2005/04/27(水) [n年前の日記]
#4 [zatta] _僕が座席を譲る理由
僕が年寄りに電車の中で座席を譲る理由は、非常に利己的な理由からである。目の前ですっころぶ年寄りを見たくないから、という理由である。
自分が嫌な思いをするのが嫌なので、席を譲る。別に席を譲るのが目的ではなくて、座ってもらって、目の前でよたよたされないことが目的である。だから、断られても困る。
逆に弱者でも、すっころびそうに無い人には譲らない。清々しさを感じた理論武装。
◎ _席を譲らなかった若者 :
電車の座席はほぼ埋まり、車内には立っている人がちらほらいる程度。私の向かい側座席の前には男性1人、女性2人のハイキング帰りらしい高齢者が立っていた。私に背中を向けているから時たま見える横顔で判断するしかないが、60代半ばぐらいか。彼らの目の前の座席には若者2人と50代ぐらいの女性1人が座っている。若者は2人とも茶髪、1人はサングラスをしていた。爺さんの、男らしさをアピールしたいです〜な言動に、付き合う義理はないよなと思ったり。 *1
この人たちに気づいたのは、この高齢者組の男性が「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」などと、かなり大きな声で話しているのが耳に入ってきたからだ。どうも自分の前にいる若者に席を譲らせて女性2人を座らせたかったらしい。
ここまで嫌味っぽく言われると、まったく関係ない第三者の私だってちょっと気分が悪い。すっかり眠気が覚めてしまった。反対側にいる私が席を譲れば、もう1人ぐらい誰か立ってくれるだろうと思って腰を浮かせかかった瞬間、サングラスの若者が口を開いた。
「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの? それっておかしくない? 遊んできたんだろ? こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる? 俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」
コメント欄とTBが凄い数。興味深い意見ばかりで考えさせられたり。ていうかとても全部読めない(爆)
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以上です。