mieki256's diary



2020/04/15(水) [n年前の日記]

#2 [blender][linux] Linux上でLuxCoreRenderを動かしてみたかったけどやっぱりダメだった

LuxCoreRender は Linux版も用意されているので、動くかどうか試したり。

環境は、Ubuntu Linux 18.04 LTS + AMD A8-3850。

結論を先に書くと、AMD製CPU + Linux では動かないっぽい…。Intel製CPU + Linux なら、もしかすると動くかもしれないし動かないかもしれない。

以下は、試行錯誤のメモ。

Python関係の必要なパッケージをインストール。 :

python3 pyluxcoretools.zip で動くはずだけど、動かすためには Python 3.x と PySide2 が必要になるらしい。
sudo apt install python3
sudo apt install python3-pip
sudo apt install qttools5-dev-tools
sudo -H pip3 install PySide2

何故か PySide2 が落ちてこない…。仕方ないので、Windows機でDL。PySide2-5.14.1-5.14.1-cp35.cp36.cp37.cp38-abi3-manylinux1_x86_64.whl をDLすればいいのかな…。

_PySide2 - PyPI
_5.14.2-5

DLできたので、Ubuntu機に転送して、以下を実行。
sudo -H pip3 install PySide2-5.14.1-5.14.1-cp35.cp36.cp37.cp38-abi3-manylinux1_x86_64.whl
shiboken2 5.14.2 とやらもインストールされた。

デスクトップ画面上で、PySide2 の簡単なサンプルを動かしてみたらウインドウが表示されたので、インストールできたっぽい。

helloworld.py
import sys
from PySide2.QtWidgets import QApplication, QLabel

if __name__ == "__main__":
    app = QApplication(sys.argv)
    label = QLabel("Hello World")
    label.show()
    sys.exit(app.exec_())

python3 helloworld.py

LuxCoreRenderをDLして解凍。 :

LuxCoreRender 2.3 をDLする。

_Download - LuxCoreRender
wget https://github.com/LuxCoreRender/LuxCore/releases/download/luxcorerender_v2.3/luxcorerender-v2.3-linux64.tar.bz2
これも落ちてこない…。仕方ないので、これまた Windows機でDLして、Ubuntu機に転送。しかし、何故にUbuntu機だけ接続が切れるのか…。

luxcorerender-*.tar.bz2 を解凍。~/bin/ を作成して、その中に展開した。
cd 
mkdir bin cd bin tar jxvf luxcorerender-v2.3-linux64.tar.bz2
~/bin/ 以下に、LuxCore というディレクトリができた。中には、luxcoreui や pyluxcoretools.zip が入ってる。

luxcoreui は実行ファイルなので、実行できるはず…。
./luxcoreui
コアダンプを吐いて不正終了。なんでや。

OpenCL使用版ならどうだろう。luxcorerender-v2.3-linux64-opencl.tar.bz2 をDLして解凍。OpenCLの動作に必要となるらしい何かしらもインストール。
sudo apt install mesa-opencl-icd clinfo
ダメだった。コレもコアダンプ。

Intel製CPUに特化してる気配がする。 :

たしか、以前、LuxCoreRender 2.0 を試した時に、Intel製CPUじゃないと動かない何かが含まれていたような記憶が…。

_mieki256's diary - AMD製CPU + Ubuntu 14.04 LTS上で LuxCoreRender の Static link版をビルドできるか実験

今現在の版も、AMD製CPUでは相変わらず動かない状態、ということなのかもしれない。

本当にそうかな? 試しに、Intel Core2Duo E8400 が載っている、別のサブPC + Ubuntu Linux 18.04 LTS 上で同じ作業をしてみた。… luxcoreui がすんなり動いてしまった。同梱の scenes/cornell/cornell.cfg を開いたら、これまたあっさりレンダリングが始まった。

ネットワークレンダリングに使う、python3 pyluxcoretools.zip は、python3-pyside をインストールしてあるとエラーを出して動かない模様。sudo apt purge python3-pyside でアンインストールして、sudo -H pip3 install PySide2 で PySide2 だけインストールした状態なら動いてくれた。

何にせよ、LuxCoreRender 2.3 Linux版は Intel CPU上でのみ動くようにビルドされた状態で公開されているらしい。AMD製CPUは門前払い、てのもなんだか酷いな…。

Windows版のバイナリはIntel製CPUに特化しない設定でビルドされているらしいので、Windows上で動かす分にはAMD製CPUを使っていても問題は無いのだけど。何故にLinux版はIntel縛りなの…。

もっとも、古いCPU ―― しかもIntelより性能が低いのが当たり前だった時代のAMD製CPU ―― が載ったPCを数台動かして計算するよりも、今時のGPUで計算したほうが数倍速いし、消費電力も少なくて済むであろう予感もあるわけで。サブPC群でレンダリングすることで、古いPCを有効活用している気分だけは味わえるけど、何か実利があるのかと考えると、たぶんほとんど無いのだろう…。

以上です。

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