2006/05/24(水) [n年前の日記]
#6 [comic] 鳥山明作品と車田正美作品の格闘シーン
とあるところで、「女性漫画家(少女漫画家?)は鳥山明や車田正美の描くようなバトルシーンは描けない」という意見を見かけた。
鳥山明作品と車田正美作品を並べるあたりからして個人的には違和感が。描き方、違うよな。並べて提示するものじゃなさそう。
車田作品のソレは少女漫画のソレとまったく同じでは。「これで戦ってると思いねえ」的努力を読者に要求する・その作品固有の「お約束」を生み出せるかどうかが肝になってる見せ方。なんていうか、宝塚みたいな印象。書き割りの前でどんなポーズを取るかで、激しい戦いか否かが認知されるとでもいうか。
鳥山作品のソレは、立体空間を意識してその中を移動していくことで戦闘が成立してるような印象が。少女漫画ではあまり見かけない描き方かも。少女漫画は基本的に立体空間を意識していないし。作家に能力が無いのか、能力はあっても読者がついてこないからやらないのか、そのへんわからないけど。…とはいえ、ひかわきょうこ作品のように、どう見てもドラゴンボールになってる少女漫画作品もあるので、「絶対に描けない」というわけではなさそう。作家の方向性や資質、あるいは研究熱心さに起因してるだけ、のような気もする。
ていうか。上に書いたことと矛盾するけど。車田作品も鳥山作品も、戦闘に入る前のもったいぶってるあたりが本編のような感もあり。「なんだ、この小宇宙は!」「戦闘力xxxxだと! バカな!」あたりは、「これが紅天女の…!」「マヤ…恐ろしい子!」とたいして変わらない気もするのですが。気のせいかな。
とはいえさすがに、士郎正宗、園田健一、その他の作家の作品でたまに見られる格闘シーン ―― 体の各パーツの動きの組み合わせで、あるいは、その場にある道具・家具を利用して格闘シーンの流れを構成する ―― ジャッキー・チェンの映画みたいなアクションを表現してみせた少女漫画ってのはないような。まあ、それは、読者がついてこないであろう様子があきらかに見えてくるしなぁ…。
鳥山明作品と車田正美作品を並べるあたりからして個人的には違和感が。描き方、違うよな。並べて提示するものじゃなさそう。
車田作品のソレは少女漫画のソレとまったく同じでは。「これで戦ってると思いねえ」的努力を読者に要求する・その作品固有の「お約束」を生み出せるかどうかが肝になってる見せ方。なんていうか、宝塚みたいな印象。書き割りの前でどんなポーズを取るかで、激しい戦いか否かが認知されるとでもいうか。
鳥山作品のソレは、立体空間を意識してその中を移動していくことで戦闘が成立してるような印象が。少女漫画ではあまり見かけない描き方かも。少女漫画は基本的に立体空間を意識していないし。作家に能力が無いのか、能力はあっても読者がついてこないからやらないのか、そのへんわからないけど。…とはいえ、ひかわきょうこ作品のように、どう見てもドラゴンボールになってる少女漫画作品もあるので、「絶対に描けない」というわけではなさそう。作家の方向性や資質、あるいは研究熱心さに起因してるだけ、のような気もする。
ていうか。上に書いたことと矛盾するけど。車田作品も鳥山作品も、戦闘に入る前のもったいぶってるあたりが本編のような感もあり。「なんだ、この小宇宙は!」「戦闘力xxxxだと! バカな!」あたりは、「これが紅天女の…!」「マヤ…恐ろしい子!」とたいして変わらない気もするのですが。気のせいかな。
とはいえさすがに、士郎正宗、園田健一、その他の作家の作品でたまに見られる格闘シーン ―― 体の各パーツの動きの組み合わせで、あるいは、その場にある道具・家具を利用して格闘シーンの流れを構成する ―― ジャッキー・チェンの映画みたいなアクションを表現してみせた少女漫画ってのはないような。まあ、それは、読者がついてこないであろう様子があきらかに見えてくるしなぁ…。
◎ 女性漫画家だから少年漫画的バトルシーンが描けない、ってことはないよな。 :
高橋留美子先生とか居るし。鋼の錬金術師も女性作家が描いてるらしいし。少年漫画というジャンルで、女性作家が活躍してる場面はチラホラある。てことは。「女性には描けない」との発言は明らかに間違い。
でも、逆は聞かない。少女漫画というジャンルで男性作家が活躍してる事例は、昔ならともかく今はまったく聞かない。編集者が男性だったりするのだから、作家が男性でもやれそうな気もするんだけど。…すぐに感情的になる・印象論だけで捉える「女性という客層」から悪いイメージをもたれて商売上の不利益を被らないために、実は男性作家であっても極秘事項にしてたりして。ってそれは何かの漫画ですか。昔、そういう内容の少女漫画を見たような記憶も。
男性作家は、少女漫画的な作画能力を持ってても、美少女漫画・エロ漫画のほうに流れちゃうのかな…。<根拠なし。
でも、逆は聞かない。少女漫画というジャンルで男性作家が活躍してる事例は、昔ならともかく今はまったく聞かない。編集者が男性だったりするのだから、作家が男性でもやれそうな気もするんだけど。…すぐに感情的になる・印象論だけで捉える「女性という客層」から悪いイメージをもたれて商売上の不利益を被らないために、実は男性作家であっても極秘事項にしてたりして。ってそれは何かの漫画ですか。昔、そういう内容の少女漫画を見たような記憶も。
男性作家は、少女漫画的な作画能力を持ってても、美少女漫画・エロ漫画のほうに流れちゃうのかな…。<根拠なし。
◎ という話をその場で書こうとしたんですが :
話が別の方向に流れちゃったので、自分の中になんだかもやもやが。ていうことでここにメモしてすっきりしたいなと。
この記事へのツッコミ
[ ツッコミを読む(15) | ツッコむ ]
以上です。
現在は4コマ誌などで連載しているので、現在少女漫画誌で連載している男性作家とは言えませんが…。
あまりオープンにされていないので知らない方が多いだけかと思います。
マーガレットで描いてる山田也さんとか…。
「スケ番刑事」や「ピグマリオ」の
和田慎二は男性ですね。
どちらにも、格闘シーンが結構ありました。
つーか今時、性別で分けて考えてるほどナンセンスなことってないぞ。
その漫画家個人が男性的要素が多いか女性的要素が多いかってことなんじゃないの?
そんな単純な思考法じゃなく、もっと広く細かい視野で考えた方がいいと思うぞ。
将に「月とスッポン」。
コレを明確にせずに意見・考察を展開するそのあきれた感性に乾杯!
今の少年誌に女性が多いのはそうなんですが、女性か男性かという
議論の前に、根本的に漫画が下手なんですよ。だからバトルシーンに
限らず様々な要素において力不足が認められる。
ボコボコになったり鼻血が出たりする描写が弱い。
顔が変形することはコメディシーンくらいしかありませんからね。
「本当の喧嘩」を描くには「必死さ」「血や涎、汗などの汚れ」が必要になります。
格闘シーンが好きな男性はリアリティを求め、戦っているキャラが好きな女性は格好よさを求める。
男は「嘘くさい格好良さ」よりも「殴り合いのリアリティ」が大切。
女は「ボコボコのキャラはイメージ崩れるから見たくない」ので「流れるのは相手の血だけの清潔な戦い」が大切。
決して女性にも描けないことはないと思うのですがその辺の意識の違いじゃないでしょうか。
その辺は読者層に合わせて編集が口はさんでくれるといいんでしょうね。
「口はさむな、描きたいもの描かせろ」って漫画家が大半だと思いますが。
「女性漫画家が男性読者の満足するバトルシーンを描くことは難しい」
といった感じかなと思います。
「鋼の錬金術士」や「D-Grayman(だっけ?)」を見ていると肌で感じます。
闘争を求めるオスと、安全を求めるメスという生物の本能的な格差が、
どうしてもハードルとして存在するのではないでしょうか。
描きたがる描きたがらないが大きいと思いますね。
確かに鋼錬など見てると絵として描画出来る能力は
女性でもあるんだと思います。
少年漫画の強さ議論などは男性特有の物でしょうし
混同している奴が多いな。
男性と女性の優先する「感覚の違い」っつーのもあるかと思います。
鋼の錬金術師の作者は女性でありつつも男性的な感覚が非常に強いと思います
(女性的な要素ももちろん備えてますけど)
と思うのでまぁ当然といえば当然でしょうね。
でもそれはどちらかが劣っているという事では決してない。
なのに一方的に貶されたと下衆の勘繰りをして、全く関係ない管理人に
噛み付く少女漫画狂信者数名。アホの極致ですな。
今居るのは昔から居る方だけで、明らかに閉鎖空間と化してますね。
正直、エロマンガで燻ってるひとめちゃくちゃ多いですよねぇ
「女性漫画家はアクションが下手」というのはよく言われることですが、そういうことを言う人は、単純にアクションの上手い女性漫画家を知らないだけじゃないかと。
しかしそれが「少女漫画家は〜」となると話は別。少女漫画はヒロイックファンタジー・歴史ロマン・SF等のジャンルでも、あまりアクション描写に秀でた漫画はありませんね。
少女漫画の場合、そうした漫画に求められる「アクション」はあくまで歌舞伎の見得のような華麗さであって、血わき肉踊り骨砕けるような血生臭さではないので、少女漫画家をやっていくと書き割りの前でポーズを決めているようなあっさりした表現が身に付いていくのではないかと思います。