2022/05/15(日) [n年前の日記]
#1 [pcem] PCem V17を試用
昔のPC/AT互換機をエミュレーションできる、PCem の V17 が公開されていたと知ったので試用してみた。ちなみに、HDDの中には V16 が入ってた模様。
_PCem
動作には、各ハードウェアと対応したROMが必要らしい。「pcem roms v17」でググってみたところ、github上でそれらしいファイル群を見かけたので、DLして roms フォルダに上書きコピーしてみた。
以前 PCem V16 で動かした Windows98 のHDDイメージを使って動作するか確認。
環境は、Windows10 x64 21H2 + PCem V17。ホストPCのCPUは、AMD Ryzen 5 3600。
余談。PCem からホストPCにマウスのフォーカスを戻したい場合は、キーボードの Ctrl + End を押す。
_PCem
動作には、各ハードウェアと対応したROMが必要らしい。「pcem roms v17」でググってみたところ、github上でそれらしいファイル群を見かけたので、DLして roms フォルダに上書きコピーしてみた。
以前 PCem V16 で動かした Windows98 のHDDイメージを使って動作するか確認。
環境は、Windows10 x64 21H2 + PCem V17。ホストPCのCPUは、AMD Ryzen 5 3600。
余談。PCem からホストPCにマウスのフォーカスを戻したい場合は、キーボードの Ctrl + End を押す。
◎ PDFの閲覧。 :
Windows98上でPDFの閲覧ができるのか確認した。
Adobe Reader (Acrobat Reader ?) 5.0.5 (ar505jpn.exe, 10361792byte, md5:f20320e4c94e1d66dff73a7dac245467) までなら Windows98 でも動くらしいのでインストールしてみた。ar505jpn.exe を HFS経由で Windows10 から Windows98 に転送。実行してインストール。
_HFS - HTTP File Server
とりあえず、これでPDFの閲覧はできた。
ただ、今となっては、Adobe Reade 5.0.5 を入手する術があるのかどうか…。自分の場合、手元のHDDにインストーラが残ってたからソレを使えたけれど、少しググった感じでは、もう入手先が見当たらない…。仮にあっても、マルウェアやスパイウェアが混入してるインストーラかもしれない。ちょっと怖い。
それと、Adobe Reader 5.0.5 はバージョンが古いので、今時のPDFを開こうとすると「自分のバージョンが古くて正常に表示できない」「最新版があるならそちらをインストールしてほしい」と言ってくる。おそらく、PDFフォーマットにもバージョンがあって、そこを見てメッセージを出しているのだろう。PDFの見た目の再現性は期待できないと思っておいたほうが良さそう。
※ 2022/05/16追記。英語版なら以下で入手できそう。
_https://archive.org/details/acrobat-reader-5.0.5-multi-language
Adobe Reader (Acrobat Reader ?) 5.0.5 (ar505jpn.exe, 10361792byte, md5:f20320e4c94e1d66dff73a7dac245467) までなら Windows98 でも動くらしいのでインストールしてみた。ar505jpn.exe を HFS経由で Windows10 から Windows98 に転送。実行してインストール。
_HFS - HTTP File Server
とりあえず、これでPDFの閲覧はできた。
ただ、今となっては、Adobe Reade 5.0.5 を入手する術があるのかどうか…。自分の場合、手元のHDDにインストーラが残ってたからソレを使えたけれど、少しググった感じでは、もう入手先が見当たらない…。仮にあっても、マルウェアやスパイウェアが混入してるインストーラかもしれない。ちょっと怖い。
それと、Adobe Reader 5.0.5 はバージョンが古いので、今時のPDFを開こうとすると「自分のバージョンが古くて正常に表示できない」「最新版があるならそちらをインストールしてほしい」と言ってくる。おそらく、PDFフォーマットにもバージョンがあって、そこを見てメッセージを出しているのだろう。PDFの見た目の再現性は期待できないと思っておいたほうが良さそう。
※ 2022/05/16追記。英語版なら以下で入手できそう。
_https://archive.org/details/acrobat-reader-5.0.5-multi-language
◎ PrimoPDF 3.1が動かない。 :
仮想PDFプリンタをインストールして、PDF出力ができそうかどうか確認した。
しかし、仮想PDFプリンタ PrimoPDF 3.1 (FreePrimo32Setup_JP.exe) をインストールしても動かなかった。本来、プリンタ一覧の中から PrimoPDF を選んで印刷すればファイル保存ダイアログが開くはずだけど、何の反応もない。印刷キューには印刷要求が入って処理されているように見えるのだけど。
昔は、VMware Player + Windows98上で使えた記憶があるのだけどな…。
しかし、仮想PDFプリンタ PrimoPDF 3.1 (FreePrimo32Setup_JP.exe) をインストールしても動かなかった。本来、プリンタ一覧の中から PrimoPDF を選んで印刷すればファイル保存ダイアログが開くはずだけど、何の反応もない。印刷キューには印刷要求が入って処理されているように見えるのだけど。
昔は、VMware Player + Windows98上で使えた記憶があるのだけどな…。
◎ CutePDF Writer 3.0を試用。 :
PrimoPDF 3.1 の代替として、CutePDF Writer という仮想PDFプリンタを試してみた。
_CutePDF :: Product :: CutePDF Writer (WebArchive)
WebArchive で、CutePDF Writer 3.0 を配布している時期のページを探して、converter.exe と CuteWriter.exe を入手。converter.exe を実行してインストール後、CuteWriter.exe を実行してインストールした。
CutePDF Writer 3.2 は「OSのバージョンが違う」と言われてインストールできなかったけれど、CutePDF Writer 3.0 なら Windows98上でもインストールができた。
CutePDF Writer 3.0 なら、PCem + Windows98上でもPDF出力ができた。更に、日本語文字列を含んでいても、出力PDFに反映されていた。
ただ、CuteWriter.exe は、若干怪しいソフトなのかもしれない。と言うのも、インストーラファイル CuteWriter.exe に対して、Windows10 x64 21H2 + Windows Defender が、「Ask Toolbarが含まれている」と警告を出してくる。Ask Toolbar はブラウザハイジャッカーと呼ばれるプログラムで、IE (Internet Explorer) の設定を書き換えてしまう危ないプログラムらしい。
_Microsoft、「Ask Toolbar」をマルウェアとして扱う方針を明らかに - 窓の杜
_「Ask Toolbar」をインストールする原因と削除する方法 | ネットセキュリティブログ
しかし、今回、それらしいプロセスもプログラムも見つからなかった。ひょっとすると、Windows2000 や XP 等で猛威を振るう(?)作りだったのだろうか…? Windows98という、非常に古いOSには対応してない、ということなら嬉しいのだけど。
_CutePDF :: Product :: CutePDF Writer (WebArchive)
WebArchive で、CutePDF Writer 3.0 を配布している時期のページを探して、converter.exe と CuteWriter.exe を入手。converter.exe を実行してインストール後、CuteWriter.exe を実行してインストールした。
CutePDF Writer 3.2 は「OSのバージョンが違う」と言われてインストールできなかったけれど、CutePDF Writer 3.0 なら Windows98上でもインストールができた。
CutePDF Writer 3.0 なら、PCem + Windows98上でもPDF出力ができた。更に、日本語文字列を含んでいても、出力PDFに反映されていた。
ただ、CuteWriter.exe は、若干怪しいソフトなのかもしれない。と言うのも、インストーラファイル CuteWriter.exe に対して、Windows10 x64 21H2 + Windows Defender が、「Ask Toolbarが含まれている」と警告を出してくる。Ask Toolbar はブラウザハイジャッカーと呼ばれるプログラムで、IE (Internet Explorer) の設定を書き換えてしまう危ないプログラムらしい。
_Microsoft、「Ask Toolbar」をマルウェアとして扱う方針を明らかに - 窓の杜
_「Ask Toolbar」をインストールする原因と削除する方法 | ネットセキュリティブログ
しかし、今回、それらしいプロセスもプログラムも見つからなかった。ひょっとすると、Windows2000 や XP 等で猛威を振るう(?)作りだったのだろうか…? Windows98という、非常に古いOSには対応してない、ということなら嬉しいのだけど。
◎ 日本語入力ができない。 :
「半角/全角」キーを押せば、日本語IMEのON/OFFが切り替わるはずだけど、PCem V17 + Windows98上で件のキーを叩いてみたら、IMEツールバーが高速にON/OFFを繰り返す状態になってしまった。
一応、IMEツールバーをマウスクリックして、IMEのON/OFFを切り替えて使う分には、日本語入力ができるようだと分かった。ただ、ついつい癖で、「半角/全角」キーを叩いてしまっておかしなことになるだろうなと。自分のことだから絶対にやらかす。そこで、キー設定で、IME ON/OFFのキー割り当ては全部削除しておいた。これでうっかり叩いても問題は起きないはず。
もっとも、記憶力が怪しい自分のことだから、数日後には設定したことを忘れてしまって、そのうち「半角/全角」キーを叩いて「アレ? IMEがONにならないぞ?」と言い出すのだろうけど。
一応、IMEツールバーをマウスクリックして、IMEのON/OFFを切り替えて使う分には、日本語入力ができるようだと分かった。ただ、ついつい癖で、「半角/全角」キーを叩いてしまっておかしなことになるだろうなと。自分のことだから絶対にやらかす。そこで、キー設定で、IME ON/OFFのキー割り当ては全部削除しておいた。これでうっかり叩いても問題は起きないはず。
もっとも、記憶力が怪しい自分のことだから、数日後には設定したことを忘れてしまって、そのうち「半角/全角」キーを叩いて「アレ? IMEがONにならないぞ?」と言い出すのだろうけど。
◎ PCemからプリンタを使うのは難しそう。 :
ツッコミ欄で、「PCem + Windows98 で昔のプリンタが使えないか」という質問を見かけて、「そんなことできるのかな?」と気になって少し調べてみたけれど、どうやら無理っぽい。
そもそも PCem は、ハードウェア設定ダイアログの中にUSBポート関係の設定項目が存在しない。エミュレータ側にUSBポート関連が用意されてないのだから、USB接続のプリンタは使えないのではないか。たぶん。
また、サウンド関係の設定ダイアログの中に LPT という記述があったけれど、リストアップされた選択項目を眺めた感じでは、どうやらサウンド関係の項目のように見えた。
大昔のPC/AT互換機では、プリンタ接続用のパラレルポートを利用してサウンド関連機器を制御する何かがあった、という話を見かけたような気もするので、もしかするとソレ用の設定なのかもしれない。プリンタ利用を念頭に置いた設定ではない気がする。
そもそも、PCem は今時のPC上で動かすものだと思うけれど、今時のPCのM/Bには、プリンタ接続用のパラレルポートなんてついてない。昔のプリンタとやらが、パラレルポート接続のプリンタだとしたら、今のPCには接続することすらできない。 *1
そんなわけで、「Windows98用ドライバしかないプリンタをどうにか使いたい」「PCemを利用できないか」という問いに対しては、「たぶん無理」「大昔のPC実機を入手して、その実機にWindows98をインストールして使うしかなさそう」という答えになるのかなと。自信無いけど。
※ 2022/05/16追記。ググってたら、LPT Device にプリンタ名が表示されているスクリーンショットを見かけた。
_Dot-matrix printing in PCem - PCem
もしかして、PCem からプリンタを制御することもできるのかなと期待したけれど、よく読んでみたら、これはプリンタのエミュレーションっぽい。プリンタの印刷結果に近い見た目の画像ファイルを出力する、と書いてあるように見える。やはり実存しているプリンタから印刷することは考えてないのではないか…。どうなんだろう。
そもそも PCem は、ハードウェア設定ダイアログの中にUSBポート関係の設定項目が存在しない。エミュレータ側にUSBポート関連が用意されてないのだから、USB接続のプリンタは使えないのではないか。たぶん。
また、サウンド関係の設定ダイアログの中に LPT という記述があったけれど、リストアップされた選択項目を眺めた感じでは、どうやらサウンド関係の項目のように見えた。
大昔のPC/AT互換機では、プリンタ接続用のパラレルポートを利用してサウンド関連機器を制御する何かがあった、という話を見かけたような気もするので、もしかするとソレ用の設定なのかもしれない。プリンタ利用を念頭に置いた設定ではない気がする。
そもそも、PCem は今時のPC上で動かすものだと思うけれど、今時のPCのM/Bには、プリンタ接続用のパラレルポートなんてついてない。昔のプリンタとやらが、パラレルポート接続のプリンタだとしたら、今のPCには接続することすらできない。 *1
そんなわけで、「Windows98用ドライバしかないプリンタをどうにか使いたい」「PCemを利用できないか」という問いに対しては、「たぶん無理」「大昔のPC実機を入手して、その実機にWindows98をインストールして使うしかなさそう」という答えになるのかなと。自信無いけど。
※ 2022/05/16追記。ググってたら、LPT Device にプリンタ名が表示されているスクリーンショットを見かけた。
_Dot-matrix printing in PCem - PCem
もしかして、PCem からプリンタを制御することもできるのかなと期待したけれど、よく読んでみたら、これはプリンタのエミュレーションっぽい。プリンタの印刷結果に近い見た目の画像ファイルを出力する、と書いてあるように見える。やはり実存しているプリンタから印刷することは考えてないのではないか…。どうなんだろう。
◎ 設定画面をメモ。 :
どんな設定をしてWindows98を動かしたのか自分自身が忘れそうなので、一応スクリーンショットをアップロードしておく。
PCem を起動すると以下のウインドウが開く。機種(?)を選択して、設定ボタンをクリックすれば、ハードウェア構成を設定するダイアログが開く。
M/Bの種類は「[Socket 7] Shuttle HOT-557」、CPU種類は「Intel Pentium MMX 233」、メモリ128MBにしてみた。ちなみに、Ryzen 7 1700上で PCem V16 を動かした際は、「Pentium 75」にしてみてもちょっと動作が厳しかった。
ビデオカードデバイスは、「S3 ViRGE/DX」にした。当時はかなりメジャーなビデオカード(ビデオチップ)だったらしい。横にある設定ボタンをクリックすれば、VRAM容量その他を指定できる。一応、Voodoo Graphics にもチェックを入れたけれど、チェックを入れないほうが、画面描画がおかしくならないと後になって気づいた。
「S3 ViRGE/DX」のメモリサイズは4MBに。
Voodoo Graphics の設定は、Voodoo 2、4MB、4MB、と言った感じにした。
余談。Voodoo Graphics と言うのは3D描画に特化したビデオカードのシリーズ。大昔のビデオカードは、えてして3D描画機能を持ってなくて、2D描画しかできなかった。そこで3D描画に特化したビデオカードとして Voodooシリーズが出てきたのだけど、このビデオカードは2D描画機能を持ってなかったので、別のビデオカードに2D描画をさせて、3D描画はVoodooで行って、両方を重ね合わせて表示する、という仕組みになっていた。
サウンドデバイスは、「Sound Blaster AWE32」。Address: 0x220, EMU8000 Address: 0x620, Onboard RAM: 8MB、等に設定。
LPT Device (LPT = (Line PrinTer)という項目もあって、これがプリンタ関係かなと思ったけれど、選べる項目を眺めると、サウンド関係っぽい文字列ばかり。「Sound Source」だの、「DAC」だの、「Stereo」だの。これはサウンド関係だよな…。たぶん。
ストレージ関係は以下のような感じに。4GBのHDDイメージを指定してある。
マウスは、一応「Microsoft Intellimouse (PS/2)」にしてみた。
ジョイスティックは、よく分からないのでそのまま。
NICは、「Novell NE2000」。Address: 0x300, IRQ: 10 に。
PCem を起動すると以下のウインドウが開く。機種(?)を選択して、設定ボタンをクリックすれば、ハードウェア構成を設定するダイアログが開く。
M/Bの種類は「[Socket 7] Shuttle HOT-557」、CPU種類は「Intel Pentium MMX 233」、メモリ128MBにしてみた。ちなみに、Ryzen 7 1700上で PCem V16 を動かした際は、「Pentium 75」にしてみてもちょっと動作が厳しかった。
ビデオカードデバイスは、「S3 ViRGE/DX」にした。当時はかなりメジャーなビデオカード(ビデオチップ)だったらしい。横にある設定ボタンをクリックすれば、VRAM容量その他を指定できる。一応、Voodoo Graphics にもチェックを入れたけれど、チェックを入れないほうが、画面描画がおかしくならないと後になって気づいた。
「S3 ViRGE/DX」のメモリサイズは4MBに。
Voodoo Graphics の設定は、Voodoo 2、4MB、4MB、と言った感じにした。
余談。Voodoo Graphics と言うのは3D描画に特化したビデオカードのシリーズ。大昔のビデオカードは、えてして3D描画機能を持ってなくて、2D描画しかできなかった。そこで3D描画に特化したビデオカードとして Voodooシリーズが出てきたのだけど、このビデオカードは2D描画機能を持ってなかったので、別のビデオカードに2D描画をさせて、3D描画はVoodooで行って、両方を重ね合わせて表示する、という仕組みになっていた。
サウンドデバイスは、「Sound Blaster AWE32」。Address: 0x220, EMU8000 Address: 0x620, Onboard RAM: 8MB、等に設定。
LPT Device (LPT = (Line PrinTer)という項目もあって、これがプリンタ関係かなと思ったけれど、選べる項目を眺めると、サウンド関係っぽい文字列ばかり。「Sound Source」だの、「DAC」だの、「Stereo」だの。これはサウンド関係だよな…。たぶん。
ストレージ関係は以下のような感じに。4GBのHDDイメージを指定してある。
マウスは、一応「Microsoft Intellimouse (PS/2)」にしてみた。
ジョイスティックは、よく分からないのでそのまま。
NICは、「Novell NE2000」。Address: 0x300, IRQ: 10 に。
◎ 以前の日記をメモ。 :
_PCemを試用
_PCemでWindows98の動作確認中
_PCem + Windows98でネットワークを利用可能にしてみた
_IBM PCエミュレータ 86Boxを試用
_PCem や 86Box とファイルの受け渡しをしたい
_PCemでWindows98の動作確認中
_PCem + Windows98でネットワークを利用可能にしてみた
_IBM PCエミュレータ 86Boxを試用
_PCem や 86Box とファイルの受け渡しをしたい
[ ツッコむ ]
以上です。