mieki256's diary



2013/09/02(月) [n年前の日記]

#3 [zatta] カタカナの起源は新羅説

NHKのニュースを流してたら、カタカナの起源は新羅にあるという説が紹介されてたのだけど。気になって検索してみたら、2009年頃にもそういう話が出ていたようで。…なんで今頃になって報道されてるのだろう?

さらにググってたら、 _片仮名 - Wikipedia でも異説として紹介されてたことを知った。2002年頃から出ていた説、なのですな…。

個人的には、なんだかちょっと頼りない説だなあ、と思えたり。

仮にその説が本当なら、その新羅時代のアレコレに、カタカナと似た字形が残ってそうなものだけど…。角筆の跡とやらだけでは、説として弱くないかと…。また、Wikipedia にも記述があるけど、角筆の跡とやらは年代特定が難しいから、日本に届いてからガリガリやってた可能性はないのだろうか。奈良時代の紙だからガリガリしてたのも奈良時代、ってちょっと安直すぎないか…。まあ、そのガリガリ字形が新羅に残ってるアレコレと同じ、というところまで調べた上での説なのかなとも思うけど。日本でガリガリされたなら、日本のカタカナの原型がガリガリされてるはずだよな…。

しかし、新羅に起源があるなら、カタカナ相当はまず新羅で普及してそうな気もするのだけど。どうしてハングルが普及するまで、あの半島に、字形を省略したソレが普及しなかったのか、という疑問も。…でも、日本でカタカナが普及した時期・層や、言語の違いを考えると、当時普及しないのも当たり前、なのかな。よくわからんなあ…。

その後も検索してたら、そもそも角筆の跡とやらが怪しい気もしてきた。 _【国内】最古級の新羅写経に角筆の文字〜新羅語が片仮名に影響か | 今日の韓流通信 Act.? によると、
角筆は、木や竹などの先をとがらせた筆記具。墨を付けずに紙をへこませて書く。判読が難しく、1961年に小林氏が世界で初めて古文書にその痕跡を発見。

【国内】最古級の新羅写経に角筆の文字〜新羅語が片仮名に影響か | 今日の韓流通信 Act.? より

とあるけれど。実は野口英世と同じ状態だったりしないのだろうか…。当人にしかソレが見えない、みたいな…。他の研究者も追試可能・再現可能な話なのかな…。

もちろん、大陸から漢字が伝わってきたように、他の文字も他国から伝わってきた可能性だってあり得るだろうなとは思うけど。でも、件の説は、ちょっと怪しい気がする…。石碑に残ってるとか、紙に筆で書かれてるならともかく…。

以上です。

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