2017/07/16(日) [n年前の日記]
#4 [anime] 制約がある中での最適化は逆に非合理的になりがちなのかも
思考メモ。
数日前にBS朝日で、 _ザ・ドキュメンタリー「“特撮の神様”円谷英二〜ウルトラマン誕生の舞台裏〜」 という番組が放送されていたので視聴したのだけど。その中でちょっと気になるエピソードがあって。
最初のウルトラマンだかウルトラQだかを作っていた頃、ミニチュアセットを作る際に遠近法を利用して、遠くにあるはずの部分は小さく、近くにあるはずの部分は大きく作ってそれっぽく見せていた、てな手法が紹介されていて。
番組内の解説者が、「このミニチュアの作り方はカメラを置く場所が固定されてしまうから、1カットの為だけにこういう作り方をするなんて、ある意味では贅沢な作り」と説明していて。自分も、「カメラを固定することが決まってるなら、マットペイントでいいのでは…。立体物が目の前にあるのにカメラを動かせないのではミニチュアでやる意味が無い…」と疑問を持ってしまったり。
円谷プロはウルトラマンを一話作るたびに赤字になっていった、てな話も紹介されていたけど、おそらくこういう部分が積もり積もって赤字になっていったのかなと。そのミニチュア、他の回で使い回しができないもんな。ライブラリ化ができないから、話が変わるたびに、見せ場に使うミニチュアをその都度作ってたんだろう…。
ただ、どうしてそういう作り方になったのかを想像すると、おそらくはスタジオが狭かったから、ではないかと邪推したりもして。東京で、だだっ広いスタジオなんて用意できるとも思えないし。狭いスタジオという制約があったから、その中で最適化したらそういう作り方になった、が、その結果、トータルで見ると非合理な作り方になっていった、ということかもしれないよなと。 *1
もし、円谷英二の生まれ故郷の福島県に ―― 田んぼと畑と山しか見当たらなかった当時の福島県に、ドカーンと巨大なスタジオを、比較的安い値段で買うなり借りるなりしてそこで作業をしていたら、もうちょっと違う作り方になったのかなあ、などと妄想したりもして。たしか昔のILMがそういうことを…。 *2 や、今の福島県ではそういうのできないけど。住宅街ばかりになってしまったから、場所を借りたくても、もう無いし。そもそも今の特撮って、ミニチュアセットとか作らないだろうし。合成のコストが安くなったから実風景に合成したほうが…。
業界関係者が東京に集中してたから、東京近郊で作るしかない、てな事情もあったのだろうな。それもまた制約で。
たぶんこういうのって、アニメ制作などでも共通点がありそうな。制約と言うか前提条件を変えると、作り方も変化していくのが妥当なんじゃないかと。
数日前にBS朝日で、 _ザ・ドキュメンタリー「“特撮の神様”円谷英二〜ウルトラマン誕生の舞台裏〜」 という番組が放送されていたので視聴したのだけど。その中でちょっと気になるエピソードがあって。
最初のウルトラマンだかウルトラQだかを作っていた頃、ミニチュアセットを作る際に遠近法を利用して、遠くにあるはずの部分は小さく、近くにあるはずの部分は大きく作ってそれっぽく見せていた、てな手法が紹介されていて。
番組内の解説者が、「このミニチュアの作り方はカメラを置く場所が固定されてしまうから、1カットの為だけにこういう作り方をするなんて、ある意味では贅沢な作り」と説明していて。自分も、「カメラを固定することが決まってるなら、マットペイントでいいのでは…。立体物が目の前にあるのにカメラを動かせないのではミニチュアでやる意味が無い…」と疑問を持ってしまったり。
円谷プロはウルトラマンを一話作るたびに赤字になっていった、てな話も紹介されていたけど、おそらくこういう部分が積もり積もって赤字になっていったのかなと。そのミニチュア、他の回で使い回しができないもんな。ライブラリ化ができないから、話が変わるたびに、見せ場に使うミニチュアをその都度作ってたんだろう…。
ただ、どうしてそういう作り方になったのかを想像すると、おそらくはスタジオが狭かったから、ではないかと邪推したりもして。東京で、だだっ広いスタジオなんて用意できるとも思えないし。狭いスタジオという制約があったから、その中で最適化したらそういう作り方になった、が、その結果、トータルで見ると非合理な作り方になっていった、ということかもしれないよなと。 *1
もし、円谷英二の生まれ故郷の福島県に ―― 田んぼと畑と山しか見当たらなかった当時の福島県に、ドカーンと巨大なスタジオを、比較的安い値段で買うなり借りるなりしてそこで作業をしていたら、もうちょっと違う作り方になったのかなあ、などと妄想したりもして。たしか昔のILMがそういうことを…。 *2 や、今の福島県ではそういうのできないけど。住宅街ばかりになってしまったから、場所を借りたくても、もう無いし。そもそも今の特撮って、ミニチュアセットとか作らないだろうし。合成のコストが安くなったから実風景に合成したほうが…。
業界関係者が東京に集中してたから、東京近郊で作るしかない、てな事情もあったのだろうな。それもまた制約で。
たぶんこういうのって、アニメ制作などでも共通点がありそうな。制約と言うか前提条件を変えると、作り方も変化していくのが妥当なんじゃないかと。
◎ スカイウォーカーランチの面積が気になる。 :
なんとなく、スカイウォーカーランチの面積が気になってきてググってみたら。
_キャプテンEO in MOONWALK: part3 スカイウォーカー・ランチと3D映画: マイケル・ジャクソン in his words 〜舞子姫のブログ〜
ところで、ILMとスカイウォーカーランチって別物だったのですな…。自分無知だから今まで一緒くたにしてました。もっとも、昔のILMが使ってた巨大スタジオはサン・ラファエルとやらにあって、Googleマップでルート検索したら車で23分ぐらいと出てきたから、そんなに遠いわけでもなさそうだけど。
「Lucas Valley ロード」とやらを走るのが最速、とGoogleさんは言ってるな…。凄い名前がついてる…。
もし、福島県に円谷プロの巨大特撮スタジオがあったら、どこかしらの道路が円谷ロードとか英二ロードと呼ばれてたんだろうか。
や、一応今現在も、福島空港までの道路のことを、地元では何故か「ウルトラマン道路」と呼んでたりしますが。あの道路、どうして「ウルトラマン道路」なんだろう…。
_キャプテンEO in MOONWALK: part3 スカイウォーカー・ランチと3D映画: マイケル・ジャクソン in his words 〜舞子姫のブログ〜
具体的に言うと,あー。こりゃ日本の特撮が勝てるわけねえな。
スカイウォーカー・ランチは,だいたい,東京都の港区,北区,品川区くらい。
ネバーランド・ランチは,だいたい,千代田区とか文京区くらい。キャプテンEO in MOONWALK: part3 スカイウォーカー・ランチと3D映画: マイケル・ジャクソン in his words ?舞子姫のブログ? より
ところで、ILMとスカイウォーカーランチって別物だったのですな…。自分無知だから今まで一緒くたにしてました。もっとも、昔のILMが使ってた巨大スタジオはサン・ラファエルとやらにあって、Googleマップでルート検索したら車で23分ぐらいと出てきたから、そんなに遠いわけでもなさそうだけど。
「Lucas Valley ロード」とやらを走るのが最速、とGoogleさんは言ってるな…。凄い名前がついてる…。
もし、福島県に円谷プロの巨大特撮スタジオがあったら、どこかしらの道路が円谷ロードとか英二ロードと呼ばれてたんだろうか。
や、一応今現在も、福島空港までの道路のことを、地元では何故か「ウルトラマン道路」と呼んでたりしますが。あの道路、どうして「ウルトラマン道路」なんだろう…。
*1: まあ、本当に巨大なミニチュアを作るより、小さいけど視点によっては巨大に見えるミニチュアを作るほうが実制作が楽、かもしれないけど、一度作れば何度も使い回しができるミニチュアを時間をかけて作るのと、特定回の特定カットでしか使えないミニチュアを短期間で作るのと、どっちがトータルではお得なのかと想像すると…。そこらへんも、TV放送スケジュール、という制約が絡んでそうな気もしたり。
*2: と思えてきてググってみたけど、ILMのそのあたりの情報が見当たらない。自分の偽記憶っぽい。牧場を借り切ってどうこう、って話が無かったっけ? いや、それは Gateway のエピソードだったか。なんだか自分の中で色々混ざっちゃってる。
*2: と思えてきてググってみたけど、ILMのそのあたりの情報が見当たらない。自分の偽記憶っぽい。牧場を借り切ってどうこう、って話が無かったっけ? いや、それは Gateway のエピソードだったか。なんだか自分の中で色々混ざっちゃってる。
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以上です。