mieki256's diary



2020/02/14(金) [n年前の日記]

#2 [pc] マウス以外のポインティングデバイスが気になる

マウスを発明したのは、故・ダグラス・エンゲルバート博士だけれど。

_マウスを発明した現代ICTの立役者:追悼ダグラス・エンゲルバート(前編)by 林信行 - 週刊アスキー
_マウスを発明した現代ICTの立役者:追悼ダグラス・エンゲルバート(後編)by 林信行 - 週刊アスキー

当時、マウス以外にも様々なポインティングデバイスを考案していたらしく…。

―― 当事、ライトペンはあったんですか?

E すでにライトペンもあったし、トラックボールもあった。

―― マウスのほかにもポインティング装置のアイデアはあったのですか?

E いくつかあった。1つは、ポインタのついたバンドを頭に巻き付けて、首を動かして位置を指定するもので、我々は「ノーズ(鼻)・ポインタ」と呼んでいた。それから、車を運転していて、アクセルやブレーキのようなペダルを使う装置も考えたし、膝を上下左右に動かして位置を指定する装置も考えていたんだが、この装置を長く使うと足がつってしまうことに気が付いたんだ(笑)。

だが、「ハンド・マウス」を開発してみるとこれがあまりにもいい出来だったので、ほかの装置の開発はやめてしまった。もっとも、頭にくくりつけるポインタは現在、からだの不自由なかた向けとして応用されているようだね。とにかく、コンピュータとインタラクションをするためのあらゆる装置を検証したよ。

そういえばキーが5つのキーボードも開発した。それぞれのキーが5本の指に対応していて、複数キーを組み合わせて同時に押すことで多彩な文字の入力を実現していた。文字入力だけじゃなく、いろいろな機能も持たせて、あるキーを押すとコピー、別のキーを押すと消去といった操作に切り替わり、ほかのキーの組み合わせで単語、段落といった選択範囲の指定ができた。いちいちマウスカーソルをあわせて選択するよりも正確でてっとり早い方法だった。今日のパソコンよりも迅速に操作ができていたと信じている。

マウスを発明した現代ICTの立役者:追悼ダグラス・エンゲルバート(前編)by 林信行 - 週刊アスキー より


その、没になったアイデア群が気になったりするわけで。当時はコストがかかり過ぎて現実的ではないとされたアイデアも、今現在入手可能な部品を使えば実現できるのではなかろうか。そして、もしかすると、マウスよりはるかに使いやすい入力デバイスになる可能性があったりしないかと。

例えば、当時、「入力デバイスにコンピュータを1つ載せて多彩な制御をしたい」なんて言ったら、「入力デバイス如きにそんなモノを載せるなんて、お前は馬鹿か」と言われただろう。しかし今なら、Arduinoを1つ使うだけでも試作機程度なら作れるはず。

「ケーブルが邪魔でコレは使えない」と判断されたアイデアだって、今ならワイヤレスが使えるから問題にならないし。

光学センサや画像センサを使った入力デバイスだって、当時は無理でも今なら実現可能だろう…。

なので、没になったアイデア群が気になるわけで。中には目ウロコなモノが、今なら真価が発揮されるアイデアが、実は紛れているのではないか…。

しかし、ググってみても、それら没案に遭遇せず。せいぜい見かけたのが前述のインタビュー記事ぐらいで…。どこかに資料が残ってたりしないのかなあ。

以上です。

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