2020/02/03(月) [n年前の日記]
#1 [cg_tools][ubuntu] Linux + xx-paintは基本的に使い物にならない
Ubuntu Linux 18.04 LTS 上で、gpaint、gnome-paint、xpaint の動作確認をしていたのだけど。それらのペイントソフトは、現状では使い物にならないなと思えてきた。
まず、gpaint (GNU Paint) (0.3.3-6.1build1)。やはり Undo が無いのは厳しい。英語圏の掲示板を眺めてみても、「なぜ Undo が無いのですか?」「メニュー項目に表示されないというバグなんですか?」みたいな叫びがチラホラ。やはり皆さん、「今時 Undo が無いとか嘘だろ…ありえないだろ…」という認識のようで、なんとなく自分も安心してしまった。ですよねー。
次に、gnome-paint (0.4.0-5)。あちこちのツールアイコンをクリックしてみたけれど、思っていた以上に未実装部分が多く…。虫眼鏡ツールも未実装。選択範囲も未実装。そして、この状態で開発停止という…。
更に、xpaint (2.9.1.4-3.2)。選択範囲を作って、その中をクリックしただけで、
以下のやり取りを見ると…。
_Bug #1440115 “xpaint crashes due to stack smashing on Vivid Verv...” : Bugs : xpaint package : Ubuntu
5年ぐらい前からバグ報告されているのに修正されていない。そこから2年後ぐらいに、「パッチ作ったんだけど…」と言い出す人が出てきているようだけど、誰も反応しない。Ubuntu だけではなく Debian からしてそんな状態らしくて、どうやら、メンテナンスしていた人が消滅(?)してしまったっぽい。
ということで、gpaint、gnome-paint、xpaint、この3つは現状では使えないようなので、アンインストールしておいた。とメモ。
ちなみに、apt に渡しているオプションの意味は以下。
さておき。すると Linux上で(大昔の)MSペイントっぽいソフトを使いたい場合、何が使えるのかと言うと…。やはり KolourPaint 一択になりそうな気配。xpaint のバグ報告投稿でも、「もう諦めて KolourPaint 使ってる…」てなつぶやきを見かけたりもして。
まず、gpaint (GNU Paint) (0.3.3-6.1build1)。やはり Undo が無いのは厳しい。英語圏の掲示板を眺めてみても、「なぜ Undo が無いのですか?」「メニュー項目に表示されないというバグなんですか?」みたいな叫びがチラホラ。やはり皆さん、「今時 Undo が無いとか嘘だろ…ありえないだろ…」という認識のようで、なんとなく自分も安心してしまった。ですよねー。
次に、gnome-paint (0.4.0-5)。あちこちのツールアイコンをクリックしてみたけれど、思っていた以上に未実装部分が多く…。虫眼鏡ツールも未実装。選択範囲も未実装。そして、この状態で開発停止という…。
更に、xpaint (2.9.1.4-3.2)。選択範囲を作って、その中をクリックしただけで、
*** stack smashing detected ***: <unknown> terminated 中止 (コアダンプ)と言って落ちてしまう。
以下のやり取りを見ると…。
_Bug #1440115 “xpaint crashes due to stack smashing on Vivid Verv...” : Bugs : xpaint package : Ubuntu
5年ぐらい前からバグ報告されているのに修正されていない。そこから2年後ぐらいに、「パッチ作ったんだけど…」と言い出す人が出てきているようだけど、誰も反応しない。Ubuntu だけではなく Debian からしてそんな状態らしくて、どうやら、メンテナンスしていた人が消滅(?)してしまったっぽい。
ということで、gpaint、gnome-paint、xpaint、この3つは現状では使えないようなので、アンインストールしておいた。とメモ。
sudo apt purge gpaint xpaint gnome-paint sudo apt autoremove
ちなみに、apt に渡しているオプションの意味は以下。
- sudo apt remove hoge で、パッケージの削除ができるけど、設定ファイルは残る。
- sudo apt purge hoge で、設定ファイルも含めてパッケージを削除する。
さておき。すると Linux上で(大昔の)MSペイントっぽいソフトを使いたい場合、何が使えるのかと言うと…。やはり KolourPaint 一択になりそうな気配。xpaint のバグ報告投稿でも、「もう諦めて KolourPaint 使ってる…」てなつぶやきを見かけたりもして。
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#2 [cg_tools][ubuntu][linux] Rassam-paintを試用
Linux上で xx-paint は基本的に使えない、などと言っておきながらアレだけど。ググっていたら、Rassam-paint なるペイントソフトがあると知り、試用してみたり。環境は、Windows10 x64 1909 + VMware Workstation 15 Player 15.5.0 build-14665864 + Ubuntu Linux 18.04 LTS x64。
_Rassam-paint download | SourceForge.net
_Rassam-paint MSペイントのように使える軽量シンプルなペイントソフト | Ubuntuアプリのいいところ
64bit版の Ubuntu を使っているなら、rassam-paint_1.0_amd64.deb をDLして、ファイラーで右クリックすれば、「ソフトウェアのインストールで開く」等が選べてインストールできるはず。 *1
少し触ってみたけれど、(大昔の)MSペイントに近い基本機能は持っているように見えた。Undo もあるし、選択範囲を作ってドラッグ移動しても落ちたりしない。
メニューが無かったりするあたりはちょっとアレだけど、とにかく軽いペイントソフトが欲しい時にはイイ感じのソフトかもしれず。
_Rassam-paint download | SourceForge.net
_Rassam-paint MSペイントのように使える軽量シンプルなペイントソフト | Ubuntuアプリのいいところ
64bit版の Ubuntu を使っているなら、rassam-paint_1.0_amd64.deb をDLして、ファイラーで右クリックすれば、「ソフトウェアのインストールで開く」等が選べてインストールできるはず。 *1
少し触ってみたけれど、(大昔の)MSペイントに近い基本機能は持っているように見えた。Undo もあるし、選択範囲を作ってドラッグ移動しても落ちたりしない。
メニューが無かったりするあたりはちょっとアレだけど、とにかく軽いペイントソフトが欲しい時にはイイ感じのソフトかもしれず。
*1: 32bit版OSを使っているなら、rassam-paint_1.0_i386.deb をDLするのではないかなあ…。たぶん。
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#3 [cg_tools][ubuntu][linux] AzPainterBをUbuntu上でビルド
昨日、Ubuntu 18.04 LTS上で、PPAとやらを追加して AzPainter を試用してみたのだけど。Linux版 AzPainter には、AzPainterB という版もあるようで。
_(Linux) AzPainterB
AzPainter が16bitカラー対応なのに対して、AzPainterB は8bitカラーまでの対応、しかし、Windows版 AzPainter2 に近い実装状態なのだとか。気になったので試用してみようかと。
環境は、Windows10 x64 1909 + VMware Workstation 15 Player 15.5.0 build-14665864 + Ubuntu Linux 18.04 LTS x64。
PPAとやらは用意されてないので、自分でソースからビルドすることになる。 _Download File List - AzPainterB - OSDN から、azpainterb-1.1.1.tar.xz を入手。任意のフォルダに置いて解凍。今回は、Ubuntu のファイラー上でファイルを右クリックして「ここに展開」的な項目を選んだ。
解凍すると、中に README_ja というファイルがあって、日本語でビルド手順等が書いてある。Debian/Ubuntu系、RedHat系、Arch Linux で場合分けして、ビルドに必要になるパッケージまで列挙されていた。なんと親切な…。
今回は Ubuntu なので、以下をインストール。
README_ja 内の解説に従ってビルド。
比較的早くビルドが終わった。デスクトップのメニューにも、AzPainterB が追加されている。クリックしたら、ほぼ一瞬で起動。素晴らしい。これほど簡単に、ビルドとインストールができるとは…。
少し触ってみたけれど、かなりイイ感じ。
まあ、選択範囲の作成で丸が作れないとか、 *1 レイヤーのアルファチャンネルに対する各種処理をフィルタメニューから呼ぶのが分からなかったとか、 *2 そのあたりでちょっとハマったけれど…。この起動時間の速さと機能数の多さは魅力的。素晴らしい。
_(Linux) AzPainterB
AzPainter が16bitカラー対応なのに対して、AzPainterB は8bitカラーまでの対応、しかし、Windows版 AzPainter2 に近い実装状態なのだとか。気になったので試用してみようかと。
環境は、Windows10 x64 1909 + VMware Workstation 15 Player 15.5.0 build-14665864 + Ubuntu Linux 18.04 LTS x64。
PPAとやらは用意されてないので、自分でソースからビルドすることになる。 _Download File List - AzPainterB - OSDN から、azpainterb-1.1.1.tar.xz を入手。任意のフォルダに置いて解凍。今回は、Ubuntu のファイラー上でファイルを右クリックして「ここに展開」的な項目を選んだ。
解凍すると、中に README_ja というファイルがあって、日本語でビルド手順等が書いてある。Debian/Ubuntu系、RedHat系、Arch Linux で場合分けして、ビルドに必要になるパッケージまで列挙されていた。なんと親切な…。
今回は Ubuntu なので、以下をインストール。
sudo apt install gcc make libx11-dev libxext-dev libxi-dev libfreetype6-dev libfontconfig1-dev zlib1g-dev libjpeg-dev libpng-dev
README_ja 内の解説に従ってビルド。
cd azpainterb-1.1.1 ./configure make sudo make install-strip
比較的早くビルドが終わった。デスクトップのメニューにも、AzPainterB が追加されている。クリックしたら、ほぼ一瞬で起動。素晴らしい。これほど簡単に、ビルドとインストールができるとは…。
少し触ってみたけれど、かなりイイ感じ。
まあ、選択範囲の作成で丸が作れないとか、 *1 レイヤーのアルファチャンネルに対する各種処理をフィルタメニューから呼ぶのが分からなかったとか、 *2 そのあたりでちょっとハマったけれど…。この起動時間の速さと機能数の多さは魅力的。素晴らしい。
*1: 仕方ないので、新規レイヤーを作成して、図形として丸を描いてから、そのレイヤーのアルファチャンネルを利用してアレコレ、という面倒臭い手順に…。でもまあ、「丸の選択範囲? そんなの普段使うか? 俺は生まれてこの方一度も使ったことねえぞ?」と言い出す人もたくさん居そうだからアレだけど。自分は何かと言うと仮画像として球を作りまくる人なので…若干特殊な事例という自覚は一応あります。
*2: レイヤーのアルファチャンネルに対して何かをしたいわけだから、レイヤーウインドウ内でレイヤーを右クリックしたらメニューでも出てくるのだろうと思い込んだわけで…。まさか、フィルタメニューのほうにあるとは…。もっとも、「フィルタとして機能を実装したんだからフィルタに置くのが当然」てな感じのプログラマーらしい思考でそこに項目があるのかもしれないし、あるいは、GUIを独自実装しているソフトらしいので、フィルタメニューに項目を追加していくほうが楽なのかも、などと根拠なく邪推してみたりもして。
*2: レイヤーのアルファチャンネルに対して何かをしたいわけだから、レイヤーウインドウ内でレイヤーを右クリックしたらメニューでも出てくるのだろうと思い込んだわけで…。まさか、フィルタメニューのほうにあるとは…。もっとも、「フィルタとして機能を実装したんだからフィルタに置くのが当然」てな感じのプログラマーらしい思考でそこに項目があるのかもしれないし、あるいは、GUIを独自実装しているソフトらしいので、フィルタメニューに項目を追加していくほうが楽なのかも、などと根拠なく邪推してみたりもして。
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以上、1 日分です。