mieki256's diary



2013/11/28(木) [n年前の日記]

#1 [windows] 今時のオススメのエディタって何だろうな

「作業効率に繋がるフリーソフト」云々というblog記事をたまたま目にして。その中でemacsが紹介されていて、椅子から転げ落ちそうになったのだけど。

しかし、「だったら、自分ならどのエディタをオススメするのか?」と疑問を持ったところで、かなり悩んでしまったり。

今なら…どのエディタがオススメなんだろ? 思いつかない…。

もやもやと候補を考える。 :

_Sublime Text が無難かなあ。見た目もカッコイイし。昨今は日本語化もできるようになったらしいし。と思ったけれど、アレはシェアウェアだった。フリーソフトという条件から外れるな…。

シェアウェアもアリなら、 _秀丸 も候補に入るだろうけど。件の記事についた、はてブのコメントを眺めると、総じて「古い」「いつの時代のラインナップだ」と叩かれまくってたので、秀丸も「古い」から当然「ナシ」になりそう。ていうかシェアウェアだから候補に入らんし。

「Vimがあるだろ! Vimが!」という声が電波で届いたような気がするけれど。Vimもemacsも、他のアプリと比べてしまうと学習曲線が極めてイビツというか、操作に習熟するための時間が無駄に長くなりがちなので論外だろうと。 *1 もちろん、「操作性とかどうでもいい。根性もあるからいつかは操作にも慣れる。だからとにかく高機能なエディタを」ということなら、まだまだVimもemacsもアリかもしれないと思うのですが。でもまあ、emacsが「古い」から「ナシ」になるなら、Vimだって「古い」から「ナシ」ですわな。

そもそも、プログラムを書くことを目的としてエディタを使う、という話なら…。今の御時勢なら、IDEを検討するはずで。 _Eclipse_NetBeans_Visual Studio Express_MonoDevelop_FlashDevelop.jp_PyScripter 、その他モロモロ…。なんか一部、IDEじゃないものを混ぜちゃってる気もするけど。

GHz級のCPU使ってる現代において、下手すると「8086〜486DX使ってた頃はコレが便利でしたー」てな道具をオススメしてもなと。今時はソース書くならIDEじゃないのかと。 *2

まあ、「プログラムを書く作業はしない」「IDEが選べる状況にない」となると、やっぱりエディタを、という話になるだろうし。

さて、今時は、何がオススメなんだろう…。やっぱり思いつかない…。うーん。

HDDの中に入ってるエディタを眺めてみた。 :

とりあえず自分のPCのHDDに入ってるエディタを眺めてみたり。その中に、オススメできそうなエディタがあったりしないかなと。たまに使ってるエディタもあれば、全然使ってないエディタもあるけど。

_Mery
_サクラエディタ
_Notepad++
_jEdit
_SciTE
_Komodo Edit

Ruby対応エディタとか、VBScript対応エディタが無いかなと思って色々試用してたらこんな状態に。結局どれも満足できなくてアレでしたけど。

うーん。どれも、「これならオススメ」という印象はないなあ…。

もちろん、どれもよく出来ているエディタばかりですけど。オススメとまで言えるのか、emacs や Vim よりはコレだろ、とまで言えるかというと…。ちょっと難しい気もしたり。

せっかくだから、この際、感想も書き残しておこうかな…。

Mery。 :

最近ちょくちょく使わせてもらっていたり。起動が速いし、動作も軽い気がして、メモ帳代わりに起動することが多く。見た目も、Windowsの一般的なアプリを踏襲してるので混乱しないし。プラグイン機能やマクロ機能もあるから、その気になれば機能追加もできる。また、設定ファイルを、インストールフォルダにコピーすれば、USBメモリ等でも使えるんじゃなかったかな…?

ただ、コレでがっちりとプログラムソースを書いたことがないので、そっち方向はどの程度使えるのかよく分からず。

メモ帳+αでも十分なら、かなりオススメできるエディタ、とは思うのですけど。

サクラエディタ。 :

高機能でありながら、操作性もそれほど異質というわけじゃないので、バランスが取れてるエディタのように思えていたり。プログラムを書く際のオススメエディタとして紹介されてる場面も多いような印象もありますし。

ただ…デフォルトの背景色が…。

以前体験したのですけど…。某所で、「何か良さそうなソフトはない?」と問われて、試しにサクラエディタをインストールしてみせると、まず起動直後からして「何? この色?」と怪訝な顔をされて。そりゃそうだ。起動直後からこんな背景色のWindowsアプリなんてまず無いもの。「この色、変えられないの?」と質問されて、 設定変更方法を教えたら、「使う前からこんな面倒臭いことしなきゃいけないの? 他のソフトないの?」という展開に。試合開始と同時にしゃがみ小キックをビビビと3連発で浴びて、たちまちHP0でYOU LOSE。ゴミ箱直行。

そういうことがあったので、サクラエディタのデフォルト背景色はかなり損してるのでは、と思えていて。アレは地味にダメージがでかいよなと。使ってるうちにしっくりこなくて、なんてレベルじゃなくて、起動直後からいきなり、ですし。blenderの「右クリックで選択」並みにでかい気が。

しかし、頑として変更しないあたり、開発側には何かこだわりがあるんでしょうな。「亡くなった恋人が…好きな色だったんだ…」とかそういう。え? 「サクラ」エディタだから、桜色? いやいや、桜色に見えないし。ていうかそういうお遊びは、スプラッシュスクリーンかaboutダイアログでやろうよ。意味わかんない。

まあ、とにかく、こんなに機能があるのになー、凄いエディタなんだけどなー、でもパッと見では気味悪いからしょうがないよなー、と個人的には残念な印象なのでした。実にもったいない。

Notepad++。 :

Notepad++ は、海外で結構メジャーなエディタっぽくて。たぶん日本における _TeraPad 、いや、色がまともなサクラエディタ、みたいな位置づけなのかなと勝手に思ってますけど。

高機能だし、対応言語も多い方だし、見た目もフツー。メニュー等も日本語化できる。

プラグインも、結構数がある上に、ネット経由でインストールできてしまう。eclipse を触った時も思ったけど、ネット経由でプラグインをインストールできるのは実に快適ですな。3DCGツールや画像ビューワもそうなればいいのに…なんてチラリと思ったり。

ただ、海外で作ってるだけあって、以前アップデートしたら、IMEとの兼ね合いで起動しなくなる不具合に遭遇して。それ以来、常用するのはちょっと怖い印象が。日本国内でしか発生しない不具合が出てきたら、放置される可能性が高いのだろうなと。…まあ、迂闊にアップデートしなければ・バックアップを取っておけば問題回避できそうですけど。

jEdit。 :

jEditは、Java製エディタ。のわりに起動は意外と速い方だし、見た目もゴージャスだし、メニューの日本語化もできるし、プラグイン数がやたらと多いし、そのプラグインもこれまたネット経由でインストールできるしで。実は結構使えるエディタなのでは、と想像してるのですが。いや、あまり触ってないので実際どうなのかよくわからんのですけど。

しかし、jedit という Mac向けエディタと名前が同じなので、ググっても情報が得にくくて。名前で損してるなと。

SciTE。 :

軽量の割に対応言語(色分け表示)が多いのが売りらしく。場合によっては、プログラミング言語のインストール時にコレも一緒に入ってたり。そのぐらい、「とりあえずコレさえあれば、最低限、ひとまず、ソースを書き始められる」てな印象のエディタ。メニュー等の日本語化も可能。

ただ、設定変更は、Vim や emacs と同様にテキストファイルに書いていくタイプ ―― CUI文化ノリを引きずってるので、産まれた時からGUIが当たり前のナウいヤングにはオススメできないだろうなと。

テキストファイルが設定ファイルになってるタイプは、副読本・参考書相当のドキュメントが別途必要になるから、取っ付きが悪いというか。設定を変えたいだけなのに、別ドキュメントを眺めながら書き写すとか…。GUIで設定変更できるタイプに比べると、やっぱり今時ソレはないよなと。もちろん、設定ファイルにずらずら説明が書いてあって、副読本相当が不要な場合もあるけれど、膨大な長さの設定ファイルを目にしたら、初心者の心は折れる ―― いや、折れないまでも、ゲンナリするよなと。

まあ、テキストファイルが設定ファイルのタイプは、GUIで設定変更する仕様より開発が楽になるのかも。そのあたりとのトレードオフなんだろう、と想像していますけど。

Komodo Edit。 :

Komodo IDE という有償IDEのエディタ部分だけを取り出して、無料で使えるエディタとして公開してる、という認識でいいのだろうか…。

Windows、Mac、Linux、どこでも使えるあたりはイイ感じ。まあ、それは emacs や Vim もそうですけど。

起動が遅い印象があって、個人的にはちょっと…。eclipse ほど遅くはないけど、こんだけ時間がかかるなら eclipse が起動するのを待つわ、みたいな気分になった記憶が。今は多少なりとも改善されてるんだろうか。それともますます遅くなったのだろうか。どうなんだろう。

久々に起動して、アップデートしてみたけれど、やっぱり起動は遅かった。ただ、一度起動すればその後の再起動は速い印象も。自分の環境では、HDDが足を引っ張ってるのかな? それとも、一度起動すると常駐する等、何かしていたりするのかしらん。

メニュー等を日本語化できないあたりも、ちと厳しい。以前の版では日本語化できたけど、それはそれで妙なところで不具合が起きてしまったりして。それ以来、日本語化は試してないのでした。

他にもいくつか。 :

_otbedit_UnEditor もインストールしてあるのだけど。試用したと言えるほど触ってなかったり。

UnEditor は、NoEditor のタブ対応版らしいのだけど、どちらかというと NoEditor のほうがよく使われてるのだろうか…? 以前、某プログラマーさんが NoEditor を常用していて、「便利なエディタなのかな?」と興味が湧いて入れてみたままそれっきりになってしまって。なんだかスイマセン。

今起動してみたら、UnEditor もサクラエディタと同様、背景色が謎の色だな…。一部の層で、「この背景色じゃないと我慢ならんのじゃ!」「何故に、Wordも、Excelも、IEも、Firefoxも、Google Chromeも、デフォルトでこの背景色にしておかんのじゃ!」みたいな文化でもあるんだろうか…?

む。UnEditorは、テーマ機能があるみたい。これを使えば一発で配色が…と思ったらフレームの模様が変わるだけなのか。うーん。

上の方でも書いたけど、Windowsアプリの一般的な背景色と違っていると、それだけでそのソフトは不当(?)な評価を受けるので、そこは空気を読んで周囲に合わせておいた方が ―― デフォルトの配色は他のアプリと合わせといたほうがいいような気もするのでした。

もっとも、フリーソフトだし…。作者様の好きなように作れてこそのフリーソフト、でしょうから、そのへんアレですね。「嫌なら使うな」で済ませることができるジャンルでもありますし。ただ、個人的には、こういうのってもったいないなあ、と思ったりします。

結局、今時のオススメエディタは思いつかず。 :

「今時、emacs や Vim はないわ」と思っても、代替選択肢が思いつかないのではなあ…。

そういう自分は何を使ってるのかというと、xyzzy でして。コレもemacs系だからオススメできず。

emacs系に慣れてるなら、今なら NTEmacs を使うのが妥当ですけど。昔の非力なPC上では、ガチな emacs系は動作がモッサリで。そこで、比較的動作の軽い xyzzy を使い初めたら、そのまま手放せなくなったという…。

「動作が軽くて似たようなことができるなら、emacs より xyzzy のほうが今でもオススメと言えちゃうのでは?」とも思ったけれど。emacs の lisp と、xyzyy の lisp は色々違っていて…。
  • lispで機能追加・拡張していく上では、emacs の lisp のほうがメジャーなので資料も集めやすい(のではないかなあ…?)
  • 拡張を作ってる人達の数も emacs のほうがはるかに多いので、強力な拡張が入手しやすい。自分で書かなくても済む時が多い。
  • 今ではPCスペックも向上したので、動作速度等が障害になる時代でもない。
  • xyzzy は画像表示できないが、NTEmacs は画像表示も可能等、NTEmacsのほうが、できることが多い。
等々…。「今から xyzzy をオススメするのは、ちょっとなあ」「どうしてもemacs系をオススメしないといけないなら、本家にできるだけ近いものを、という状況じゃないのかな」と思っていたり。

でもまあ、そもそも、今から emacs系 や Vim系 はないよなと。これは、おじさん〜お爺ちゃん達が使うエディタでしょう。

もちろん、おじさん達にとっては、無いと困っちゃう道具ですけど。若い人達にはオススメしにくいなと…。ちょっと油断すると、 _「奥が深い症候群」 にかかるエディタですし。「君子危うきに近寄らず」ですよ。他に選択肢があるならそっち選んだほうが。まあ、ソレが自分は思いつかなくて悩んじゃったのですけど。

目的がはっきりしてないのにオススメもへったくれもないような。 :

考えてみたら、そのエディタで何を書くのかがハッキリしてないと、候補も出せないかもしれないなと思えてきたり。

例えば、HTMLやCSSを直接バシバシ書いていくなら、 _Adobe Brackets が間違いなくオススメな気もします。まあ、そのうち有償化されてフリーソフト扱いできなくなるのかもしれませんが…。今ならオススメ。Google Chrome と連携して、HTMLソースを修正すると即座にプレビューしてくれるし、Ctrl+E を押せば関連CSSを編集できますし、HTML5やCSS3等、比較的最新の仕様にも対応してるようにも見えますし。定番の、フリーのHTMLエディタって、対応がHTML4止まりだったりするので…。

*1: emacs も Vim も、頭の中にショートカットキーの一覧や関数名をいくらでもぶち込める、変態で天才のためのエディタであって、凡人が触るもんじゃねえよなと自分は思っていて。21世紀にもなって、エディタ使うだけなのに人間アセンブラみたいな脳内作業を要求してくるあたり、アレはマゾな道具ですよ。もっとも、人間は、脳内辞書を引く作業が一番早くできるので、習得すればたしかに作業効率は上がりそうですけど。ただ、人間という御主人様の奴隷であるはずのコンピュータ+ソフトウェアがグズ野郎だから、御主人様である人間が仕方なく肩代わりして労働している面もある、という状況は意識しておかないといかん気もするのです。「これでいいんだ充分なんだ」と思い込んでしまったら、もっと便利な何かは生まれてこないですし。
*2: もっとも、Rubyのように、対応IDEがほとんどない言語もあったりするから、そういう場面ではIDEを選びようもないのだろうけど。ていうか Ruby は対応エディタも少ないように見えるのだけど、Rubyのスクリプトソースを書いてる人は何を使って書いてるんだろう?

#2 [windows] Windows版のgeditがあったらしい

エディタについて色々ググってたら、Windows版の gedit が既にあると知り。

_【レビュー】世界のテキストエディターから - LinuxテキストエディターのWindows版「Gedit」 (1) Windows OSでGeditを使う | マイナビニュース
_テキスト関連ソフト/Windowsでgeditを使う - Windowsと暮らす

Q. gedit って何?

A. Linux では、えてしてGNOMEというデスクトップ環境が使われることが多いのだけど。その、GNOME についてくる標準的なGUIエディタが、gedit。

つまり、gedit を普段から使っていれば、Windows上でもLinux上でも同じエディタが使えることに。これはもしかするとありがたいかもと、早速試用してみたり。

gedit-setup-2.30.1-1.exe をDLしてインストール。すんなりインストールできた。メニュー等も日本語表示されている。

あら。日本語が打ち込めない。というか、漢字に変換できない。gedit を起動するたびに、IME 2010 が「無変換」に設定される。さすが、GTK+使用アプリ、だろうか…。というのも、Windows上の GTK+ はどうも致命的なバグが多い傾向があって。GTK+ を使った GIMP や Inkscape も、ちょっと前まで、各数値入力欄の中身が非表示になったまま復帰しないというバグがあって困った記憶が。ということで、さすが GTK+使用アプリ。やっぱり動作が怪しいなと。

気のせいかもしれないけど、カーソル移動も何かモタモタというか、引っ掛かる感じがあるような。いや、これは、カーソルのある行を強調表示する設定にしてたせいかも…。強調表示するために、そこだけ背景色を変えるのだけど、その反応が遅くてモタモタしてるように感じたらしい。

メニューにマウスカーソルを持っていくと、マウスカーソルで選択している項目が白い文字で表示されてしまって、何が書いてあるのか読み取れず。さすが、GTK+(以下略。

アレ? なんか色々設定を変えて試してたら、日本語入力時でも、漢字に変換できるようになった。もう何が何やら…。どうやら、ボトムペイン(Python Console)を表示する設定にしておくと「無変換」にならないように見えた。しかし、なんでやねん。

ということで、少し触ってみた感想としては…。Windows版を用意してくれるだけでも御の字、とは思いつつも、まだまだ、機能その他を評価する以前の状態かもしれないと思えてきたり。まあ、Windows上で動作する GTK+ を使ったアプリは、何かしら問題を抱えてるのが常なので、コレも仕方ないのかなと。

GTK+絡みをアンインストールする時は注意。 :

ちなみに、GTK+ 云々で思い出したのでメモしときますけど。

Windows版GTK+ を、単体でインストール、かつアンインストールする際に、バージョン・配布版によっては Windows の環境変数 PATH を全消去してくれますので、そこらへんのバックアップをしてからアンインストールしたほうがいいです。

どうも、当時使われてたインストーラがバグ持ちだったらしいですが。以前、見事に消されちゃって顔面蒼白になりました。さすが GTK+。

#3 [windows] Geanyもインストールしてみたり

_Geany - Wikipedia

以前少し試用してみたことがあるのだけど、さすがにバージョンも上がってるだろうし、Rubyのソースを書く際に補完してくれるようになってたりしないかな、と思えてきたので試しにインストール。

この Geany も GTK+ を使ってた気がするので…。Portable 版があるみたいだから、ソレをインストールしてみようと。以下のページから、GeanyPortable_1.23.1.paf.exe をDLしてインストール。

_Geany Portable | PortableApps.com - Portable software for USB, portable and cloud drives

Ruby のソースを開いてみたけど。うむ。色分け表示はしてくれるけど、やっぱりキーワード等、補完はしてくれないみたい。

VBScript はどうかなと思ったけど、そちらは一切サポートしてないようで。

何の言語なら、本領が発揮されるのだろうか…?

以上、1 日分です。

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