字文字列の時は働いたのだけど、日本語文字列の場合はエラー表示が出てしまった。仕方ないので、シート名はローマ字表記でリネームしてみたりして。
こんな感じで、当面の目的は果たせた、ような気がする。
別のシートにあるセルの範囲を指定する場合は、「シート名!D1:D10」とか「シート名!$D$1:$D$10」と記述すればいい…と解説記事には書いてあったのだけど。手元の環境で試したら、シート名が英数字文字列の時は働いたのだけど、日本語文字列の場合はエラー表示が出てしまった。仕方ないので、シート名はローマ字表記でリネームしてみたりして。
こんな感じで、当面の目的は果たせた、ような気がする。
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#2 [zatta] どうしてExcelの勉強を始めたかというと
どうしてExcelの勉強を始めたかというと。トイレの汲み取り予定日を計算するためにこういうことやってました…。トホ。
ウチの周りは下水道がまだ無くて。平成のこの御時世でも未だに汲み取りトイレ(ポットントイレ)。業者さんに、1週間ぐらい前に連絡入れて、汲み取りをお願いしないといけないわけで…。
郡山市の業者さんは、顧客情報をコンピュータで管理していて、各顧客が要望する周期通りに汲み取りをしていくらしいのですが。須賀川市の業者さんは、「コンピュータで顧客管理? ナニソレ? 面倒だからお客さんのほうから連絡してくださいよ。ただし、1週間前にね。急に呼ばれてもできませんから」状態で。
だったら郡山市の業者さんにお願いしたいなあ、と、お袋さんが須賀川市役所に相談しに行ったこともあるのですけど。「組合が営業範囲を決めてるからダメです。須賀川市内は、須賀川市の業者に頼んでください。どうしても変えたかったら組合と直接交渉してください」と言われて。でも、その組合長、須賀川市の業者さんなんですよ…。聞く耳持つわけないじゃん…。臍曲げられて、「あの家はどの業者も汲み取りなんかすんな! 泣きついて土下座してくるまで痛めつけてやる!」なんて展開になったら困るのはこっちなわけで。
というわけで、仕方ないからExcel君に計算してもらって、予定表を印刷して壁に貼っとこうかなー、てな感じでググって実験してたのでした。
しかしコレ、家一軒分だからExcelでもなんとかなるけど。数十〜数千の顧客情報に対してこういうことをしたいとなったら、何を使ってシステム作ったらいいんだろう…。そういうの、興味あるなあ。
DBが関係してきたり、VBとかそのあたりで作ったりするのかな…。そういう業務に特化した市販パッケージソフトとかあるのかしら。顧客情報の追加・変更・削除も必要だよな…。周期がぶつかり合った時の調整処理も面倒そう。どうしても調整できない! てな場合はどうするんだろう。一日に処理できる件数は決まってるだろうし。実行を遅らせるわけにはいかない仕事ですし。
そう考えると、郡山市の業者さんは凄い。どうやってシステムを用意したんだろう…。時期からすると、下手したらPC-9801あたりでシステムが動いてそうだし。どこかのソフトハウスに発注したとしても、こういう仕様のシステムが欲しいんだよね、と、自分達の要望をまとめるだけでも大変そうだし、バグが取れて軌道に乗るまでは、想像したくない種類のトラブルも発生したんじゃないか、と思えてきたり。
これがまだ、今後伸びていくジャンルなら、そういった投資・改善もアリということになるけれど。そういうジャンルでもないですし…。難しいですわな。
ウチの周りは下水道がまだ無くて。平成のこの御時世でも未だに汲み取りトイレ(ポットントイレ)。業者さんに、1週間ぐらい前に連絡入れて、汲み取りをお願いしないといけないわけで…。
郡山市の業者さんは、顧客情報をコンピュータで管理していて、各顧客が要望する周期通りに汲み取りをしていくらしいのですが。須賀川市の業者さんは、「コンピュータで顧客管理? ナニソレ? 面倒だからお客さんのほうから連絡してくださいよ。ただし、1週間前にね。急に呼ばれてもできませんから」状態で。
だったら郡山市の業者さんにお願いしたいなあ、と、お袋さんが須賀川市役所に相談しに行ったこともあるのですけど。「組合が営業範囲を決めてるからダメです。須賀川市内は、須賀川市の業者に頼んでください。どうしても変えたかったら組合と直接交渉してください」と言われて。でも、その組合長、須賀川市の業者さんなんですよ…。聞く耳持つわけないじゃん…。臍曲げられて、「あの家はどの業者も汲み取りなんかすんな! 泣きついて土下座してくるまで痛めつけてやる!」なんて展開になったら困るのはこっちなわけで。
というわけで、仕方ないからExcel君に計算してもらって、予定表を印刷して壁に貼っとこうかなー、てな感じでググって実験してたのでした。
しかしコレ、家一軒分だからExcelでもなんとかなるけど。数十〜数千の顧客情報に対してこういうことをしたいとなったら、何を使ってシステム作ったらいいんだろう…。そういうの、興味あるなあ。
DBが関係してきたり、VBとかそのあたりで作ったりするのかな…。そういう業務に特化した市販パッケージソフトとかあるのかしら。顧客情報の追加・変更・削除も必要だよな…。周期がぶつかり合った時の調整処理も面倒そう。どうしても調整できない! てな場合はどうするんだろう。一日に処理できる件数は決まってるだろうし。実行を遅らせるわけにはいかない仕事ですし。
そう考えると、郡山市の業者さんは凄い。どうやってシステムを用意したんだろう…。時期からすると、下手したらPC-9801あたりでシステムが動いてそうだし。どこかのソフトハウスに発注したとしても、こういう仕様のシステムが欲しいんだよね、と、自分達の要望をまとめるだけでも大変そうだし、バグが取れて軌道に乗るまでは、想像したくない種類のトラブルも発生したんじゃないか、と思えてきたり。
これがまだ、今後伸びていくジャンルなら、そういった投資・改善もアリということになるけれど。そういうジャンルでもないですし…。難しいですわな。
◎ 2013/11/15追記。 :
このあたりの話を妹としていたら、「スケジュール管理ソフト買ってくればいいじゃん」と言われて目ウロコ。顧客管理ソフトにスケジュール管理機能だってついてるはずだぞと、蔑むような目で言われたり。そういやそういうジャンルも存在していることを失念していた…。なんだ…そうだったのか…。わざわざ作ってもらわなくても、買ってくれば済んじゃうのか…。
しかしそうなると、須賀川市の業者さんって…。いや。ソフトのジャンルすら失念してた自分も似たようなもんですな…。
郡山市は下水道が整備されてるから業務内容もかなり違うはずだ、浄化槽を半年サイクルで、みたいな感じじゃないか、てな話も。そうなると調整作業も随分変わってきそうだなと思えてきたり。
しかしそうなると、須賀川市の業者さんって…。いや。ソフトのジャンルすら失念してた自分も似たようなもんですな…。
郡山市は下水道が整備されてるから業務内容もかなり違うはずだ、浄化槽を半年サイクルで、みたいな感じじゃないか、てな話も。そうなると調整作業も随分変わってきそうだなと思えてきたり。
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#3 [anime] 「境界の彼方」屋上回を視聴
屋上回というか…
ラブライブ回?でしょうか。いやはや、面白かった。笑わせてもらいました。
見終わった後、「この回、作りとして完璧だったんじゃないのか…?」と思えてきたりして。
もしかすると原作にこの話もあったのかもしれないので、もしそうだったら「脚本」を「原作」に置き換えてもらえたら、と思いつつ。自分が「スゲーな」と思った点をメモ。
まず、屋上とシャワールームが繰り返し出てくるあたり、「技だなあ…」と。繰り返しによって生まれる笑いを熟知してる方じゃないとできない構成なのだろうなと。「いやいや、それ定番の構成でしょ」と言い出す人もたくさん居そうだけど。意外に、そういうのを上手に使いこなしてる人って多くない印象もあって。もちろん、ベテランの脚本家さんなら手管としてフツーは身に着けてるもの、という気もしますが。平成ライダーの井上脚本でも、そういう構成を見た記憶もありますし。何にせよ、「まるでお手本のようだなあ」と感心させられました。
さらに、シャワーシーンに必然性があった点も、「考えたもんだなあ…」と。昨今のアニメって、えてして、「君達なんでこのタイミングで風呂に入り始めるんや…」と首を捻るものが ―― 「どうせお前等、こういうシーンが好きなんだろ? ストーリー上はこれっぽっちも必要ないけどサービスで入れてやるよ。ホレホレ、さっさとハァハァしやがれ」みたいなちょっとぞんざいなノリで入ってるものが多い印象があって。でも、この話、敵の属性からして、絶対にシャワーを浴びなきゃいかんわけですよ。「ストーリー上、絶対にこのシーンは必要だ! だからこのシーンを挿入するのだ!」という作りに、「これ、近年のアニメでは結構珍しい、生真面目で真摯な脚本じゃないの…?」と。や。作り方が生真面目、って話ですよ。
しかも、それらのシーンは、例の謎の白い光が一切出てこない見せ方で。だけど、カメラの角度がほんのちょっとでも変わったらコレ見えちゃうよなー、てな感じのギリギリ絶妙のレイアウト。職人達のこだわりに感銘を受けました。って何の職人だか分からないけど。「Free!」の人工呼吸シーンでも感じたのですけど、「寸止めのほうが絶対クルよね! 妄想トリガー入るよね! モロはむしろ萎えるよね!」てなあたりを、スタッフはよく分かってるのでは…てなことも思ったり。
にしても…。あの敵の属性、どう考えてもコッチ側のソレ…。悪意で描かれてるのか、冗談で描かれてるのか、どっちなのか分からなくてビミョーに複雑な気分に。いや、面白かったので全然OKですけど。
さておき。特に感心したのは、Aパートでヒロインが、口に手を押しつけて 「ブー」をやったあたり。「ああ、ソレ、子供の頃にやったやった。懐かしいー」と笑った直後、「…オイ…ちょっと待て。このシーン、凄いことやってないか…」と。
件のシーンのその仕草は、日常生活の中で自分達が何気なくやっていた、誰もが気にも留めないであろう、なんてことのない仕草ですけど。その、誰もがスルーしちゃう、ちょっとした仕草の「存在」に創作側が気づき、ソレを作劇に盛り込んでみせたシーン、と言えるわけで。要するに、このスタッフ、「となりのトトロ」レベルの事を、TVアニメで、こんな場面で、さりげなくやってるんじゃね…? と。
「またまた。そんな大げさな」と言い出す人が出てきそうですが。…例に挙げて申し訳ないけど、これがもし、スタジオディーン作品やサンライズ作品だったら、そういう仕草を描写するシーンってありますかね? 十中八九、出てこないですよ。ほとんどのTVアニメは、会話だけでやり取りを終わらせちゃうか、漫画やアニメでよくあるお約束の記号的描写で終わるわけで。せいぜい、劇場作品でその手の描写が時々あるかどうか、ぐらいなもんで。そりゃ宮崎駿監督も「オマエラもっと『観察』しろ!」って檄を飛ばすわけですよ。
そう考えると、このスタッフ、意識レベル高いわ…と。TVアニメで、しかも、ちょっと笑いを取ろうとするだけのこんなシーンで、こういう動作を入れてきますか…。なんと丁寧な仕事ぶり…。なんという観察眼…。
などと思ってたら。CM明けたら ガスマスクですよ。どんだけ飛躍すんだよ! 一体どこの世界に、ヒロインが ガスマスク姿で画面に映って会話してるアニメがあるんだよ! いやゴメン。既にあった。でも、下手するとナウシカ以来なのかな…。コッペリオンですらヒロイン達はつけてないですし…。
日常生活の中のちょっとした仕草に気付いてしっかり丁寧に拾ってくる細やかさがあるかと思えば、「ねえよ! それ絶対にねえよ!」とツッコミたくなるリアルではありえない奇抜な光景もポーンと出してくるあたり、この回、ちょっととんでもねえなと。世界名作劇場で言えば、ペリーヌがCM明けたら地面に魔方陣描いてました、みたいなもんで。振り幅でけえー! 守備範囲広ーい! …まあ、比率で言えば、この作品は魔方陣のソレのほうがはるかに多いのですけど。
そんなこんなで、なんだか色々と凄い回だったなと。とても面白かったです。眼福に与らせていただきました…。
見終わった後、「この回、作りとして完璧だったんじゃないのか…?」と思えてきたりして。
もしかすると原作にこの話もあったのかもしれないので、もしそうだったら「脚本」を「原作」に置き換えてもらえたら、と思いつつ。自分が「スゲーな」と思った点をメモ。
まず、屋上とシャワールームが繰り返し出てくるあたり、「技だなあ…」と。繰り返しによって生まれる笑いを熟知してる方じゃないとできない構成なのだろうなと。「いやいや、それ定番の構成でしょ」と言い出す人もたくさん居そうだけど。意外に、そういうのを上手に使いこなしてる人って多くない印象もあって。もちろん、ベテランの脚本家さんなら手管としてフツーは身に着けてるもの、という気もしますが。平成ライダーの井上脚本でも、そういう構成を見た記憶もありますし。何にせよ、「まるでお手本のようだなあ」と感心させられました。
さらに、シャワーシーンに必然性があった点も、「考えたもんだなあ…」と。昨今のアニメって、えてして、「君達なんでこのタイミングで風呂に入り始めるんや…」と首を捻るものが ―― 「どうせお前等、こういうシーンが好きなんだろ? ストーリー上はこれっぽっちも必要ないけどサービスで入れてやるよ。ホレホレ、さっさとハァハァしやがれ」みたいなちょっとぞんざいなノリで入ってるものが多い印象があって。でも、この話、敵の属性からして、絶対にシャワーを浴びなきゃいかんわけですよ。「ストーリー上、絶対にこのシーンは必要だ! だからこのシーンを挿入するのだ!」という作りに、「これ、近年のアニメでは結構珍しい、生真面目で真摯な脚本じゃないの…?」と。や。作り方が生真面目、って話ですよ。
しかも、それらのシーンは、例の謎の白い光が一切出てこない見せ方で。だけど、カメラの角度がほんのちょっとでも変わったらコレ見えちゃうよなー、てな感じのギリギリ絶妙のレイアウト。職人達のこだわりに感銘を受けました。って何の職人だか分からないけど。「Free!」の人工呼吸シーンでも感じたのですけど、「寸止めのほうが絶対クルよね! 妄想トリガー入るよね! モロはむしろ萎えるよね!」てなあたりを、スタッフはよく分かってるのでは…てなことも思ったり。
にしても…。あの敵の属性、どう考えてもコッチ側のソレ…。悪意で描かれてるのか、冗談で描かれてるのか、どっちなのか分からなくてビミョーに複雑な気分に。いや、面白かったので全然OKですけど。
さておき。特に感心したのは、Aパートでヒロインが、口に手を押しつけて 「ブー」をやったあたり。「ああ、ソレ、子供の頃にやったやった。懐かしいー」と笑った直後、「…オイ…ちょっと待て。このシーン、凄いことやってないか…」と。
件のシーンのその仕草は、日常生活の中で自分達が何気なくやっていた、誰もが気にも留めないであろう、なんてことのない仕草ですけど。その、誰もがスルーしちゃう、ちょっとした仕草の「存在」に創作側が気づき、ソレを作劇に盛り込んでみせたシーン、と言えるわけで。要するに、このスタッフ、「となりのトトロ」レベルの事を、TVアニメで、こんな場面で、さりげなくやってるんじゃね…? と。
「またまた。そんな大げさな」と言い出す人が出てきそうですが。…例に挙げて申し訳ないけど、これがもし、スタジオディーン作品やサンライズ作品だったら、そういう仕草を描写するシーンってありますかね? 十中八九、出てこないですよ。ほとんどのTVアニメは、会話だけでやり取りを終わらせちゃうか、漫画やアニメでよくあるお約束の記号的描写で終わるわけで。せいぜい、劇場作品でその手の描写が時々あるかどうか、ぐらいなもんで。そりゃ宮崎駿監督も「オマエラもっと『観察』しろ!」って檄を飛ばすわけですよ。
そう考えると、このスタッフ、意識レベル高いわ…と。TVアニメで、しかも、ちょっと笑いを取ろうとするだけのこんなシーンで、こういう動作を入れてきますか…。なんと丁寧な仕事ぶり…。なんという観察眼…。
などと思ってたら。CM明けたら ガスマスクですよ。どんだけ飛躍すんだよ! 一体どこの世界に、ヒロインが ガスマスク姿で画面に映って会話してるアニメがあるんだよ! いやゴメン。既にあった。でも、下手するとナウシカ以来なのかな…。コッペリオンですらヒロイン達はつけてないですし…。
日常生活の中のちょっとした仕草に気付いてしっかり丁寧に拾ってくる細やかさがあるかと思えば、「ねえよ! それ絶対にねえよ!」とツッコミたくなるリアルではありえない奇抜な光景もポーンと出してくるあたり、この回、ちょっととんでもねえなと。世界名作劇場で言えば、ペリーヌがCM明けたら地面に魔方陣描いてました、みたいなもんで。振り幅でけえー! 守備範囲広ーい! …まあ、比率で言えば、この作品は魔方陣のソレのほうがはるかに多いのですけど。
そんなこんなで、なんだか色々と凄い回だったなと。とても面白かったです。眼福に与らせていただきました…。
[ ツッコむ ]
以上、1 日分です。