mieki256's diary



2007/05/21(月) [n年前の日記]

#5 [anime] 電脳コイルと飯と風呂とトイレ

電脳コイルのことをなんとなく思い返していて、ふと気がついた。昔、1stガンダムの脚本家さんが、どこかの雑誌 *1 で、「アニメで生活感を出すのに手っ取り早い方法がある。飯と風呂とトイレのシーンを入れることだ」みたいなことを書いてたのだけど。食事。入浴。排泄。…電脳コイルの2話目は、その3つとも抑えてたんだなと。いや、例えばEVAでも同様だったので、 *2 ごくごく当たり前に知られてる・使われてる方法なのかもしれないと想像するのだけど。

逆に言えば、それら3つを排除すれば、お綺麗なキャラが作れる、ということなのかもしれん。クラリスはまかり間違っても「おじさま…トイレに行きたいんですけど…」とは言わない。みたいな。 *3 …宮崎駿作品における、飯、風呂、トイレを意識して鑑賞するのも面白そう。少女をトイレに行かせたのは魔女宅が最初なのか、とか。トトロの入浴シーンは生活感を出すためのソレなんだろうな、とか。

関連して思いついたことをメモ。 :

  • ∀ガンダムでは、女性キャラが野グソ?していて、感動したっけ…。進化だ! <えー? 野グソをする女性を主人公が「お嬢様」として扱ってることまで鑑みると、恐ろしいまでの生活観・リアルな感覚がそこにあったような気もする。
  • EVA劇場版では自慰行為まで描いてたが、それもまた、そちら系の手法の進化・発展形なのかしら。
  • 誰かが書いてた話だけど。トトロでは父と娘が一緒に入浴してるけど。電脳コイルでは、父の裸を目にすることを娘が拒否してるあたりが興味深い。とか。一見トトロのように見えなくもないシーンであっても、幼児は下ネタばかり口にするし。
魔女宅のトイレシーンといえば。妙にビクビクしながらトイレに行くキキの姿が、「女の子をトイレに行かせるなんて初めてだな…」とおっかなびっくりやっている宮崎監督の姿に重なる。てのは考えすぎか。や、TVアニメ制作に関わってた頃に、既にそういうシーンを作ってるはずなので、アレが初体験ってことはないのだろうけど。…宮崎監督の凄いところは、他人の家でトイレに入るときに、妙に遠慮がちになってしまう、そういう普遍的な心理が存在してることに気づくあたりなんだろうなとも。作画もそうだけど、とにかく細部にこだわる・細部を意識して見ている、みたいな。

細部に拘るという点では、 _電脳コイルの監督さん もそういう属性なんだろうし。今後が期待できそう。

*1: たぶんアニメックだと思う。
*2: EVAの2話目でも、食事、入浴は抑えてたし。後に、アスカがトイレに行ったりもしてたし。
*3: もっとも、昔から、「宮崎キャラはウンチもオシッコもしないようなキャラばかりだ」と揶揄(?)されてたようだし。ソレに対して「お前等、そんなにウンチやオシッコばかりする女の子を見たいのかよ!」と監督は反発してたらしいので、当時はかなり意識的に、そういう要素を排除してたんだろうなと。

以上です。

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