2006/05/09(火) [n年前の日記]
#4 [game] ゲームを一本作るのにどれだけのお金がかかるんだろう
なんとなくそんなことをぼんやりと。
例えば、プログラマー2人、デザイナー2人、サウンド1人の構成だとして。<今時そんな人数では作れないと思うけど、それはさておき。全員独身一人暮らしだと仮定して。…一人が飯を食っていくのに、いくらぐらいかかるだろう。
で、それが5人。ゲームを作るのに1年かかるとしたら、1年間はその5人が生活していける程度の額を出さないといけない。…これがもし、既婚者かつ子持ちだったら、さらに子供を養える程度の額を出さないと。
さらに、
で。ソレを1本いくらで売るか。
仮に3,000万かかったとして。1万人には売れると踏むなら、1本3,000円。…今時1万本も売れるだろうか。…じゃあ、5,000本売れれば元が取れるということにしよう。それなら、1本6,000円。ただしこれだと、「かろうじて元は取れた」「赤字にならなくて済んだよ…」という状態なので、その後1回でもコケたら会社は潰れて、社員が路頭に迷う。
5,000本売るというのも大変そう。仮に、1年間売り続けるとして。1年は365日だから…1日に14人ほど買ってもらわないと元が取れない。店頭に立って、1日で14人に売りつける、しかも1年間1日も休まず、と考えるとクラクラしてくる。まあ、実際は複数の店に出荷するだろうからまだアレかもしれんけど。ていうか現実には、短い期間にガーッと売るからもっと大変そうな予感。
…おそらく自分の想像は全然甘いほうで。現実はもっと厳しいはず。もっと予想しておかなきゃいけないことがたくさんあるはず。そもそも下から計算してるあたりがアレだし。ホントはなら上から計算というか、目標値から計算していくはずだろうし。ではあるけれど、それはさておいて。
こういったことをクリアできなければ、ゲームなんてものは世の中に出てこないのだなと。売れないだろうと思われるモノを、わざわざ作る人間なんか居ないし。そんなことしてたら飯が食えない。餓死してしまう。…たぶん売れてくれるだろう、売れてくれるんじゃないかな、と予測が立つから、それでようやくゲームを作ることができるわけで。…といったことを考えると、そりゃコピー対策の技術も入ってくるのは当たり前だよなと。でもまあ、願わくばそのへん、売る側にも、買う側にも、問題とならない技術・手法であってほしいなとは思うのですが。
にしても。妙に安い値段設定のゲームとかあるけど、アレはどういう計算で価格設定してるのかと、なんだか不思議な気持ちに。…どこを削っているんだろう。あるいは、価格を抑えることで売れる本数がこのぐらい増えるはず、という計算なのかな。
例えば、プログラマー2人、デザイナー2人、サウンド1人の構成だとして。<今時そんな人数では作れないと思うけど、それはさておき。全員独身一人暮らしだと仮定して。…一人が飯を食っていくのに、いくらぐらいかかるだろう。
- 6畳一間のアパートの部屋を借りて生活してるとして、安くても月に6〜8万ぐらいはかかりそう。
- 食費は…独身だから外食がメインだとすると、1食800〜1,000円ぐらいかかるのだろうか。それが3食。かつ、31日分。
- 光熱費もかかる。電気代・水道代・ガス代・灯油代…。いくらぐらいかかるのかな。
- ネットを使ってたら、プロバイダやNTTに料金を払わないと。もし携帯も持ってたら、その分もかかる。
- 服も、アニメキャラみたいに同じものを着続けるわけにはいかない。買ってこないと。
- たまには文化的な生活も送りたいだろう。音楽CD買ったり。漫画を買ったり。映画を見たり。男なら、AVも借りたくなるし。なるよね。
- 仕事に必要な知識を吸収するために、専門書も買わないと。プログラミングの本なんて1冊5,000円とか当たり前。サウンドの人だって、自分の好みに関係なく色んなジャンルの音楽を作らないといけないから、勉強用に購入するCDの枚数は結構凄いことに。
- そういや、年金や保険料も取られるか…。
で、それが5人。ゲームを作るのに1年かかるとしたら、1年間はその5人が生活していける程度の額を出さないといけない。…これがもし、既婚者かつ子持ちだったら、さらに子供を養える程度の額を出さないと。
さらに、
- 実際は営業担当の人も必要になるから、関わる人間の数は増える。…もし、電話サポートの人が居たら、その人にも給料を払わないと。
- 仕事場だって必要。ビルの一室を借りるにもお金がかかるし、光熱費はまた別だし。
- 開発機材も必要だけど、買い取るか、レンタルにするか。3DCGソフトなんていくらかかるのやら。
- 出来たソフトウェアをCD-ROMに収めるならCD-ROMのプレス代もかかる。パッケージの印刷費もかかる。中身を詰める作業にもお金がかかりそう。社員一人一人で積めてくわけにもいかんし。
- 万が一、コンシューマ機向けの商品だったら、SONYとか任天堂にライセンス料を支払わないといけなかったりするのかな。たぶん。おそらく。
- 流通にはいくらぐらい払えばいいんだろう。さっぱりわからん。
- 宣伝費だってかかるよな。雑誌に広告載せるとなると、いくらぐらいかかるのやら。
で。ソレを1本いくらで売るか。
仮に3,000万かかったとして。1万人には売れると踏むなら、1本3,000円。…今時1万本も売れるだろうか。…じゃあ、5,000本売れれば元が取れるということにしよう。それなら、1本6,000円。ただしこれだと、「かろうじて元は取れた」「赤字にならなくて済んだよ…」という状態なので、その後1回でもコケたら会社は潰れて、社員が路頭に迷う。
5,000本売るというのも大変そう。仮に、1年間売り続けるとして。1年は365日だから…1日に14人ほど買ってもらわないと元が取れない。店頭に立って、1日で14人に売りつける、しかも1年間1日も休まず、と考えるとクラクラしてくる。まあ、実際は複数の店に出荷するだろうからまだアレかもしれんけど。ていうか現実には、短い期間にガーッと売るからもっと大変そうな予感。
…おそらく自分の想像は全然甘いほうで。現実はもっと厳しいはず。もっと予想しておかなきゃいけないことがたくさんあるはず。そもそも下から計算してるあたりがアレだし。ホントはなら上から計算というか、目標値から計算していくはずだろうし。ではあるけれど、それはさておいて。
こういったことをクリアできなければ、ゲームなんてものは世の中に出てこないのだなと。売れないだろうと思われるモノを、わざわざ作る人間なんか居ないし。そんなことしてたら飯が食えない。餓死してしまう。…たぶん売れてくれるだろう、売れてくれるんじゃないかな、と予測が立つから、それでようやくゲームを作ることができるわけで。…といったことを考えると、そりゃコピー対策の技術も入ってくるのは当たり前だよなと。でもまあ、願わくばそのへん、売る側にも、買う側にも、問題とならない技術・手法であってほしいなとは思うのですが。
にしても。妙に安い値段設定のゲームとかあるけど、アレはどういう計算で価格設定してるのかと、なんだか不思議な気持ちに。…どこを削っているんだろう。あるいは、価格を抑えることで売れる本数がこのぐらい増えるはず、という計算なのかな。
[ ツッコむ ]
以上です。