2005/04/17(日) [n年前の日記]
#6 [movie][neta] 新造人間=アニオタ、キャシャーン=キリキリ
どうしてこんなに『CASSHERN』が気に入ったのかなとぼんやり考えてたのだけど。
どうも自分は、新造人間 ―― 特に、ブライキングボスに感情移入してたのかなと。おそらくスタッフには、そんなつもりはないだろうと思うのだけど。新造人間って、アニオタみたいだなー、と。…む。コレ、ひょっとしたらどこかで読んだ言説かもしれん。記憶が怪しい。…どこかで誰かが書いてたことの受け売りかもですが。とりあえず書いてみる。
以下、ネタバレあり。
浴槽から出てきた新造人間は、次々と問答無用で射殺され、暗闇に身を潜めても尚、執拗に追われ、命を奪われるのだけど。なんだかあのへん、宮崎勤事件でマスコミからボコボコに叩かれてたアニオタの姿を連想してしまうわけで。まさに、「俺達が一体何をしたというのだ!」「彼らには我々を裁く権利があるというのか!」とでも叫びたくなるような…当時はそんな雰囲気で。ボロ布を纏って暗闇に身を潜める新造人間の姿は、どこか、自分の趣味・嗜好を隠しながらパンピーの中に紛れ込むアニオタの姿を連想させるというか。
そういや、人間側の兵士が、やたらと「娘の仇だ!」とか言ってたっけ。うーむ。宮崎勤が殺したのも、幼女だったりするわけで…。
で。そうなると、キャシャーンはキリキリみたいだなと。キャシャーンは、一見、新造人間と敵対する者なんだけど。彼もまた新造人間であり、異端者なわけで。人間側から化け物扱いされて、石を投げられたりする。人間側は、彼が人間社会の中に存在することを認めてない。
ブライは、キャシャーンを「弟」と称した。…ブライは、第一世代か第二世代のアニオタかもと。そのアニオタの中から出てきた、キリキリみたいな属性の人物は、ある意味、アニオタ達の弟であると言えなくもない。
ブライはキャシャーンに問う。「新造人間になったものは、人間には戻れない」「普通の人々の中で、新造人間であることを隠して、お前は生きていけると思うのか」みたいな感じのことを。…アニオタになっちゃうとパンピーには戻れんし(爆)、パンピーの中でアニオタであることを隠して生きていけないと(泣)
ブライの過去が明かされる映像で、ちとウルウルしたんですが。ブライは何も悪いことをしてない。が、「娘の仇」という難癖をつけられて殺される。…その人間側の所業が、アニオタを犯罪者予備軍扱いするさま ―― 「こいつらをほっとくと、また幼女が殺される」とさかんに喧伝していたマスコミの姿 ―― と重なり、射殺されるブライの姿が、アニオタである自分の姿と重なるというか。自分が何をしたのだ。部屋にこもって本を(アニメを)見てただけじゃないか。一族(アニオタ)の中の、どこぞの誰かが、兵士の娘を(パンピーの娘を)殺してしまった。そのことで、何故自分が、人間社会から(世間から)犯罪者のごとき扱いを受けねばならぬのだ。みたいな。
人間側の将校(?)が、「お前達は産業の食いものに」云々を口にするけど。駆り集められ、殺されて、バラバラに切り刻まれる人々の姿も、どこかアニオタみたいというか。やれアニメが儲かるだのと、アニオタはその手の産業にしっかり食いものにされてるわけで。
とまあ、そんな感じで。…無理があるけど。
アニメに限った話じゃないか。音楽とか、漫画とか、ゲームとか…世の中の、「役に立たない」かつ「世間から白い目で見られてる」ものに夢中になってる人達でも置き換えられそうな。
『CASSHERN』の、特に新造人間側の扱いに涙する人は…。 *1 ひょっとしたら、世間だの、大人だの、学校の先生だの、先輩だの、同級生だの、そういうものから迫害されて、心に傷を持ってしまった人なんじゃないか、みたいな。その集団の中に存在することを否定された経験のある人、少数派であるが故に蹂躙された人々は、無意識下で各設定だの台詞だのに感情移入してしまうのではなかろうかと。
そうなると、『CASSHERN』を鑑賞して、「何だコレ」「つまんねえ」と言ってる人達の属性も判ってくる。そういった人達は、作品中でいうところの人間側・軍隊側かもしれんと。不当な扱いを受けたこともなく、そのことによって傷を受けた痕跡もなく、ただ他者を叩くことのみ行い、さりとて何か過去の恨みで叩いてるほどの感情があるわけでもなく…そういった、ある種恵まれた人生を送ってきた人達であるが故に、どこにも感情移入できる部分がなかったりするのかも。…ってのはちと無理があるか。
鑑賞して、怒る人達の属性も判るかも。もしかすると、既に忘れていた過去の古傷を思い出してしまってイライラする人が居るのかもしれないし。あるいは逆の立場で、自分達が叩いていた取るに足らないクズ人間達=○○オタク達の心情を見せつけられてムカムカするのかも。とか。 *2
まあ、全部こじつけですけど。
しかし、もしもこのバカ妄想・アホ連想がまかり間違って当たってたら ―― キリキリが、実はアニオタとパンピーの関係を映画で描いていたのだとしたら。そりゃ反戦映画としては薄いのも当たり前かも(爆) 元より反戦云々なんて語ってるつもりはなかったということになるし。…もっともそれはそれで、色々想像できる余地が出てくるので面白くなりそう。稲妻とか城とかは何のメタファーなのか、とか。稲妻=アニメ版キャシャーン、城=ヤマト or ガンダム、最後のでかいの=EVA、とか? そういや、ブライ誕生とキャシャーン誕生は時間差があるんだよな。キリキリは、再放送でアニメ版キャシャーンを見てたのかもしれん。ブライが本当にアニオタなのかも怪しい。実は、ブライ=富野監督だったりしないか。東博士=手塚治虫だったり。宮崎駿や押井守はどこだ。そういや、「新造人間」って言葉は、「ニュータイプ」みたいだなー、とか。
やっぱり無理があるかしら。
どうも自分は、新造人間 ―― 特に、ブライキングボスに感情移入してたのかなと。おそらくスタッフには、そんなつもりはないだろうと思うのだけど。新造人間って、アニオタみたいだなー、と。…む。コレ、ひょっとしたらどこかで読んだ言説かもしれん。記憶が怪しい。…どこかで誰かが書いてたことの受け売りかもですが。とりあえず書いてみる。
以下、ネタバレあり。
浴槽から出てきた新造人間は、次々と問答無用で射殺され、暗闇に身を潜めても尚、執拗に追われ、命を奪われるのだけど。なんだかあのへん、宮崎勤事件でマスコミからボコボコに叩かれてたアニオタの姿を連想してしまうわけで。まさに、「俺達が一体何をしたというのだ!」「彼らには我々を裁く権利があるというのか!」とでも叫びたくなるような…当時はそんな雰囲気で。ボロ布を纏って暗闇に身を潜める新造人間の姿は、どこか、自分の趣味・嗜好を隠しながらパンピーの中に紛れ込むアニオタの姿を連想させるというか。
そういや、人間側の兵士が、やたらと「娘の仇だ!」とか言ってたっけ。うーむ。宮崎勤が殺したのも、幼女だったりするわけで…。
で。そうなると、キャシャーンはキリキリみたいだなと。キャシャーンは、一見、新造人間と敵対する者なんだけど。彼もまた新造人間であり、異端者なわけで。人間側から化け物扱いされて、石を投げられたりする。人間側は、彼が人間社会の中に存在することを認めてない。
ブライは、キャシャーンを「弟」と称した。…ブライは、第一世代か第二世代のアニオタかもと。そのアニオタの中から出てきた、キリキリみたいな属性の人物は、ある意味、アニオタ達の弟であると言えなくもない。
ブライはキャシャーンに問う。「新造人間になったものは、人間には戻れない」「普通の人々の中で、新造人間であることを隠して、お前は生きていけると思うのか」みたいな感じのことを。…アニオタになっちゃうとパンピーには戻れんし(爆)、パンピーの中でアニオタであることを隠して生きていけないと(泣)
ブライの過去が明かされる映像で、ちとウルウルしたんですが。ブライは何も悪いことをしてない。が、「娘の仇」という難癖をつけられて殺される。…その人間側の所業が、アニオタを犯罪者予備軍扱いするさま ―― 「こいつらをほっとくと、また幼女が殺される」とさかんに喧伝していたマスコミの姿 ―― と重なり、射殺されるブライの姿が、アニオタである自分の姿と重なるというか。自分が何をしたのだ。部屋にこもって本を(アニメを)見てただけじゃないか。一族(アニオタ)の中の、どこぞの誰かが、兵士の娘を(パンピーの娘を)殺してしまった。そのことで、何故自分が、人間社会から(世間から)犯罪者のごとき扱いを受けねばならぬのだ。みたいな。
人間側の将校(?)が、「お前達は産業の食いものに」云々を口にするけど。駆り集められ、殺されて、バラバラに切り刻まれる人々の姿も、どこかアニオタみたいというか。やれアニメが儲かるだのと、アニオタはその手の産業にしっかり食いものにされてるわけで。
とまあ、そんな感じで。…無理があるけど。
アニメに限った話じゃないか。音楽とか、漫画とか、ゲームとか…世の中の、「役に立たない」かつ「世間から白い目で見られてる」ものに夢中になってる人達でも置き換えられそうな。
『CASSHERN』の、特に新造人間側の扱いに涙する人は…。 *1 ひょっとしたら、世間だの、大人だの、学校の先生だの、先輩だの、同級生だの、そういうものから迫害されて、心に傷を持ってしまった人なんじゃないか、みたいな。その集団の中に存在することを否定された経験のある人、少数派であるが故に蹂躙された人々は、無意識下で各設定だの台詞だのに感情移入してしまうのではなかろうかと。
そうなると、『CASSHERN』を鑑賞して、「何だコレ」「つまんねえ」と言ってる人達の属性も判ってくる。そういった人達は、作品中でいうところの人間側・軍隊側かもしれんと。不当な扱いを受けたこともなく、そのことによって傷を受けた痕跡もなく、ただ他者を叩くことのみ行い、さりとて何か過去の恨みで叩いてるほどの感情があるわけでもなく…そういった、ある種恵まれた人生を送ってきた人達であるが故に、どこにも感情移入できる部分がなかったりするのかも。…ってのはちと無理があるか。
鑑賞して、怒る人達の属性も判るかも。もしかすると、既に忘れていた過去の古傷を思い出してしまってイライラする人が居るのかもしれないし。あるいは逆の立場で、自分達が叩いていた取るに足らないクズ人間達=○○オタク達の心情を見せつけられてムカムカするのかも。とか。 *2
まあ、全部こじつけですけど。
しかし、もしもこのバカ妄想・アホ連想がまかり間違って当たってたら ―― キリキリが、実はアニオタとパンピーの関係を映画で描いていたのだとしたら。そりゃ反戦映画としては薄いのも当たり前かも(爆) 元より反戦云々なんて語ってるつもりはなかったということになるし。…もっともそれはそれで、色々想像できる余地が出てくるので面白くなりそう。稲妻とか城とかは何のメタファーなのか、とか。稲妻=アニメ版キャシャーン、城=ヤマト or ガンダム、最後のでかいの=EVA、とか? そういや、ブライ誕生とキャシャーン誕生は時間差があるんだよな。キリキリは、再放送でアニメ版キャシャーンを見てたのかもしれん。ブライが本当にアニオタなのかも怪しい。実は、ブライ=富野監督だったりしないか。東博士=手塚治虫だったり。宮崎駿や押井守はどこだ。そういや、「新造人間」って言葉は、「ニュータイプ」みたいだなー、とか。
やっぱり無理があるかしら。
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以上です。