2006/05/04(木) [n年前の日記]
#1 [zatta] _社会・経済的に見た「空気読め」〜あるいは理系研究者男は燃えるゴミ〜
「理屈ばっかり言ってても使えない」「学歴があっても役に立たない」ということが言われ、それに対して「コミュニケーション能力」が賞賛される状況は、社会・経済的な状況論としては、「産業におけるリニアモデルの失墜」ということが大きく関わっている。そうか…。だからNANAには、エンジニアになりそうな人種が登場しないんだ! _(via del.icio.us/otsune)
私は「産業構造が人間の意識を規定する」と思うのだが、工業的な経済成長期というのは、えてして、学歴と(ある種の)理屈にそれなりの価値が置かれる。理論の分かっている人間、外国語の文章を読める人間が研究を行い、学歴のある人間が開発やマネージメントを行い、そして現場の製造がいる、という産業形態であり、「研究⇒開発⇒製造」あるいは「シーズ⇒ニーズ」というのが線形に接続される。これを「リニアモデル」と呼ぶ。
ところが、工業的な発展が行き詰ると、理論が分かっていたり学歴があったりしても、特に価値はないということになるのである。シーズを研究しても、それは「何の役にも立たない知識」になるのである。
ていうか、「NANAには○○○が出ない」云々は、既にどこかで書かれていた・見かけていたネタのような気もしてきた。けど、どこで見かけたのか思い出せない。モテ・非モテ系の記事だったような記憶もあるんだけどなぁ。
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以上です。