mieki256's diary



2013/02/20(水) [n年前の日記]

#2 [anime] カリ城とトーキー映画

「schola」を見た後で、なんとなくもやもやと思い出したのだけど。「ルパン三世 カリオストロの城」って、音楽に関してはトーキー映画のソレだったのかなあ、と。いや、このあたりの話は、誰かが言ってたことの受け売りのような気も。どこでそういう話を見かけたのだったか…。

例えば、ルパンが 撃たれるシーン。
  1. 直後に「ジャジャーン」と、ショックを受けたかのような音楽が流れて。
  2. 屋根を滑り落ちる時に「チャラチャラチャラチャラ」で不安を煽り。
  3. クラリスが止めたところで「チャラララーン」で少し落ち着かせ。
  4. 血が広がっていく様子を映したタイミングで「ドドーン」。
そんな感じだったような。記憶だけを頼りに書いてるから、間違ってるかもしれんですが。

これは、映像内で起きていることの一つ一つに、音楽でムードをつけていく、という手法なわけだけど、おそらくトーキー映画のソレだよなと。やり方としては古い。古いけど、めちゃくちゃ分かりやすい。観客のほとんどが、「ああ、そういうシーンか」と、音楽の力で瞬時に理解してくれる。

そういう分かりやすい手法が、宮崎アニメの活気溢れる映像作風に乗ってくるので、あのアニメは冒険活劇として名作になったんじゃないかなー、と思えてきたり。

ところが、ナウシカになると、音楽関係の演出は高畑勲監督(ナウシカではプロデューサーだったはず)が担当することに。高畑監督は、名作映画もたくさん知ってるし、音楽も詳しいので、音楽の使い方がどちらかというとオシャレ過ぎで。全編シリアス内容だったナウシカなら、おそらくソレが合っていたけれど…。

その後、宮崎アニメでは、宮崎駿監督が音関係も演出、ということになっているけど。実質、久石譲氏と鈴木Pがやってたりしないかと。でも、久石氏は優れた作曲家なれど、演出家じゃないわけで。鈴木Pに至っては、ますます期待できそうにない。また、仮に宮崎駿監督が、ちゃんと音関係の演出をやってたとしても。高畑監督は演出面の師匠でありライバルだから、高畑監督がナウシカその他で見せてきた音のつけ方が、ある種の目標・正解に見えてたりしないかと。本当は、自身の作風に合わせてやり方を変えなきゃいけないのに、合わないやり方を当てはめてないか…てなことを邪推したり。

それに、どこぞで、宮崎駿監督は音関係にとにかく無頓着、という話を見かけた気もするし…。声優選びを鈴木Pに任せてるのもそのせい、とかなんとか。だとしたら…。

ということで、宮崎アニメが、「カリ城」あたりと比べたらどんどん今一つな感じになってるのは、ひょっとして音の使い方も関係してたりせんかなー、てなことを思ったりもしました。勝手な想像を並べてるだけなので外してるかもしれんけど。

そのうちまた宮崎アニメがTV放映されるだろうけど。その時は、このあたりも少し意識しながら見てみようかな、なんて思ったりもして。「ここは久石センスなのかなー」とか。「ここは鈴木Pが余計な口挟んだ予感!」とか。そんな楽しみ方を。…楽しいのかソレ。

以上です。

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